『季節は次々死んでいく』(amazarashi)
【地声最低音】mid1D(D3) ※重要度は高くない
★僕が僕とm1D[呼]ぶには不m2D[確]かな【Bメロ】
★m1G[疲れた]かm1E–G[お]に] E–G[あ]しを引き]ずって【Dメロ】
★m1D[照]り返す夕m2D–m2E[日[に] [か]お[を]し[かE[めて]
【地声最高音】hiA(A4) ※全体で6回程度
★過去にm2E–hiA–G[告[ぐ]ぅ] G–F[ぜつえ]ん]の]詩【サビ】
【補足】mid2E(一部略)~mid2Gを含むフレーズ一覧
★きm2E–m2D[せ]つは] [次]々死んでいく ぜE[つ]めいのこ]えが風になm1G[る]【Aメロ】
★色めくm2G裏[ま]ちの 酔えないG裏[お]とこ
★つm2E–D–m2F地–E[きを]見上[げる]のは])ここじゃ無粋
★半透明E[な]かE[げが] [生き]てm2G–F[る]風]だ]【Bメロ】
★m2E[雨に]歌[えば] E[く]もはm1G[割]れ[るか]
★賑やm2E{かな]な[つの]ひ[か]らびたm2G–F[い]の]ちだ]
★m2G[拝]啓 忌まわm2E–G[し[き]【サビ】
★m2E[最]低m1G[な]日々の [最]悪なゆm2G[め]の]
★m2E[残]骸を[捨]てm2G[て]は]行けず こ[こ]でいG[き]絶え]よ[うと]
★行こうm2E[か] 戻ろう[か] な[やみ]はするm2G[け]ど]【Dメロ】
★そうm2E[だ] [行か]ねばなm2G[ら]ぬ]
まず、『季節は次々死んでいく』についてです。この楽曲は、2015年にロックバンドamazarashiによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、翌年に発表された『世界収束二一一六』(せかいしゅうそくにいちいちろく)に初収録されました。同アルバムには、『季節は次々死んでいく』に加え、シングル『スピードと摩擦』が収められております。
『季節は次々死んでいく』は、石田スイさんの漫画を原作としたテレビアニメ『東京喰種√A』のエンディングテーマとしてタイアップが付きました。同漫画は、2021年時点で世界での累計発行部数が5000万部近くに達するなど人気であります。私なりの印象ですが、特に海外での人気が顕著であり、TK from 凛として時雨の『unravel』(過去記事)など主題歌も大きくヒットしています。
『季節は次々死んでいく』についても、配信部門で10万ダウンロードを記録、日本レコード協会よりゴールド認定がなされました。また、ストリーミングでも多くの再生回数を獲得しており、amazarashiのYouTube公式チャンネルで公開されているMVも5000万回に達しております。
『季節は次々死んでいく』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性音域としては、高めのレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。
同曲は、曲全体を通して中高音域が多く、mid2D~mid2Gといったレンジが多く登場します。こうした点からも、ある程度スタミナが求められます。低音域についてはDメロの一部が比較的低いですが、そこまで辛い場面は少ない印象です。全体でみるとmid1G辺りが複数回見られます。また、全体的に地声ベースの歌唱であり、裏声は少ないです。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度上げてみてください(「標準より高め~高音域が得意な女性」などはもっと上げてもよい)。
最後に『季節は次々死んでいく』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)~【地声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1DはBメロやDメロで登場します。ただ、今回のmid1Dは歌い出しの瞬間的な音であるため、厳密な音程にこだわらなくてもよいのではないかと私は判断しました。低音域としては、
Dメロでmid1G,mid1E辺りがコンボになっており、この辺りが低音の1つの山場になります。この場面以外だとmid1Gが要所でみられます。このため、体感的には低音はそこまで辛くない印象です。
次に、地声最高音hiAはサビで登場します。登場回数は6回程度です。このhiAに次ぐ地声高音としては、mid2Gがピークとなる場面が全体で39回程度登場します。こうしたことから、男性の音域としては高めであり、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度下げてみてください。
『季節は次々死んでいく』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することができると思います。今回は、基本的な歌メロはmid1G~hiA(Dメロではmid1Eも見られる)であるため、ビギナー向けの調整もある程度可能だと思います。ただ、ビギナーが歌いやすくなるためには多くのキー下げが必要となる場合もあります。そのため、キー調整で違和感などを感じる人もおられるかもしれません。
ちなみに、同曲はメロディー自体は比較的わかりやすく、音域が合うのであれば練習曲やカラオケのレパートリーにもよいと思います。一方、秋田ひろむさんの歌詞や言葉選びは独特であるため、歌詞などは事前にしっかり覚えておいた方がよいです。
『季節は次々死んでいく』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~mid2G(サビではhiA)といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回は特にmid2E~mid2Gの登場回数が曲全体を通して頻出し、スタミナが不可欠になります。一方、裏声についてはそこまで多くありません。
こうしたことを踏まえると、「標準より高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。一方、「高音域が得意(or非常に得意)な男性」などはキーを上げるのもよいと思います。
【まとめ】
①一部を除くと全体的に中高音寄り
②原キーだと「標準より高め~高音域が得意な男性」などに合いそう
③メロは分かりやすく、またキー調整も比較的しやすい
④女性はキー上げ推奨(原キー+2~3程度)
コメント
取り上げてくださりありがとうございます!
hiAなら歌えるかも、と思いましたがスタミナ不可欠…
スタミナをつける練習曲としては良さそうです!
コメントありがとうございます。
私も予想した以上に中高音寄りでした。
適切に声量をコントロールしたりしたいです。
リクエストした者です。応えて頂きありがとうございます!
先日、初めてこの楽曲をカラオケで歌いましたが
サビのロングトーンmid2G部分でかなり消耗しますね。
発音しにくい音なので余計に実感しました。
メロディーも歌詞も素晴らしい曲で大好きなので
スタミナ管理と発声に気を付けて練習したいと思います。
コメントありがとうございます。
要所要所で高い音が登場しますが、少しずつ慣れていってください。
amazarashiはホントに歌詞がいいです。
記事と全く関係ないリクエストで申し訳ありませんが、さだまさしさんの道化師のソネットをお願いします。
リストアップしておきます。
さだまさしさんはまだ取り上げたことがないですよね。
さださんはキー高い曲多いので是非取り上げていただけたらと思います。