こんにちは。今回は米津玄師さん(ハチ)のボカロ作品から、マトリョシカ』(2010)を取り上げます。動画については初音ミクver.を添付しております。よろしくお願いします。
 
 ※米津玄師さんの音域について、当ブログではこれまでに、『アイネクライネ』『爱丽丝(アリス)』『打上花火』(DAOKO×米津玄師)『打上花火』(米津玄師ソロver.)『馬と鹿』『海の幽霊』『orion』、『かいじゅうのマーチ』『恋と病熱』『春雷』『Nighthawks』『ナンバーナイン』『灰色と青 ( + 菅田将暉)』『飛燕』、『LOSER 』『ピースサイン』、『砂の惑星』米津玄師作詞作曲『パプリカ』(Foorin)『パプリカ』(米津玄師セルフカバー)『Flamingo』『フローライト』、『メトロノーム』『マトリョシカ』を取り上げています。興味を持たれた方は参考にどうぞ。



『マトリョシカ』(米津玄師【ハチ】),Matryoshka(Kenshi Yonezu【Hachi】)
2010年8月19日 投稿作品


【地声最低音】mid1C#(C#3) 

★誰も教えてくれないで 世界は逆さに回り出「」(Aメロ)
★あぁ、「割れ」そ「うだ」 「記憶も全部投」げ出して(Bメロ)
★深(「」か)くま「


【地声最高音】mid2E(E4)  ※サビ部分に頻出

★あのね 「もっ」といっぱい 「舞っ」て頂戴
★「」んな感情「」うし「よう」か?
★全部全部笑っちゃおうぜ さっさと踊っていなくな「」(大サビ)
★「チュー」チュチュッチュ「ラー」ブラッタイヤイヤーイヤッタッター(大サビラスト) 



(補足)
「あなたと私でランデブー?」から始まるセリフ部分は音域の含めません。そこを考慮するとlowG#ですが、セリフなので各々歌いやすい音程で対応してよいと思います。
初音ミクver.だと 最高音:hiE 最低音:mid2C#(mid1G#) になります。

『マトリョシカ』(米津玄師【ハチ】)











 『マトリョシカ』は2010年8月19日に米津玄師さんがハチ名義で投稿したボーカロイド作品です。ボーカロイドの楽曲はハチさん含め数多くありますが、その中の代表作の一つといっても良いのではないでしょうか。
 米津さんのボーカロイド作品の中でも非常に人気の高い作品として、『マトリョシカ』が列挙されます。youtubeの再生回数では『ドーナツホール』、『マトリョシカ』、『パンダヒーロー』等が上位に位置しています。ちなみ私はハチさんのボカロ作品では『リンネ』という楽曲が特に好きです。

 現在、この『マトリョシカ』は米津玄師さん自身がボーカルを担当した音源はリリースされていませんが、ライブなどでも演奏されることがあるそうです。今回取り上げる音域は、ニコニコ生放送で実際に米津さんが歌われた際のキーを参考にしています。具体的には初音ミクバージョンの1オクターブ下の音域を歌唱されています。

 





 『マトリョシカ』のサウンドや歌詞についてです。サウンドは軽快なギターサウンドです。個人的にはBメロで展開されるベースの音が非常に好みです。
  
 歌詞についてですが、まず『マトリョシカ』というのはロシアの民芸品である「マトリョシカ人形」のことでしょう。マトリョシカ人形は、胴体の部分で上下に分割でき、その中には一回り小さい人形が入っています。この構造が何度も繰り返され、人形の中からまた人形が出てきます。
 
 「大きな人形の中から小さな人形が出てくる」。こうした構造が歌詞の世界を広げていくヒントになると思います。
 
 「外から見えてる「大きな人形」は、「本当の自分」ではない。外から見えてる自分と、自分の知ってる本当の自分(あるがままの自分)は一致しない」というのが私なりの考え方です。

 こうしたことは実生活でも多くの人が経験しているのではないでしょうか。家の中での自分と、外の自分の振る舞いは必ずしも一致しませんし、接する相手によって行動を変えるということも当たり前に行われます。また、ネットで行った発言などが自分の意図を超えて非常に大きくなったりもします。外の大きな人形と、内側にある小さな人形との違いや葛藤を描いた歌詞であるのだと私は思います。
 
 このような経験はしばしば「仮面」、「ペルソナ」、「表と裏」などとも表現されることが多いが、「マトリョシカ」という大小の人形を比喩として使った点が米津さんの個性だと思います。「マトリョシカ」という表現は、外側から見た自分を「仮面」と表現するよりもより深く、自分の心情を表現していると思います。この楽曲については、様々な解釈が出来ると思います。


 

 さて、『マトリョシカ』の音域についてです。地声最低音   mid1C#(C#3)~地声最高音 mid2E(E4)でメロディーが構成されています。2番以降に登場するセリフ部分は今回は音域の調査結果には含めませんでした。
 
 『マトリョシカ』一般的な男性の音域で構成されており、音域も広くないので歌いやすい作品だと思います。音域には個人差がありますので、適宜調整すると良いと思います。そうした調整を行う中で、自分が歌いやすいキーが見つかる楽曲だといえます。米津玄師さんの作品群では非常にお奨めできる楽曲だと思います。

 一方で、米津さんの特徴でもある「テンポの速い節回し」というのが少し見られます。『LOSER』などラップ調の楽曲ほどではないですが、あまり曲を覚えないままで歌うとつまづく部分もあります。ある程度歌詞を覚えた状態で歌った方が良いです。知名度の高い作品でもありますので、カラオケなどで披露するにはもってこいの作品ではないでしょうか。
 
 現在、米津玄師さん本人のボーカルによる音源はありませんので、カラオケでは初音ミクの音源を歌うことになると思います。「ドーナツホール」のように今後リリースが期待される作品です。

 初音ミクver.だと
最高音域:hiE 最低音域:mid2C#(セリフ部分mid1G#) になります。これを一般的な女性が歌うのはかなりしんどいと思いますので、キーを調整してください。