※当ブログがこれまでに取り上げたヒゲダンの作品についてはこちらをご覧ください⇒ヒゲダンの音域一覧
『50%』(Official髭男dism)
【地声最低音】mid1D(D3)
★m2D[後]悔のないようm1D[に] 誰かにほ[こ]れるように【Aメロ】
★生きてみよm1D–m1E[うだ]な[んて]
★m1D–E[ふ]る]い立つの[ぉは良D[いけ]ど[ぉ]
【地声最高音】hiC#(C#5) ※全体で4回程度
★hiA#–hiB–hiC#地^[す[り[減]る]まで【サビ】
★自分のやりたい事だけ永くつhiA–B-hiC#地[づ[け[たい]【2番Aメロ】
【裏声最高音】hiF#(F#5) ※2番Aメロ(聞き取りにくい)
★F#–m2G[現状に苛[立]ち] [眠れぬまま朝hiF#裏[に]なる]【2番Aメロ】
★生きてくためにやらhiF#裏[ない]わけにいかない時はせめて
【補足】mid2G(一部略)~hiDを含むフレーズ一覧
★耐え抜く事こそがm2G–F#[美]学]だ[なんhiB地[て]言う]なら【Aメロ】
★ここでひm2F#–E[と]いき]つF#[こ]う]
★競争のm2F–E[義]務]はない F[リ]ン]グもF[コ]ース]もない【Bメロ】
★50パーで生m2F#–m2G[き[た]い]のにね [ワンハンド]レッド【サビ】
★m2F#–m2G[じゃ[な]きゃ]ダG[メ]な]んて [Oh]
★m2F#–G–hiA[いつお[そ[わった]ん]だっ]け?F[と]ぉぉ
★(また間違えてを)繰F#–m2G–hiA[り[か[え]し]て]
★灰にhiA–m2G[な]る]まで A[わ]る]かねえ なA[わ]け]がねえ
★泡と消えたスローhiD裏[ライフ]【2番Aメロ】
★誰かのF#–m2G[か[が]やい[てる]す])がたに
★トレッドミルに乗っ2G–hiA[か[り] こ[ろA[び] 風[邪A[ひき]
★自m2G–hiA[己[管]理]も出[来]ない自分に
★m2F#–m2G[何を成し遂げ[ら]れる]と言[う]のだろう
★記録m2F#–m2G[も[な]い] G[じ]ん]せい[も] [愛G[し]た]い
★ってかきっとm2F#[背負い込み過ぎていな]い【2番サビ後半】
★肩こりをゆm2G[る]めたならさあ Oh [o]h [o]h [o]h oh hiB[o]h oh
まず、『50%』(フィフティーパーセント)についてです。この楽曲は、2024年にロックバンドOfficial髭男dismによりリリースされたシングル作品です。この記事を執筆時点で最も新しいシングルであり、アルバムには未収録です。
同曲は、清水茜さんの同名漫画を原作とした実写映画『はたらく細胞』の主題歌として書き下ろされました。楽曲の質も相まって、『50%』もストリーミングランキングでチャートインしており、再生回数を伸ばしております。
『50%』はスローなバンド曲です。歌メロはABメロ⇒サビと展開します。ゆったりめの楽曲ですが、2番AメロやDメロではラップのような速い節回しがアクセントになります。その辺りはカラオケなどでも難しそうに感じました。作詞作曲はボーカル&キーボートの藤原聡さん、編曲はバンドによりなされました。
『50%』音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高い(体感的にはかなり高い)レンジで歌メロが作られています。低音域にいくらかの余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。
同曲は1番のAメロでmid1Dやmid1Eなどの中低音が登場します。ただ、曲全体でみるとmid2F以上の中高音が含まれている場面が多く、hiA以上の音階も要所要所で登場します。こうした点を考慮すると、「音域が広いが、全体でみると中高音寄りの曲」であるといえます。また、2番Aメロでは歌メロが1オクターブ以上跳躍するような場面があります(ただ、個人的にはあまり音程に厳密でなくてもよい気がします)。
女性が同曲を歌唱する場合、通常は少しキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度上げてみてください。ただ、mid1Dやmid1Eなど女性には歌いにくい低音が登場する場面は1番Aメロのみですので、「標準より低めの音域の女性」などは頑張って原曲キーで歌うのもよいかもしれません。今回は音域が広い曲であるため、その点で力量が求められます(歌える人が限定される曲かもしれません)。
