『冬のセーター』(BLANKEY JET CITY)

【地声最低音】mid2A(A3)
★モデルガンを握りしめてm2A[ぇ]【Aメロ】
【地声最高音】hiA(A4) ※全体で9回
★m2F–G–hiA[北極の近[く[で] E[ゆ]く[えふめいになっ]たっ[て]【サビ】
★m2F–G–hiA[今年の冬は[と[ても]【2番以降のサビ】
★m2F–G–hiA[おばあさんが編んで[くれ[た]
【補足】mid2E~mid2Gを含むフレーズ一覧
★m2F–E^[核爆弾を搭載]し[た]) [B-52爆撃]機[が]【1番サビ】
★m2F[モデル]ガンを握りF–E[しめ]ぇ] [ぼ]く[は自分のあたm2G[ま]を]
★m2F–E^[撃ち抜]こう[と思って]) [引き金を引いた]の[さ]
★窓から外を見下ろm2E–m2F#[せ[ば]ぁ【2番Aメロ】
★モデルガンを握りしめm2E[て] 僕は自分の頭をm2F[撃っ]た]【Cメロ】
★m2F–E[そのままベッドに倒れこ]み]
まず、『冬のセーター』についてです。この楽曲は、1991年にロックバンドBLANKEY JET CITYによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、翌年に発売された『Bang!』に初収録されました。アルバムの中の曲では、私自身は『★★★★★★★』という曲が印象に残っています。
『冬のセーター』はアップテンポのバンド曲です。どこかおどろおどろしさも含んだ荒々しいロック曲です。ボーカル&ギターの浅井健一さんの歌声も尖ったニュアンスが強いです。歌メロはAメロ、Bメロ(orサビ)、Cメロといったシンプルな構成からできています。作詞作曲は浅井健一さん、編曲はBLANKEY JET CITYによりなされました。
『冬のセーター』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高めのレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいです。
同曲は最低音がAメロサビCメロから歌メロが作られます。Aメロは中低音中心で、サビは中高音が頻出します。最低音がmid2Aであり男性曲としては高いです。頻度としてはmid2E~mid2Fが中心で滅茶苦茶に高いわけではないですが、相対的に中高音域が得意な男性の方がマッチしやすい曲です。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回の楽曲は最低音がmid2Aと高いですが、女性の得意な音域などを考慮するといくらかキーを上げた方がより歌いやすいと思います。一つの目安ですが、原曲キーから2~4つ程度上げてみてください。
最後に『冬のセーター』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3)~【地声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid2AはAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、男性曲としては高い低音になります。そのため、標準的な男性にとっては高音感がある楽曲であることが示唆されます。
次に、地声最高音hiAはサビで計9回程度登場します。このhiAは男性曲としては高めの音階です。また、サビやCメロではmid2E~mid2F辺りが多いです。これらを踏まえると、男性曲としては高く、一般的な男性は少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。
『冬のセーター』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。今回の楽曲は音域が1オクターブであり、広くありません。そのため、理論上はビギナー向けの調整も可能な曲です。ただ、ボーカルの浅井健一さんのようなニュアンスで歌唱するにはかなりの力量が要求されます。その点は留意しておいてください。
今回の楽曲はメロディー自体はわかりやすく、リズムなども取りやすそうです。ただ、先述のように浅井さんのような歌唱をするのは難しいです。慣れないうちは「音程を気にし過ぎずに声質に特化して練習する」など試行錯誤してみてもよいかもしれません。
『冬のセーター』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiAといった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はサビを中心にこれらが頻出します。低音がmid2Aと比較的高いため、標準的な男性だと少し歌いにくい可能性があります。
こうした点を考慮すると、「標準より(やや)高め~非常に高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。
【まとめ】
①全体的にやや中高音に寄った曲(サビは中高音が頻出)
②原キーだと「標準より(やや)高め~非常に高音域が得意な男性」に合いそう
③音域が狭く、キー調整はしやすい
④メロは分かりやすいが、浅井さんの歌唱が独特でマネしにくい