※米津玄師さんの音域について、当ブログではこれまでに、『アイネクライネ』、『爱丽丝(アリス)』、、『打上花火』(DAOKO×米津玄師)、『打上花火』(米津玄師ソロver.)、『馬と鹿』、『海の幽霊』、『orion』、『かいじゅうのマーチ』、『恋と病熱』、『ゴーゴー幽霊船』、『春雷』、 、『ドーナツホール』、『Nighthawks』、『ナンバーナイン』、『灰色と青 ( + 菅田将暉)』、『飛燕』、『LOSER 』、『ピースサイン』、『砂の惑星』、米津玄師作詞作曲『パプリカ』(Foorin)、『パプリカ』(米津玄師セルフカバー)、『Flamingo』、、『フローライト』、『メトロノーム』、『マトリョシカ』、『Lemon』を取り上げています。興味を持たれた方は参考にどうぞ。
♪『フローライト』(米津玄師)、Fluorite(Kenshi Yonezu)
2015年10月7日発売【アルバム『Bremen』収録】
【地声最低音】mid1C#(C#3)
★壊そうと思えば瞬く間に 壊せてしまうものを(Bメロ)
【地声最高音】mid2G(G4)
★フローライト こんなものが 世界で一番輝(かがや)いて見えるのは(サビ)
★確かめていたんだよ 僕らは mid2F#
★ふいにそれは何かを通し て 再び出会う
★ふいにそれは何かを通し て 再び出会う
★ララララ ララララ ララララ ラララ
【裏声最高音】hiA(A4) ★フローライト フローライト こんなものが
まず、『フローライト』の音域についてです。同曲は地声最低音mid1C#(C#3)~地声最高音 mid2G(G4) 裏声最高音hiA(A4)となります。この楽曲は米津さんの作品の中では歌いやすい部類なのではないかと思っています。
米津さんの楽曲の特徴としては、①音域が比較的広い、②高低差が激しい、③速い節回し(メロディーライン)といった点が挙げられます。
その点、この『フローライト』は
①音域はそこまで広くない
②「サビはそこそこ高い音域、AメロとBメロは低音域」と、場面ごとで使う音域がある程度決まってる。
③『LOSER』や『ピースサイン』などと比較すると、節回しは速くない
ただ、歌詞を覚えずにぶっつけ本番で歌えるほど、ゆったりとしたメロディーでもないので、歌詞などはしっかり覚えておく必要があります。
サビの後半、「確かめていたんだよ 僕らは~ふいにそれは何かを通し て 再び出会う」は高音域が苦手で歌い慣れてない人には大変かもしれません。しかし、個人的に非常に気持ちの良いメロディーラインだと感じますので、ぜひ多くの人にチャレンジしてほしいと思います。詞の内容としても非常に歌いやすいものだと思います。
米津さんの作品は努力すれば、報われやすい楽曲が多いと思います。
ちなみに『フローライト』は蛍石とも呼ばれます。個人的には、この歌詞の中で出てくる「今 は何処で何をしているかな 心 配なんかしていない 君のことだからな」というフレーズが好きです。相手の女性の人物像、男女の適度な距離感が推測出来て好感が持てます。
♪『メトロノーム』(米津玄師),Metronome(Kenshi Yonezu)
【地声最低音】mid1D(D3)
★ずっと叶わない思いばかりを 募らせていては(Bメロ)
★次第に 見えなくなっていく(Cメロ)
【地声最高音】mid2G(G4)
★一つも減らない僕を 笑い飛ばしてほしいんだ(サビ)
★地球の裏側でいつか また出会えるかな(Cメロ)
★伝えたい思いが募(つの)っていくまま 【hiB hiA miD2G】 (裏声)
【裏声最高音】hiC(C5)
★伝えたい思いが募(つの)っていくまま 【hiB hiA miD2G】 (裏声)
次は、同じアルバムの『Bremen』に収録された『メトロノーム』を取り上げます。youtubeでの再生回数は4300万回を超えており、この時期の楽曲の中では人気の曲であると思います。ちなみに『フローライト』は約1500万回です。
『メトロノーム』の音域は地声最低音 mid1D(D3)~地声最高音mid2G(G4)、 裏声最高音hiC(C5)で構成されています。地声部分は一般的な男性の音域になります。ただ、曲全体を通して、比較的上下が激しい曲でもあると思います。たとえば、Cメロ部分は『次第に 見えなくなっていく』『地球の裏側でいつか また出会えるかな』と、地声の最低音と最高音が出てきます。故に、歌いこなすには、安定した力量が必要だと思います。
注意点は、サビの後半「伝えたい思いが募(つの)っていくまま」の部分は裏声(ファルセット)になります。歌い慣れていない人は裏声を使うのは大変だと思います。しかし、良い練習の機会でもありますので、チャレンジしてみて下さい。裏声は「地声で歌う場合よりも力を抜くイメージ」で歌うと良いと思います。