最後に『50%』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)~【地声最高音】hiC#(C#5)、【裏声最高音】hiF#(F#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1DはAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。「高音域が非常に得意な男性」だと若干低音感があるかもしれません。ただ、この場面以外は中高音寄りですので、そのまま原曲キーで歌唱するのもよいとお見ます。女性などは少しキーを上げた方がより歌いやすいと推測されます。
次に、地声最高音hiC#はサビで登場します。登場回数は4回程度です。このhiC#に次ぐ地声高音としては、hiBがピークとなる場面が全体で3回、hiAが17回登場します。また、ラップパートなどはmid2F~mid2Gが連続的に登場するため、男性音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから4~5つ程度下げてみてください。
『50%』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。ただ、今回の楽曲は音域が広いため、歌い慣れた人であっても一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。キー調整を考慮してもある程度高音域が得意な男性の方が合いやすい曲といえます。
今回の楽曲はメロディー自体は比較的わかりやすいです。ただ、2番Aメロのラップのようなパートはかなりメロが速く、慣れが必要になります。音域の広さなども考慮すると、やはり歌い慣れた人向けの楽曲であり、力量が求められます。
『50%』を原曲キーで歌唱する場合、といったmid2F#~hiC#(裏声はhiF#までだが、厳密でなくてもよさそう)中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はhiC#等の高音はおそまで多くないものの、1番Aメロ以外は全体的に中高音が多い曲です。低音についてはmid1Dが一部で登場します。
こうした点を考慮すると、「高音域が得意(or非常に得意)な男性」が原曲キーに合いやすいと私は判断しました。
【まとめ】
①1番Aメロは中低音中心、それ以外は中高音寄りの曲(hiBやhiC#等は多くない)
②原キーだと「高音域が得意(or非常に得意)な男性」向け
③2番Aメロは歌メロがかなり速く、注意が必要
④音域が広いため、その点一部がハードルになるかも(女性などは特に)
※当ブログがこれまでに取り上げたヒゲダンの作品についてはこちらをご覧ください⇒ヒゲダンの音域一覧
コメント
調べていただきありがとうございます。今回の曲はヒゲダンにしては高音域地声の登場回数が少なく低音部分も多いので音階に直したら簡単そうですが、かなり早口なラップが入ってたり、地声高音の上昇の仕方がいきなりだったり、しゃくりで一瞬で高音に上昇したり、そもそもヒゲダンの中では低いとは言ってもmid2F#~hiAまでを連発しまくってたりと、高音連発って意味ではなく、仕事量の多さからある意味ヒゲダン史上最高難易度ではないのかと感じました。Tell Me Baby とかAnarchyで見え隠れしてたヒゲダンの狂気が全開になったような楽曲ですね(笑)
質問ですが一番サビ終了前のしゃくりってどの辺まで上昇してますか。「悪くねぇ。なわけがねぇ⤴︎」のとこです。
最後のしゃくりの部分はm2F#-G-G#-hiAと来て、最後hihiAだと思います
もうヒゲダンは大体難しいですよね。どの曲も
hihiAですかw ヤバいですね。
ラップ前の盛り上げとして結構重要な場面だと思うので、hihiAまでしゃくるかどうかは個人の判断ですが、しゃくった方が表現としてしっくりくるので、注釈かなんかで記載した方がいい気がします。
50%の音域分析ありがとうございます!
今回は(も)音域が広くラップが超早口で難しい
ボーカルの藤原さんが喉を痛めて休業したときにはどうなることかと思いましたが、以前にも増して挑戦をやめない髭男の姿勢が好きです
コメントありがとうございます
確かに発声への影響がなくてよかったです
ホントにいい曲ですよね
こういう曲になるとは全く予想できませんでした
2番Aメロの「よーい【ドン】もゴールもない」や3番の「【全体】気をつけんで」の【】部分も高い気がしますが、どれくらいのキーなのでしょうか?