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『Taking Off』(ONE OK ROCK)の音域と感想

(20190/3/13)地声最高音の歌詞部分がズレて表記されていたので修正しました※1

 
 こんにちは。今回はONE OK ROCKのTaking Off』(2017)を取り上げます。この楽曲はアルバム『Ambitions』(2017)に収録されいる楽曲です。よろしくお願いします。

 ONE OK ROCKについては、以前に『Change』、『Stand Out Fit In』を取り上げました。これら3曲はアルバム『Eye of the Storm』(2019)に収録されいます。今回の『Taking Off』4曲目となります。


『Taking Off』(ONE OK ROCK)

2017年1月11日発売【8thアルバムAmbitions』収録



【地声最低音】mid1E(E3) ※サビのフレーズ、1オクターブ下を歌唱

We’re ta king off together
★Even though we always crash and burn



【地声最高音】hiC#(C#5)  


I know I know We’re taking off together [hiB]
Even though we always crash and burn ※1


『Taking Off』(ONE OK ROCK)










 さて、ONE OK ROCKの『Taking Off』。この楽曲はアルバム『Ambitions』に収録されていますが、ワーナー・ブラザーズ配給映画『ミュージアム』の主題歌としても起用され、2016年9月16日に配信シングルとして、アルバムに先立ってリリースされております。『ミュージアム』は週刊ヤングマガジンで連載されていた漫画が映画化されたものです。
 
 『Taking Off』の歌詞についてですが、いわゆる「いま続いてる退屈な現実から抜け出す」といった世界観になっております。タイトルの『Taking Off』は日常では、『(飛行機などが)離陸する』といった意味で使われることが多いです。
 歌詞の中に「Realizing, everything I love is slowly killing me」とあります。訳すると「気づき始めたんだ、自分が愛しているものがゆっくり自分を殺していることに」となります。自分が愛するものや居心地の良い場所が必ずしも素晴らしいものとは限りません。少々極端な例ですが、暖かい布団の中に入っていると、いつまでも外に出たくない気持ちになることも多いと思います。布団の中は心地いいですが、『善き自分』であるため頑張って起き上がり、私たちは行動し始めるのだと思います。

 歌詞の中では、新しい自分を探して、「一緒に飛び立とう(We’re taking off together)」、「たとえいつも墜落して炎上しても、地獄に落ちても、その手は離さない」と歌っております。ONE OK ROCKらしい前向きな歌詞だと思います。




 


 『Taking Off』の音域についてですが、地声最低音   mid1E(E3)~地声最高音 hiC#(C#5)  で構成されています。注目すべき点は最低音域のmid1E(E3)は大サビの前の部分(動画の2:34辺りから)で使われている点です。音程はサビのフレーズの1オクターブ下を歌っています。最後のサビに向けての『静寂』を演出しています。
 ちなみにその部分を除くと、最低音はmid2B(B3)で、「取り戻せない何かがあ」(海外版では「Love the way it hurts」の部分)等が該当します。
 もし女性でこの『Taking Off』を歌う場合、大サビの前の『静寂』の部分をサビと同じ音程で柔らかく歌うという方法もありえるかもしれません。低音部よりも高音部に自信があるという人はそういう演出もあり得ると思います。
 
 さて、問題は男性が歌う場合ですが、一般的な音域の男性が原曲キーで歌いこなすにはかなりの努力が必要だと思います。当ブログで取り上げたONE OK ROCKの楽曲の中では、恐らく難しい部類に入る曲だと思います。裏声やかすれ声で歌ったりするのも難しいと思います。音域的には高音部に重きが置かれているので、キーを下げるのも手だと思います。
 ただ、この『Taking Off』はONE OK ROCKの楽曲全体の中では特筆するほど難しいというわけではありません高音域が非常に得意な人の場合は、選択肢に入ってくる楽曲です。

 歌いこなせると非常にかっこいい楽曲だと思います。

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