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『別の人の彼女になったよ』(wacci)の音域と感想

こんにちは。今回はwacci(ワッチ)の『別の人の彼女になったよ』(2018)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。当ブログでwacciの作品を取り上げるのは今回が初となります。


『別の人の彼女になったよ』(wacci),Betsu no Hito no Kanojo ni Natta yo


【地声最低音】mid1A(A2) 

★一緒にフェスでm1A[お]おはしゃぎとかは(Aメロ)


【地声最高音】mid2F#(F#4)  

m2F#[だ]m2E[か]m2E[もう]F#[え]E[な]F#{い]E[や](サビ)
★ごめんm2F#[ね] あなたも早くなってね
★別m2F#[の]m2E[ひ]m2F#[と]m2E[の]彼氏に


【補足】その他のmid2E

★怒るとこが どこにもないm1E[の](Bメロ)


『別の人の彼女になったよ』(wacci)








 まず、wacci(ワッチ)について少し説明します(Wikipediaより)。wacciは2009年に結成された5人組のバンドです。ジャンルとしては歌モノの要素が強いポップロックです。キーボードのメンバーがいるということもあり、鍵盤が活きたアレンジも多くみられます。テレビアニメ『四月は君の嘘』のテーマ曲になった『キラメキ』、『大丈夫』あたりが知名度の高い作品だと思います。今回取り上げる『別の人の彼女になったよ』も昨今知名度を上げている楽曲の一つと言えます。
 
 さて、『別の人の彼女になったよ』についてです。この楽曲は2018年に、wacciによりリリースされたアルバム『群青リフレイン』に収録されている楽曲です。アルバム曲ながら非常に注目を集め、YouTubeなどでも再生回数を伸ばしております。wacciのYouTube公式チャンネルでMVが公開されており、2019年9月現在、約1000万回もの再生回数を記録しています。wacciの作品でも非常に人気の高い楽曲の一つであると言えます。

 『別の人の彼女になったよ』のサウンドについてです。wacciはシングル曲などはプロデューサーと共同のアレンジを行うことが多いですが、この楽曲についてはアルバム曲ということもありセルフプロデュースになっています。そうしたこともあってか、全体としてバンドとしての側面が強いアレンジになっています。個人的に気になった点は、アルバム曲ということもあると思いますが、冒頭のイントロ・アウトロを除くと間奏が無いという点です。
 演奏の面では、2番のAメロの途中からピアノのサウンドが存在感を強めます。この辺は歌詞ともリンクしているのかと思いますが、「私」の抱く今の彼氏への不満や、「あなた」への未練などを表現しているのかと私は解釈しました。『別の人の彼女になったよ』は個人的には歌詞が非常に良い作品だと考えてますが、そうしたものを巧く活かすアレンジだと思いました。


 『別の人の彼女になったよ』の歌詞についてです。この楽曲が大きく注目を集めた理由はメロディーの良さも含めた歌詞の世界観だと思います。同曲の1番では今の彼氏に対するポジティブな点が多く語られます。しかし、2番では一転、ややネガティブな面が語られ始め、「あなた」への未練が表現され始めます。未練のみならず、そうした自分の態度に対する後ろめたさ、過去の恋愛を断ち切りたいという願いが直球で表現されています。こうした点は、多くの人の共感を誘うのではないかと思いました。




 さて、最後に『別の人の彼女になったよ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A(A3) ~【地声最高音】mid2F#(F#4)でメロディーが構成されております。やや低音部が目立ちますが、一般的な男性の音域の範囲内です。

 まず、低音部分について説明します。地声最低音はmid1Aです。一方で、上述はしておりませんが、それに次ぐ音としてmid1Bもかなり多く登場します。全体として低音部はきつい印象です。高音域が得意な人は、場合によってはキーを上げるという選択肢をとっても良いと思います。
 
 次に、最高音についてです。『別の人の彼女になったよ』は地声最高音がmid2F#で決して高い音階ではありません。地声が高くない人にとっては狙い目とも言えると思います。ただ、いつも申しておりますように、mid2F#は歌い慣れていない人の場合はハードルになりえる音階です。そうした方は練習を重ねてください。

 『別の人の彼女になったよ』は音域的には男性の声域を目一杯使うような広さです。やや広めと言えます。よって、キーを下げて練習するといったことには、あまり向かないように私は考えております。高音部が苦手な人が1~2程度下げるというような使い方が目安であると思います。その点は各々試してみてください。仮にキーを下げて練習する場合は、低音部はあまり気にしない方が良いと思います。

 この『別の人の彼女になったよ』は女性目線の楽曲です。故に、女性が歌う場合のキーが気になるところです。この楽曲はやや音域が広めで、低音部が多い作品です。
 目安としては、まずキーを4つ程度下げて、1オクターブ上を歌唱してみてください。この時の音域はmid1F~hiDなります。ただ、この音階だと、人によってはキーが高いかもしれませんし、低音部が辛いという人も居ると思います。私なりの一つの提案としては、サビで裏声(ファルセット)を混ぜるという歌唱をするとよいと思います。
 普段歌い慣れていない人には、音域的にやや難易度が高いと思います。キーの調整も難しいですので、別の曲である程度歌い慣れた上で、この曲にチャレンジするのが良いと思います。

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コメント

  1. xxx より:

    こんにちは。
    常に丁寧な調査で非常にためになります。
    お忙しい中恐縮ですが、よろしければ髭男の「始まりの朝」を調査いただけますと幸いです。
    このサイトからこれまで知らなかった良曲を知ることもでき、とても助かっています。
    これからも頑張ってください!

  2. もりっしー(管理人) より:

    >>1
    読んで頂きありがとうございます。
    こうしてコメントを頂けると、モチベーションになります。
    『始まりの朝』は私も好きな曲です。
    ヒゲダンは先に一曲リクエストが入っていますので、
    投稿はそのあとになると思います。
    なるべく早く(できれば週末頃)、アップロードします。
    リクエストありがとうございます。

  3. やま より:

    mid1AはA2ですよ!お手数をおかけします!
    最近はみんなTiktokとかSNSで反響が多かった曲がカラオケで盛り上がるので、練習するときにも、よくこのサイトを使わせてもらってます。最近では、クラスでこのサイトもよく見させてもらってますよ。

  4. もりっしー(ブログ管理人) より:

    >>3
    ご指摘ありがとうございます。
    修正致しました。
    クラスでも閲覧していただいているとは。
    恐縮です。
    励みになります。