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『スイートメモリー』(Eve)の音域

こんにちは。今回はEveさんの『スイートメモリー』(2024)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『スイートメモリー』(Eve)
『スイートメモリー』(Eve)の音域








【地声最低音】mid1A(A2) 

m1Dm1E[こ]と]ばじゃ[わ]かんないようm2D[に]できて1E[る]【Aメロ】
m1A[そ]れでいいんだm2F#m2E[僕]ら]まだここに居たい1E[か]
m1A[た]ねをまいてきょA1D[う]も] A[ま]た] A[ち]い]さな不思議に[出]会おう【2番Aメロ】
m1Dm1B[零[れ]落ち[て]しまいそうな
★ひかm2E[り]が何故か美m1D[しく] m1A[見]え]【2番Bメロ】


【地声最高音】hiA#(A#4) ※ラストサビで6回

★君が真hiA#地[実]でもうA#G#G^[そ]で][どう]でも]よかった【ラストサビ[転調₊1]】


【裏声最高音】hiB(B4) ※Bメロや2番サビなどで登場

★満たされm2E[な]い想いを暴くhiB裏A[の]さ]【Bメロ】
★君F#m2G[をい[まも]さ]がしてhiB裏A[る]ぅ]【2番サビ】
m1D[は] [な]かった 甘い記憶 溶かすhiB裏hiAA#[魔][ぉぉ]【ラストサビ前】


【補足】mid2Fmid2G#を含むフレーズ一覧

m1D[淡]々と1Dm2E[毎[日]が 望んだ日常【Bメロ】
★まだわからない2E[け]ど 今[はこ2F#m2G[た[え]【B2番メロ】
m2FGm2G#[歪[に[か]ら]み][う] G[しん]そ]うはそ[の]瞳の中【ラストサビ[転調₊1]】

 まず、『スイートメモリー』についてです。この楽曲は、2024年に男性シンガーソングライターのEveさんによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルとして発表されました。アルバムには未収録ですが、2024年11月下旬にリリース予定の『Under Blue』に収録が見込まれています。
 『スイートメモリー』は米澤穂信さんの同名小説を原作としたテレビアニメ『〈小市民〉シリーズ』のオープニングテーマとして書き下ろされました。今月初めの公開されたMVは200万回を超える再生回数を記録しており、楽曲の人気の高さがうかがえます。

 『スイートメモリー』はアップテンポのバンド曲です。学園青春ミステリーもののタイアップということもあってか、全体的に爽やかな曲であり、Eveさんの作品としてもポップ寄りなのではないかと思います。ラストサビでは転調が行われ、キーが1つ上がります。作詞作曲はEveさん、編曲はNumaさんとZingaiによりなされました。ZingaiとはEveさんを支えるバンドのメンバーで、近作ではクレジットされるようになり始めています。


 『スイートメモリー』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域として高め~高いレンジで歌メロが作られております。一般的にはキーを下げた方が歌いやすい曲ですが、今回は音域が広いですので、キー調整が難しいです。
 同曲は2番Aメロでmid1Aなどを含んだ低音域が登場します。反面、全体でみるとAメロBメロ辺りでもmid2E~mid2F#などの中高音を含んでおり、体感的には高く感じやすいのではないかと思います。Eveさんの多くの楽曲に言えますが、音域が非常に広いため、キー調整の融通が利きにくく、歌える人が限定される楽曲です。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。ただ、今回の楽曲は音域自体がかなり広いため、歌える人が限定されるかもしれません。一つの目安ですが、原曲キーから5つ程度上げてみてください(低音が低いかもですが)。



 最後に『スイートメモリー』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A(A2)~【地声最高音】hiA#(A#4)、【裏声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高め~高いです。以下、見ていきます。。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1Aは2番Aメロなどで顕著に登場します。今回は1番よりも2番以降で低音が多く、mid1Aやmid1B等が見られます。また、低音域としてはmid1D辺りも比較的多いため、男性の音域としては低音寄りであることが分かります。「高音域が非常に得意な男性」などは少し歌いにくい可能性があります。

 次に、地声最高音hiA#はラストサビで登場します。登場回数は6回程度です。このhiA#に次ぐ地声高音としては、hiAがピークとなる場面が全体で12回、mid2G#が5回、mid2Gが12回登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいといえます。


 『スイートメモリー』は低音域が低く、キーを下げる余地があまりありません。今回の楽曲は低音~高音まで音域が広く、キー調整には向きにくい楽曲だといえます。そのため、歌い慣れた人であっても一部で歌いにくい部分が出てくる可能性があります。キー調整を考慮しても歌える人が限定されやすい楽曲です。
 同曲はメロディー自体は比較的わかりやすいです。一方、メロとメロの継ぎ目が短く、息継ぎがしにくい場面があります。歌詞やメロをしっかり覚えた上で、「息継ぎを入れるポイント」をしっかり意識しておきたいです。爽やかな楽曲であるため、音域が合えばカラオケなどで歌って楽しそうです。

 『スイートメモリー』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiA#(裏声はhiA~hiBまで)といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はAメロBメロ辺りでもmid2F#などが登場するため、それなりに高音域の頻度が高いです。反面、2番Aメロではmid1Aといった低音が多く登場し、音域がかなり広いです。その点で歌える人が限定される楽曲です。
 こうした点を考慮すると、「高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。「高音域が非常に得意な男性」などは若干キーを上げてもよいと思います。


【まとめ】

①2番Aメロは特に低音感がある。ただ、全体的には中高音寄りの曲
②原キーだと「高音域が得意な男性」に合いそう
③音域が広いため、歌える人が限定される
④メロは分かりやすいが、歌詞や息継ぎに気を付けたい
⑤爽やかな曲でカラオケ向き(音域が合う人であれば)

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コメント

  1. ナガ より:

    福山雅治さんの心colorお願いします!