『刹那』(GReeeeN[現 GRe4N BOYZ])
【地声最低音】mid1E(E3)
★僕らがm1E–2E[なみ]だ]をなm2G–F#[が]す]よ]う[な日]に[もF#[ぉ]【Aメロ】
【地声最高音】hiA(A4) ※サビだけで22回
★m2E[生]きる意hiA–m2G–F#[味]をさ]が]し]てた【サビ】
★(負けないように)枯れm2E[な]い[よhiA–F#[う]に]
★hiA地–m2G–F#[自]ぶ]ん]一人[置]き去りだと思ったF#[ぁ]【Bメロ】
★切ないとm2F#–E[き]は] [風F#–G–hiA[を[か[ん][じ]て【Eメロ】
★理hiA–m2G–F#[想]の]自]G–A[分[に]【ラストサビ】
【裏声最高音】hiA(A4) ※ABメロで登場
★陽はのぼりそm2G–F#[し]て]沈んhiA裏[で]行く【Aメロ】
★本m2G–F#[当]ち]っぽけA[だ]った【Bメロ】
【補足】mid2F#~mid2Gを含むフレーズ(一部略)
★きっと僕m2E[らは]かが[や]き[たm2F#[くて]【サビ】
★きっとm2F#–m2E[せ]か]い中で【Aメロ】
★痛みを知るm2A–m2E–F#^[そのひ[と[み]に]【Dメロ】
★ただ流したm2F#[な]みだ 溢れ[出し]た なぜか満ち足りないんだ[い]ま更【Eメロ】
★悲しいときは 枯E–m2F#–G[れ[る[ま]で]泣]き
まず、『刹那』(せつな)についてです。この楽曲は、2009年にボーカルグループGReeeeN(現・GRe4N BOYZ)によりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発表された『塩、コショウ』に初収録されました。同アルバムには、『歩み』、『刹那』、『扉』、『キセキ』(過去記事)といったシングルが収録されております。アルバムはCDベースで100万枚のセールスを記録し、日本レコード大賞の最優秀アルバム賞受賞を受賞しました。
『刹那』はテレビドラマ『ヴォイス〜命なき者の声〜』の主題歌としてタイアップが付きました。楽曲の質も相まって、同曲は着うたでミリオン、また配信部門でも75万ダウンロードを達成し、日本レコード協会よりトリプル・プラチナ認定がなされています(配信売上データブログBillion Hitsより引用)。GReeeeNの中でも特に人気の高いシングル曲の1つです。
『刹那』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高め(体感的には明確に「高い」)レンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。
同曲は頭サビで歌メロが始まり、AメロBメロと展開します。全体的に中高音に寄った歌メロであり、ABメロやラップ[Dメロ]、Eメロでもmid2E~mid2F#といった音階が多く登場します。低音域についてもmid1Eが一部でみられる以外は全体的に高く、その点でも高音域が得意な男性の方がマッチしやすい曲といえます。また、GReeeeNの特徴でもありますが、間奏が短く、歌メロが断続的に続きます。そうした点で、1人で歌う場合は体力が求められます(2人以上での歌唱がおススメ)。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はいくらかキーを上げた方がマッチしやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度上げてみてください。一方で、今回の曲は一部でmid1Eといった低音が登場するものの、全体的に中高音寄りの曲です。そのため、「標準より低めの音域の女性」の中には原キーがマッチする可能性があります。その辺りは実際に歌唱して、微調整を加えてください。
最後に『刹那』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声・裏声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高め(体感的には明確に「高い」)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1EはAメロで登場します。この場面はmid2Eとのコンボになっております。このmid1Eに次ぐ低音としては、mid2A辺りが多く見られます。こうした点を考えると、男性曲としては低音が高く、相対的に中高音寄りの曲であることが分かります。
次に、地声最高音hiAはサビを中心に登場します。登場回数はサビだけでも22回と多めです。今回は曲全体を通してmid2E~mid2F#辺りが頻出し、また歌メロの分量も多いです。そのため、男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。
『刹那』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分の得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回の楽曲は音域自体がそれなりに広いため、一部ビギナーだと一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。その点は留意しておいてください。
今回の楽曲はメロディー自体は分かりやすく、リズムなどもそれなりに取りやすいと思います。ただ、体力的に辛くなりやすい点や息継ぎのしにくい点を考慮すると、1人で歌うのは少し大変な可能性があります。体力的に大変だと感じた場合は、複数人で歌唱することも選択肢に入れてもよいと私は感じました。
『刹那』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiAといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回は特にmid2F#辺りが多く、曲全体を通して頻出します。低音域についても一部でmid1Eが見られるものの、全体では高い方です。
こうした点を考慮すると、「高音域が得意(or非常に得意な男性)」などが原曲キーに合いやすいと私は分析しました。また、限定的に「標準より低めの音域の女性」などが合う可能性もあります。GReeeeNの楽曲の多くに当てはまるのですが、今回も2人以上で歌唱した方がより余裕を持ちやすそうです。
【まとめ】
①全体的に中高音寄りで、ABメロでも結構高い
②原キーだと「高音域が得意(or非常に得意)な男性」な男性向け
③女性はキー上げ推奨だが、「標準より低めの音域の女性」などは原キーが合うかも
④メロがよく、覚えやすそう
⑤スタミナは不可欠。息継ぎなどもしにくそう。2人以上で歌うのもおススメ