なお、今回の楽曲はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルではMVや音源が公開されておりません。ただ、Acid Black Cherryが同曲をカバーしていますので、その音源を添付いたします(原キーより2つ低いキーです)。
『シャイニン・オン 君が哀しい』(LOOK)
【地声最低音】mid1E(E3)
★淡m2E[い]秘[め]事に 今さ[ら]悲しm1E–F#[むこと]も]なF#[い[だ]ろう]【Aメロ】
【地声最高音】hiC(C5) ※全体で8回
★hiB–hiC–A[シャイ[ニン]オン] G[お]も[いA[出]の砂浜を【サビ】
【補足】mid2G~hiBを含むフレーズ一覧
★こm2G#–F#[ど]く[さ]) G#[お]れ]もG#–hiA[そのひ[とり]ぃ【Bメロ】
★きm2G#–F#[ず]ぐ]ち慰G#[え]な]いま[ま]
★m2G#[Maybe come back] G#–hiB–A[辛いことば[か]りで]ぇ]
★hiA[君がいなけりゃ] A—hiB[So Cr[y]
★浮F#–m2G[か[べ]るた]びに まhiB[た]なみ]G[だが] A–B[あふ[れる]【サビ】
★m2G#–hiA–hiB[だ[か[ら](シャイニン・オン)
★(シャイニン・オン) hiB{君のおもかげだけが]【ラストサビ】
まず、『シャイニン・オン 君が哀しい』(シャイニン・オン きみがかなしい)は、LOOKのデビューシングル。1985年4月21日にEPIC・ソニーから発売された。)についてです。この楽曲は、1985年にロックバンドLOOK(ルック)によりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発表された『BOYS BE DREAMIN’』に初収録されました。
さて、『シャイニン・オン 君が哀しい』はLOOKの記念すべきデビュー曲で、バンドとしては最大のヒットを記録したシングル曲です。同曲はレコードでのセールスが20万枚を超えるヒットとなり、バンドの代表曲となりました。また、同曲は過去につんく♂さん、やAcid Black Cherryなどがカバーしており、そこから知ったという人もおられるかもしれません。
ちなみに、LOOKというバンド名は不二家の「LOOKチョコレート」が由来となっており、4種類のフレーバーが特徴の同商品のように、個性の違う4人が集まりできたバンドという意味が込められているそうです。
『シャイニン・オン 君が哀しい』は、スローなバンド曲です。頭サビで歌メロが始まり、AメロBメロサビと展開します。同曲は想定したキーが高かったため、作曲を担当した千沢さんに代わって、ギター担当の鈴木トオルさんが歌唱しています。そうしたこともあり、高音域が非常に映える楽曲となっております(歌いこなせると気持ちよさそうです)。作詞作曲はピアノ&ボーカルの千沢仁さんが担当しました。
ちなみに、同曲はシングルとアルバムで曲の構成が若干異なっており、アルバムバージョンではAメロとBメロの回数がシングルよりも1回ずつ多くなっております。
『シャイニン・オン 君が哀しい』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高い(もしくはかなり高い)レンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
同曲はAメロでmid1E,mid1F#といった低音が登場します。その後、Bメロサビではmid2G~hiCといった中高音域が非常に多く登場します。そのため、音域がそれなりに広いものの、男性の音域としては中高音に寄っており、高音域が得意な人向けの楽曲と言えます。歌声はほぼ地声ベースでの歌唱になっています。
女性が同曲を歌唱する場合、通常は少しキーを上げた方が歌いやすいです。ただ、今回は最低音がmid1E辺りであるため、低音域が得意な人ならば、原曲キーが合う可能性もあります。その辺りは実際に歌唱してみてください。低音~高音まで音域が広いため、力量が問われます。
最後に『シャイニン・オン 君が哀しい』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1EはAメロで登場します。このmid1Eは男性の音域の範囲内です。ただ、「高音域が非常に得意な男性」だと若干低く感じるかもしれません。
次に、地声最高音hiCはサビで登場します。登場回数は8回程度です。このhiCに次ぐ地声高音としては、hiBがピークとなる場面が全体で19~22回登場します。こうしたことから、男性の音域としてはかなり高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。
ちなみに、シャ乱Qのボーカル、ハロープロジェクトのプロデュースで活躍されるつんく♂さんは原曲キーから6つ低いキーで歌唱されております。一般的な男性はこの辺りを一つのキー調整の目安としてもよいかもしれません。
『シャイニン・オン 君が哀しい』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することができると思います。ただ、今回の楽曲は音域自体がそれなりに広いため、人によっては一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。ビギナー向けの調整も行いにくそうです。
同曲はBメロ⇒サビで転調が行われるなど一部メロの音程が取りにくそうな部分があります。そのため、音程を取るのが苦手な方などは原曲をしっかり聴き込んでおきたいです。
『シャイニン・オン 君が哀しい』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G~hiCといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。とりわけ、Bメロ~サビで高音域が多いです。1980年代の人気曲としてはかなり高い声域だったのではないかと推測されます。
こうしたことを踏まえると、「高音域が得意(or非常に得意)な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。また、「標準よりやや低めの女性」なども原曲キーが合うの可能性があります。
【まとめ】
①Aメロは中低音中心、Bメロサビは男性曲としては高い
②原キーだと「高音域が得意(or非常に得意)な男性」「標準よりやや低めの女性」に合いそう
③高音域が活きやすい曲なので、歌いこなせると気持ちよさそう
④一部音程が取りにくそうな場面があるので注意
コメント
リクエストした者です。音域調査ありがとうございます
yasuさんでもキーを下げるとは…やはりキーが相当高いんですね。今の楽曲と比べても遜色ないレベルでキーが高いと思います。
ですね。ちなみに、この記事を書く過程で、スピッツのボーカル草野さんが
友人に薦められてこの曲を歌って「自分がボーカリストとして向いていると気づいた」
というエピソードを知りました。