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『Send To You』(luv)の音域

 こんにちは。今回はluvの『Send To You』(2025)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『Send To You』(luv)
『Send To You』(luv)の音域







【地声最低音】mid1D#(D#3) 

★脱衣所出てm1G[お][うm1Fm1D#[け[ど]【Aメロ】
★そm2F裏D#[れ][も]m1Fm1D#[そう[ず]ぼ]ら故
m1F[い]やいやしちゃうm1F[わ]【Bメロ】
m1D#m1F[お]け]から愛を汲[ん]【サビ】
m1D#F{そ]そ]がれたいものとおm2D#裏[も]うけど


【地声最高音】mid2F(F4) ※後半で14回程度

m2F地D#[銭]湯]で踊る君m1F[を]想像してゆらめ1F[く]【2番サビ】
★腰m2F地m2D#[か]らう]ねる程F[に]ぃ]【ラストサビ[転調₊5]】
★富士m2F地D#[よ]りた]かく[き]みをF裏m2G#-F地[お[も]う]から
★I wanna send m2D#m2F[to [you], send [to F[you]【アウトロ】


【裏声最高音】hiA#(A#4) ※後半で登場

★首hiA#裏m2G#2D#地[ま]で]浸]かり[なm2F地[ほ]ら] 栓を抜く[ま]【Dメロ】
hiA#裏m2G#m2F地D#[銭]湯]で]お]どるD#地m2F[き[み]【ラストサビ[転調₊5]】


【補足】

★彼m1G#[はか][を]m2D#地[ら]してる【Aメロ】
★予想できない このおm2D#[もい]【Bメロ】
★かm2F裏D#[ん][え]る]だけm1G#m1F[のぼせ[ちゃ]うわ
★銭湯でm2C#[お][るm2D#[き]みを想像してゆらめm1F[く]【1番サビ】
★ああ、もうそうm2C#m2D#[ね触[れ]たいの
★お揃いにしm2D#m2E地[た[シャン]プー]【Dメロ】
m2D#[そ][ぞ]うし[て][ら]めくわラストサビ[転調₊5]

 まず、『Send To You』についてです。この楽曲は、2025年にロックバンドluvによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発売されたミニアルバム『Already』に初収録されました。同アルバムはバンドとしては初のアルバム作品です。

 『Send To You』はミドルテンポのバンド曲です。ファンクやネオソウルなどをルーツとしたバンド曲であり、チルなニュアンスです。歌メロはAメロBメロサビと展開しますが、Dメロでは転調がなされます。ラストサビについては1番のサビよりキーが5つ高いのですが、全体的にゆったりしているため、J-POPでよく行われるラストサビでの転調とはまた違ったニュアンスだと私は感じました。楽曲は日本のみならず、アジア各国でSpotifyのバイラルチャートの上位にランクインするなど海外でも話題になっています。


 『Send To You』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域の範囲内で歌メロが作られています。一般的な音域の男性が原曲キーで歌唱可能な楽曲です。
 今回の楽曲はAメロ~サビまであまり声域が変わらずに歌メロが展開されます(終盤は中高音が増える)。低音はmid1D#~mid1F辺りであり、標準的かやや高めです。中高音についてはmid2C#~mid2F辺りが地声高音であり、J-POPの男性曲としてはやや中高音が控えめです。低音がやや高く、中高音が柔らかな点などを考慮すると、大よそ標準的な音域の範囲内(orやや低め)であると私は分析しました。「高音域が非常に得意な男性」などは少しキーを上げてもよいかもしれません。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は低音域でmid1D#やmid1Fがよく見られるため、女性の音域を考えると少しキーを上げた方がよいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから4~6つ程度上げてみてください。



 最後に『Send To You』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)~【地声最高音】mid2F(F4)、【裏声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1D#はAメロやサビで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。「高音域が非常に得意な男性」などは少しキーを上げるのもよいと思います。

 次に、地声最高音mid2Fは全体で14回登場します(後半に多い)。 このmid2Fに次ぐ地声高音としては、mid2Eがピークとなる場面が全体で2回、mid2D#が14回登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域の範囲内といえます。今回は全体的にチルな作品ですので、裏声を上手く使って歌うのもよいと思います。


 『Send To You』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。今回の楽曲は音域自体はそこまで広くないため、歌い慣れた人はもちろんビギナー向けの調整も可能だと思います。ただ、原曲のHiynさんのような歌唱をするには力量が要求されるため、そうした点でも歌い慣れた人向けだと私は分析しています。
 今回の楽曲はメロやリズムなどは比較的分かりやすいです。音域がマッチするのであれば、練習曲にはよいと思います。裏声と地声が使い分けられているため、そうした練習によいと思います。

 『Send To You』を原曲キーで歌唱する場合、mid2C#~mid2F(裏声はhiA#まで)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回は楽曲前半ではmid2D#までがよく登場し、2番サビ以降はmid2Fがよく見られるようになります。低音域としてはmid1D#辺りが登場します(大よそ標準的かやや高め)。
 こうした点を考慮すると、「標準よりやや低め~ある程度高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。「高音域が得意(or非常に得意)な男性」についても原キーで歌唱可能だと思いますが、場合によっては少しキーを上げてもよいかもしれません(高音域が少し歌いにくい可能性がある)。

【まとめ】

①後半は中高音寄りになるが、前半は低音~高音まで満遍なく登場する
②原キーだと「標準よりやや低め~ある程度高音域が得意な男性」に合いそう
③「高音域が非常に得意な男性」はキーを上げてもよい(女性はキー上げ推奨)
④裏声と地声の使い分けが必須
⑤音域が合うならば練習曲向き(ビギナーだと少しムズイかも)

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