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『夜間通用口』( PK shampoo ) の 音域

こんにちは。今回はPK shampooの『夜間通用口』(2020)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『夜間通用口』(PK shampoo)
『夜間通用口』(PK shampoo)の音域







【地声最低音】mid1F(F3) 

★Please,gaze a blue,m1G[月明]かりに澄んだ街【Aメロ】
m1G[き]m2Gm2F[がい]ない]夜はm1Gm1F[あ[お]い形
m1G[き]みと目を合[わ]せられなくて【サビ】


【地声最高音】hiC(C5) ※全体で2回程度

★どこかにhiA#hiC^[いる[と]ぉ] ずっと信じてる【2番Bメロ】
★きhiA#[みと] [さ][なhiC[ら]ぁ]【ラストサビ】


【補足】mid2GhiA#を含むフレーズ一覧

hiA#[Please],gaze a blue, カンタータに浮かぶ月【Aメロ[2回目]】
★繁華街のネオンm2Gm2F#[サ]イン]の色も
★げm2FhiA#A[つ[め]ん]m1G[ク]1G[ー]ターには【Bメロ】
★僕hiA#A[は]ずっ[と]2F[月]m2GF#[照]らす]光に【サビ】
★なm2Gm2F[ん]ど]でも夢m1G[を]みる
★かすむ m2F#[月]明かりばかり見ていたよ
m1G[そ]らの夜間通用口m2GF[の]向]こう
★ロウソクhiA#A[い][の]hiA#[夢が降る]m2G[で] 星を数えhiA#裏[る]【2番Bメロ】

 まず、『夜間通用口』(やかんつうようぐち)についてです。この楽曲は、2020年にロックバンドPK shampooによりリリースされたシングル『新世界望遠圧縮』に初収録されました。アルバムとしては、2021年に発表されたフルアルバム『PK shampoo.wav』に収められております。シングル曲ではありませんが、バンドとしては人気が高い1曲です。

 PK shampoo(ピーケー・シャンプー)は2018年より活動するロックバンドです。関西大学の音楽サークルのメンバー4人により結成されました。2023年末にはEP作品『再定義 E.P』を発表し、日本コロムビアよりメジャーデビューしました。バンドはライブパフォーマンスに定評があり、今後の益々の活躍が期待されます。


 さて、『夜間通用口』はアッパーなロック曲です。最近の楽曲としては珍しく、演奏時間が6分を超えております(イントロとアウトロのバンド演奏ががそれぞれ1分以上)。ただ、個人的には演奏時間の長さが気にならないほど、魅力的な作品でした。ロック系が好きな人には合いやすい楽曲だと思います。
 歌メロについてはAメロBメロサビと展開します。ただ、荒々しいボーカルに比して、全体的にメロが良く、その点でも親しみやすいのではないかと私は推測しました。作詞はヤマトパンクスさん、作曲はPK shampooによりなされました。

 『夜間通用口』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られております。低音域に余地がるため、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。
 同曲は、曲全体を通してmid2F~hiA#などの中高音域が見られます。反面、低音であるmid1G辺りの頻度も高く、こちらもAメロ~サビまで広範囲で見られます。こうした特徴ゆえに、大体mid1G~hiA#辺りまでの声域でメロの上下を繰り返しながら終盤まで展開していきます。そのため、アップダウンの激しいメロを低音~高音まで安定して歌いこなす力求められます(高音は見た目よりは辛くないと思います)。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを少し上げた方が歌いやすいのではないかと私は推測しました。今回の楽曲は最低音がmid1F~hiCであるため、単純に音域だけを見ると女声域に近似します。ただ、今回はmid1Gなどの低音が思った以上に多く、メロのアップダウンも激しいです。そのため、女性の得意レンジを考慮すると、通常はいくらかキーを上げた方がより歌いやすいと私は推測しました。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度上げてみて下さい。ただ、「標準より低め音域の女性」などは原キーが合う可能性もありますので、この辺りは各々実際に歌唱してみてください。



 最後に『夜間通用口』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)~【地声最高音】hiC(C5)、【裏声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1FはAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。今回の楽曲の低音ではmid1G辺りの登場回数が多いです。このため、女性などは原キーだと少し歌いにくい可能性もあります。

 次に、地声最高音hiCは2番Bメロとラストサビで登場します。登場回数は2回程度です。このhiCに次ぐ地声高音としては、hiA#がピークとなる場面が全体で20回程度登場します。このため、一般的な男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから3つ程度下げてみてください。


 『夜間通用口』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することができると思います(人によっては一部歌いにくいかも)。ただ、今回の楽曲は音域がそれなりに広く、またメロのアップダウンも激しいです。そのため、キーを下げ過ぎると低音域が歌いにくくなる可能性があります。キー調整を考慮しても歌い慣れた人向けの楽曲と言えます。
 今回の楽曲はロック曲でありながら、メロがよく、比較的覚えやすいと思います。ただ、ボーカルは力強い声質が特徴的であり、そうした歌唱表現が1つの肝になります。

 『夜間通用口』を原曲キーで歌唱する場合、地声高音としてmid2F#~hiCといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はAメロ~サビまで中高音が広く登場します。一方、低音についてはmid1G辺りが多いです。裏声については、今回は回数は少ないです。
 こうしたことを踏まえると、「ある程度~非常に高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。女性だと、「標準より(やや)低めの音域の女性」なども原曲キーがマッチする可能性があります(一般的には少しキーを上げた方が合いやすそう)。

【まとめ】

①全体を通して中高音がよく見られるが、低音も意外と出る(メロの上下が顕著)
②原キーだと「ある程度~非常に高音域が得意な男性」に合いそう
③低音が意外と多いため、女性の場合は通常はキー上げを推奨
④「標準より(やや)低めの音域の女性」だと原キーが合う可能性はある
⑤声を張ったロック的な歌唱が特徴的

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コメント

  1. なーふむ より:

    投稿お疲れ様です!いつも活用させてもらってます!
    リクエストなのですがキタニタツヤさんの
    芥の部屋は錆色に沈む(セルフカバー)
    の音域の調査お願いしますm(_ _)m

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます。
      リクエストありがとうございます。