(2019/05/21)初投稿
(2019/12/09)mid2Gmid2G#等も含め詳細に加筆しました。 記事も一部加筆しております。

 こんにちは。今回はOfficial髭男dismの『Pretender』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。

 当ブログが過去に取り上げたヒゲダン作品についてはこちらをご覧ください⇒ヒゲダンの音域一覧


『Pretender』(Official髭男dism),Official Hige Dandyism


【地声最低音】mid1D#(D#3)  

★慣れてしまえば[わ]るくはないけど(Aメロ)
★m1D#[続き]はしないことを知った


【地声最高音】hiC(C5)  

★君m2G#{の]運命G#[のヒ]hiA#[ト]G#[は][ぼ][く][じゃ]hiC[な][い](サビ)
★その髪に触れただけm2G#[で] いhiC[た]G#[いや] いやでも あhiC[ま][いな]

【裏声最高音】hiC#(C#5)
 


★愛をつm2G#[た]m2G[え]hiA#[れた]hiC#裏[いい]hiC裏[な](Bメロ)



【補足】mid2GhiA#辺りの象徴的な箇所

★君とのラブスm2G#[トー]リー (Aメロ)
★それはm2E[よ]m2F[そ]m2G[う]m2G#[どお]
★君とのm2F[ロ]マンスはじんF[せ]い柄

★出m2F[会]える世界線 えm2G#[ら]m2G[べ]たらよかった
★そm2F[う]m2G[ね]m2G#[がっ]ても無F[駄だ]から G[グッ]G#[バイ](サビ)
m2G#[でも]m2F#[は]G#[な]F#[れ]G#[が]hiA#[た]G#[い]のF[さ]
★君はm2G#[綺]G[麗]G#[だ]


『Pretender』(Official髭男dism)


  まず、Official髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)について少し説明します。Official髭男dismは2012年に結成され、2018年にメジャーデビューした4人組のバンドです。Wikipediaなどではピアノ・ロックバンドと紹介されていますが、個人的にはピアノ・ロックという印象はそこまで強くないです。ファンクやクラブミュージックなどの要素も強く、ジャズっぽいニュアンスの作品もあり、お洒落です。
 シングル曲の『ノーダウト』(2018)がフジテレビ系"月9"ドラマ『コンフィデンスマンJP』の主題歌に起用され、この曲をきっかけとして多くの人に知られるようになったのではないかと思います。
 


 さて、『Pretender』(プリテンダー)についてですが、2019年にヒゲダンによりリリースされたシングル曲です。映画『コンフィデンスマンJP』主題歌として書き下ろされた作品です。シングルのリリースに先立ち、彼らのYoutube公式チャンネルでMVが公開されました。2019年5月現在、450万回以上再生されております。公開からおよそ1ヶ月での数字でありますので非常に注目されている楽曲であると思います。

※追記)2019年12月で再生回数が1億回を突破しました。この記事の投稿時は、私自身もここまでの爆発的なヒットになるとは想像していませんでした。

 『Pretender』のサウンドについてですが、イントロのクリーンなエレキギターが印象的です。ちなみにアウトロでは同じフレーズをピアノが奏でております。個人的にはBメロ以降のフレーズがヒゲダンっぽいと感じました。また、2番のAメロに入るベースギターが心地よいです。
 メロディーについては非常に美しいのですが、韻を踏むフレーズも目立ちメロディアスでありながらリズミカルであります。後に詳しく述べますが、キーについては非常に高いです。サビではhiCというキーが頻出します。

 歌詞についてですが、恋人との別れを歌った内容です。Aメロで「ひとり芝居」とあるように、付き合ってみたものの、あまりかまってもらえず馬も合わなかったのかもしれません。そうした状況で別れを切り出しつつも、どこか後ろめたさが表出しており、非常に切ないです。
 個人的に好きだと思ったフレーズは「それじゃ僕にとって君は何?答えは分からない 分かりたくもないのさ」という箇所です。このフレーズはサビ冒頭の「君の運命のヒトは僕じゃない」からつながったものです。このフレーズによって「自分が運命のヒトではない」「結ばれない恋」ということが強調されています。そうした「交わらない2つの運命」に対する行き場のない思いが描かれていて、素晴らしいと思います。
 ちなみにタイトルの『Pretender』(プリテンダー)は「~のふりをする人」という意味です。歌詞内容を考えると、「恋人のふりをする人」といったニュアンスであると思います。

 
 


 さて、『Pretender』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(G3) ~【地声最高音】hiC(C5)、【裏声最高音】hiC#(C#5)でメロディーが構成されています。一般的な男性の音域と比べて非常に高いです。

 まずサビについてですが、メロディーの最高音であるhiCが頻出します。一般的なポップスの中ではかなり高いです。音域などを考えるとフォークデュオのゆずなどに近い印象です。一般的な音域の男性が原曲キーで歌うには非常に困難を伴います。
 音域全体を考えると、低音域に余裕がありますので、一般的な男性の場合は、原曲より4~5つ程度下げる(♭4~5)と歌いやすくなります。これで地声の最高音がmid2G,mid2G#に設定されます。
 キーを下げることに抵抗がある人も多いと思いますが、自分の得意とする音域を理解して、それを使いこなすことも、個人的には非常に重要なのではないかと考えています。

 普段歌いなれていない人の場合は、この『Pretender』を歌うのは極めて難しいと思います。まだ、一部しか分析していませんが、Official髭男dismは全体的に非常にキーが高いです。サカナクションやback number、Mr.Children、スピッツなどよりも更に高いです。一つの基準にするとよいと思います。