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『Yes-No』(オフコース)の音域

 こんにちは。今回はオフコースの『Yes-No』(1980)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『Yes-No』(オフコース)
『Yes-No』(オフコース)の音域







【地声最低音】mid1E(E3) 

m2FE[き]み]のこと ぼ2F[ん]や]り見ていた[ぁ]【Aメロ】
★ああm2A[ぁ] Am2E[と[き]は お[とm1G[を] m1EG[た]て]ずに【Cメロ】


【地声最高音】hiB(B4) ※サビで計8回

★好m2Fm2G[き[に] G[なっ]GhiBA[も[い]いの]【Bメロ】


【補足】mid2FhiAを含むフレーズ一覧

m2Em2F[い[ま]な]んて言m2A[っ]m2D[の]【Aメロ】
m2Em2F[ほ[か]の]ことか[んhiA2G[が]え][ぇ]
hiA[君を抱い]Am2G[い]いの]【Bメロ】
★二人包m2E[ん]で流れてm2F[ゆ]く]【サビ】

 まず、『Yes-No』についてです。この楽曲は、1980年にロックバンド・オフコースによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発売された『We are』に初収録されました。アルバムは、翌年の第23回日本レコード大賞のベストアルバム賞を受賞しています。


 『Yes-No』はミドルテンポのバンド曲であり、35.4万枚の売上を記録しました。オフコースの作品としては『さよなら』(過去記事)に次ぐセールスを記録し、同バンドの代表的な楽曲の1つとして数えられています。また、ボーカル&ギターの小田和正さんがソロとしてセルフカバーしており、そちらの作品を知っているという人もおられるかもしれません。作詞作曲は小田和正さん、編曲はバンドによりなされました。


 『Yes-No』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌い安いと思います。
 今回の楽曲はAメロサビCメロから成り、サビが特に高い声域で歌われます。ただ、AメロやCメロ辺りについてもそれなりに中高音域が含まれており、AメロではhiAやmid2Fなどの高音域も登場します。低音域としてはCメロでmid1Eが登場しますが、頻度は低めです。こうした点を考慮すると、男性の音域としては高く、「高音域が得意な男性」向けの楽曲と言えます。
 ちなみに、小田和正さんのソロ作品では原キーから2~3つ程度下げて歌われています。この辺りも1つの参考になると思います(一般的には少し高い)。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常は若干キーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから1つ程度キーを上げてみてください。ただ、今回の楽曲は男性曲としてはかなり高いため、女性の中には原キー歌唱がマッチする可能性があります。具体的には「標準より低め~やや低めの音域の女性」などは原キーでの歌唱を選択肢に入れてみてもよいと思います。その辺りは各々実際に歌唱して、微調整を加えてください。



 最後に『Yes-No』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高い(体感的には「かなり高い」でもよいかも)です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1EはCメロで登場します。登場回数は2回程度です。この辺りは男性の音域の範囲内です(男性曲としてはやや高い)。今回の楽曲は中低音がCメロに集中し、Aメロサビについては中高音域が多い曲となります。

 次に、地声最高音hiBはサビを中心に8回程登場します。このhiBに次ぐ地声高音としてはhiAがピークとなる場面が全体で23回、mid2Gが17回程登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから3~4つ程度下げてみてください。


 『Yes-No』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回の楽曲は男性曲としては高音が高いため、一般的な男性が歌いやすいレンジに調整するために多くのキー下げが必要になります。その点で違和感などを感じる人もおられるかもしれません。
 今回の楽曲はメロディー自体は比較的わかりやすく、リズムなども取りやすそうです。音域がマッチするのであれば練習曲に良いと思います。歌メロの良さが活きやすい曲であるため、カラオケなどで歌いこなせると映えそうです(力量は問われますが)。

 『Yes-No』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiBといった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はAメロでもhiA等が登場し、サビはhiA~hiB辺りが多いです。低音域としてはCメロに集中し、mid1E等が登場します。
 こうした点を考慮すると、「高音域が得意(or非常に得意)な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。また、限定的に「標準より(やや)低めの音域の女性」なども原キーが合う可能性があります。


【まとめ】

①男性曲としては全体的に中高音寄り
②原キーだと「高音域が得意、(or非常に得意)な男性」向け
③「標準より(やや)低めの音域の女性」も原キーが合うかも(通常はキー上げ推奨)
④キー調整は可能だが、音域は広め(Cメロに低音が集中)
⑤音域が合うのであれば練習曲向き(歌のよさが活きやすい曲)

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コメント

  1. 名無し より:

    この記事も待ってました
    体感的には全然かなり高いでもいいと思います(Aメロだけでも相当しんどい)

    「さよなら」とかもですけどオフコースのキーの高さはやっぱり異常ですね…このサイトではまだ登場してませんが「YES-YES-YES」もhiC#で結構エグいですし

    • 名無し より:

      こちらの「YES-YES-YES」もリクエストしてよろしいでしょうか(というかオフコースはリクエストしたい曲が多すぎる)

      • もりっしー より:

        リストアップしておきます
        リクエストありがとうございます
        オフコースや小田和正さんはMVや音源がアップされてない点が
        個人的に少しネガティブになってます
        間違いなく私自身も好きなアーティストですが
        間口を広げるために、音源とかMVをYouTubeに上げてほしいと少し感じますね

  2. 型遅れ より:

    back numberの『ブルーアンバー』の音域調査お願いします!

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます
      リクエストありがとうございます
      この曲はリクエスト多いです