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『LADY NAVIGATION』(B’z)の音域

こんにちは。今回はB’zの『LADY NAVIGATION』(1991)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、同曲はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルはショートバージョンが公開されています。当ブログもそのMVを添付いたします。


『LADY NAVIGATION』(B’z)
『LADY NAVIGATION』(B'z)の音域







【地声最低音】mid1E(E3) ※かなり聞き取りづらい

★我が身をm1E[つ]よく信じてるだけ【2番Aメロ】


【地声最高音】hiB(B4) ※全体で8回程度

hiAhiB[N[A]VI [G[A]TION【サビ】


【補足】mid2Emid2Gを含むフレーズ一覧

m2E[き]m2DE[い[だ] [貴女Em2F#[の[スイ][ミング]スタイル【Aメロ】
m2D{目に止][らぬ][の世][な][れに][らつ]m2E[ないで]ぇ]【Bメロ】
★LADY m2Em2GF#[NA[VI]GA]TION You’re [Fresh!]【サビ】
m2E[地]m2A[に][じm2G[け]E2A[ほ]ほ]

※☆に登場するmid2Aを低音の基準としても違和感は少ない

 まず、『LADY NAVIGATION』についてです。この楽曲は、1991年にロックユニットB’zによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、1998年にリリースされたベストアルバム『B’z The Best “Pleasure”』に初収録されました。同アルバムは、ベストアルバムとしては歴代1位の500万枚を超えるCDセールスを記録しました。

 『LADY NAVIGATION』は打ち込み用いたアップテンポのデジタルロックです。活動初期のB’zはTM NETWORKなどのようなデジタル色のある作品が意外と多く、歌メロもポップ寄りです。今回の『LADY NAVIGATION』もそうした趣きが見られます。同曲はCDシングルとして100万枚を超えるヒットを記録しました。作詞はボーカルの稲葉浩志さん、作曲はギター担当の松本孝弘さん、編曲は松本さんと明石昌夫さんの共同でなされました。


 『LADY NAVIGATION』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
 同曲は、低音域が男性曲としては高く、その分mid2E~mid2G辺りの中高音が多く登場します。hiB等の高音が登場するのはサビの後半に限定されるのですが、中高音が多い分、相対的に高音が得意な男性の方がマッチしやすい曲といえます。音域的には女声域に近いため、女性が原キーで歌えなくもない曲です。

 女性が同曲を歌唱する場合、人によっては原曲キーがマッチする可能性があります。女性の得意なレンジを考慮すると、キーを1~2つ程度上げてもよいと思います。「標準より低めの音域の女性」などは原キーを選択肢に入れてみてもよいかもしれません。



 最後に『LADY NAVIGATION』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1Eは2番Aメロで登場します。登場回数は1回のみで、かなり聞き取りにくい場面です。今回はアウフタクト(歌い出しの瞬間的な音)を除くと、低音がmid2Aと高いです。そのため、体感的にはかなり低音が高い曲で、女性が歌えなくもない曲です。

 次に、地声最高音hiBはサビで登場します。登場回数は8回程度です。このhiBに次ぐ地声高音としては、mid2Gがピークとなる場面が全体で21回登場します。今回は低音が高い分、体感的に高く感じやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。


 『LADY NAVIGATION』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。今回の楽曲は基本的な歌メロはmid2A~hiB辺りで作られており、音域はそこまで広くありません。そのため、歌い慣れた人はもちろん、ビギナー向けの調整もある程度可能であると私は分析しています。ただ、キー調整をしたからといってすぐに稲葉浩志さんのような歌唱が出来るわけではないですので、弛まぬ練習を重ねてください。
 同曲はメロディー自体は比較的わかりやすく、リズムも比較的取りやすいのではないかと思います。B’zの楽曲は場面ごとに転調することも多く、音程が取りづらいことも多いです。そうした点で考えると、この『LADY NAVIGATION』はB’zの作品でも音程が取りやすい可能性があります。音域が合うのであれば練習曲やカラオケなどでもお奨めしやすいと私は分析しました。

 『LADY NAVIGATION』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiBといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回は全体を通してmid2E~mid2G辺りが多いです。低音も男性曲としてはかなり高いため、体感的には高く感じやすいです。
 こうした点を考慮すると、「高音域が得意(or非常に得意な男性)」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。また、女性は比較的原キーが合いやすく、「標準より低めの音域の女性」などはマッチする可能性があります。


【まとめ】

①サビが特に高いが、男性曲としては中高音寄り
②原キーだと「高音域が得意(or非常に得意な男性)」に合いそう
③「標準より低めの音域の女性」が原キーに合いうる(女性の方が歌いやすいかも)
④基本的な音域は広くなく、キー調整しやすい
⑤B’zの作品としては練習しやすい。カラオケなどでもおススメ

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コメント

  1. ああ より:

    リクエストに応えて頂きありがとうございます!
    初期B’zはポップかつ歌いやすい曲が多いのでカラオケでもよく歌ってます

    • もりっしー より:

      こちらこそありがとうございます
      いい曲ですよね
      B’zの曲としては歌いやすいのですが意外と高音が高いため
      男性が原キーで歌うのは大変かもです
      今回改めて勉強になりました
      最近あまりカラオケに行けてないのですが
      私も初期のB’zはよく歌います

  2. 匿名 より:

    最高音hiB数回で後はせいぜいmid2G程度ばかりだけど苦手意識ある曲。
    この曲の跳ねる感じの瞬音でのhiB,バシッと綺麗に当てるの難しかったりする。

    • もりっしー より:

      全体的に高い声域で、最後にhiBが来るので体力的にも辛いですよね