カテゴリー

『home』( リュックと添い寝ごはん ) の 音域

 こんにちは。今回はリュックと添い寝ごはんの『home』(2021)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『home』(リュックと添い寝ごはん)
『home』(リュックと添い寝ごはん)の音域







【地声最低音】mid1B(B2) 

m1B[も]みのm1E[木] B[生]いし[げる] m1C#[か]えりみB[ち]【Aメロ】
★(わすれ難き故郷) 僕が僕であるm1Em1D#[た[め]に]【Bメロ】
★飲んでm1E[また]夢を見よ[う] 家はホーム[さ] [たm1D#[ち]の]【Dメロ】


【地声最高音】mid2F#(F#4) ※全体で6回程度

★ゆm2Em2F#^-2D#[う[ぐ]れ]の]チャイムが[ほ]【サビ】


【補足】mid2D#mid2Eを含むフレーズ一覧

m1E[ah] m2Em2D#[お]か]えり 1E[お]m2E[る]笑]【Bメロ】
m2C#m2E[う[た]た寝]をして[ゆ]めかうつm1E[つか]【Dメロ】

 まず、『home』についてです。この楽曲は、2021年にロックバンド・リュックと添い寝ごはんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、翌年にリリースされた『四季』に収録されました。同アルバムには、『くだらないまま』、『わたし』、『サマーブルーム』といったシングル群が収められております。

 【リュックと添い寝ごはん】は、2017年に高校の軽音部を母体として結成されました。2019年には音楽プラットフォームEggsにおいて、『ノーマル』が年間楽曲ランキング1位を記録する等大きな人気を獲得し、2020年にはメジャーデビューを果たします。2023年にリリースしたシングル『Be My Baby』はドラマ『みなと商事コインランドリー2』のエンディング・テーマに起用されるなどしており、ブレイクが期待されております。


 さて、今回取り上げる『home』はミドルテンポの穏やかなポップです。どことなくクリスマスの時期を思わせるようなサウンド・メロであり、冬の暖かさのようなものを感じます。ただ、歌詞内容については、郷土愛、家族愛などがメインテーマになっており、そうした点が個人的には面白いと感じました。作詞作曲は、ボーカル&ギターの松本悠さんによりなされました。


 『home』の音域的な特徴についてです。同曲は、大よそ一般的な男性の音域の範囲内で歌メロが作られております。そのため、原曲キーがマッチするという人も多いのではないかと推測されます。
 同曲はAメロではmid1B,mid1C#といった低音が見られ、Bメロ⇒サビと進むにしたがい、声域が上がっていきます。高音についてはmid2D#~mid2F#が登場し、男性としては標準的な範囲です。ボーカルが柔らかいため、一部裏声などを用いて歌唱するのもよいかもしれません。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから6つ程度上げるとよさそうです(最低音mid1F~最高音hiCに設定されます)。



 最後に『home』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2)~【地声最高音】mid2F#(F#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1BはAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、人によってはかなり低く感じられます。「高音域が得意な男性」などはキーを上げることを選択肢に入れてもよいと思います。

 次に、地声最高音mid2F#はサビで登場します。登場回数は6回程度です。このmid2F#は男性の音域の範囲内ですが、歌い慣れていないとスムーズな発声が損なわれやすいです。ただ、比較的克服しやすい音階でもありますので、少しずつ練習を重ねてください。また、今回の楽曲はボーカルの松本さんが柔らかな歌声で歌唱されております。そのため、裏声が得意な方は、最高音mid2F#を「裏声」で歌うのもよいと思います。


 『home』は音域は広めの楽曲です。そのため、キー調整などは少し行いにくい可能性があります。それでも、歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができるのではないかと思います。一方、音域が広い分、ビギナーなどは一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。
 同曲はメロディー自体は分かりやすく、私も何度か聞いているうちに自然と口ずさめるようになりました。もし音域がマッチするのであれば、練習曲にはおススメです。

 『home』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D#~mid2F#といった中高音域をしっかり歌いこなせることが求められます。今回はBメロやサビでこれらが登場します。反面、低音はmid1Bが最低音であり、mid1E辺りが比較的多いです。
 こうしたことを踏まえると、「標準的~ある程度高音域が得意な男性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。「高音域が得意な男性」はキーを上げるのもよいと思います。


【まとめ】

①Aメロは中低音中心、Bメロサビで声域が上がる(音域が広め)
②原キーだと「標準的~ある程度高音域が得意な男性」などに合いそう
③高音域が苦手な人は最高音mid2F#を裏声で歌うのもよい
④メロは分かりやすく、音域が合うのであれば練習曲向き

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. きよひと より:

    リクエストしたした者です。
    応えて頂きありがとうございます!
    この時期に取り上げて頂けてとても嬉しいです。
    私は地声最高音hiA辺りがギリギリの声域なので近年のアーティストでは比較的低めの楽曲が多いイメージのリュックと添い寝ごはんにはカラオケでお世話になっています。メロディーが親しみ易いのもいいですよね。
    まだ寒い時期が続くのでこの記事を参考にして練習し歌えるようにしたいと思います。

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      胃腸炎で更新が滞ったのですが、クリスマスまでには上げたかったので
      間に合ってよかったです。

      『home』はサウンドや歌詞とかも含めていいですよね。
      こういう類のクリスマスソングももっと増えていい気がします。
      リュックと添い寝ごはんはこれまであまり聴いてこなかったのですが
      いい曲が多かったです。リクエストありがとうございます。

  2. きよひと より:

    暖かみのあるクリスマスソングもいいですよね。

    体調不良だったのですね。数日更新が無かったので心配でした。
    いつも当ブログには大変お世話になっておりますので、
    これからもお体に気をつけて音域調査続けて頂ければ幸いです。