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『新世界』(OKAMOTO’S)の音域と感想【映画『HELLO WORLD』主題歌】

こんにちは。今回はOKAMOTO’Sの『新世界』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回もリクエストによる選曲です。
 なお、『新世界』はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルなどでフル配信されていません。よって、当ブログでもショートバージョンを添付いたします。ご了承ください。


『新世界』(OKAMOTO’S)、Shinsekai


【地声最低音】mid1C(C3) 

★長い m1C[あ]なを抜けて



【地声最高音】mid2G(G4)  ※サビで頻出

m2G[何]m2F#[度]m2E[で]m2G[何]m2F#[度]m2E[で]も(サビ)
★新しい世m2G[界]
★いつか君にm2G[も] hiA[oh]m2F#][oh][oh]

※歌詞には表記されていませんが、hiAのフェイクがあります



【補足】mid2Eの箇所

mid2E[Well they keep] on tellin’ me 
★そうしたら もうm2E[も]とには 戻m2E[れ]なくて


『新世界』(OKAMOTO'S)









 まず、OKAMOTO’S(オカモトズ)について少し説明します。OKAMOTO’Sは4人組のロックバンドです。メンバーが芸術家の岡本太郎好きであり、それにちなんだバンド名になりました。米国のパンクロックバンド・ラモーンズのように、バンドメンバー全員が岡本性を名乗っています。ジャンルとしてはガレージロックなどの要素を持っています。古典的なロックが好きな方は非常にハマるのではないかと思います。(ウィキペディアより)。

 さて、『新世界』についてです。この楽曲は2019年に、OKAMOTO’Sによりリリースされた楽曲です。この楽曲は、伊藤智彦監督の東宝系長編アニメ映画『HELLO WORLD』のために書き下ろされた作品であり、同映画の主題歌となっています。『新世界』は、現在配信のみのリリースであり、シングルやアルバムの収録は無いようです。



 さて、『新世界』のサウンド等についてです。『新世界』は作詞作曲はメンバーによりなされていますが、編曲に小林武史さんが携わっております。そうしたこともあり、楽曲の全体を通してストリングスやピアノ等が効果的に導入されており、映画を盛り上げております。個人的にはハマ・オカモトさんのベースギターの音色が非常に癖になります。

 歌メロディーについてはAメロBメロサビという構成であります。特徴的な点は、2番ではサビがありません。BメロがJ-POPでいうところのCメロのような役割をしており、そのままラストのサビに突入します。また、2番Aメロ自体も1番のAメロとは異なるメロディーになっております。特徴的なAメロBメロにより、ラストのサビへと上手く橋渡しがされます。サビが一回少ない分、楽曲が冗長になり過ぎず、バランスが取れているのではないかと私自身は考えました。

 

 最後に、『新世界』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C(C3)~【地声最高音】mid2G(G4) でメロディーが構成されております。大よそ一般的な男性の音域の範囲内といえますが、一部注意が必要な箇所があります。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音についてですが、mid2Gとなります。これはmid2F#と一緒にサビで連発されます。mid2F#,mid2Gといった音域は一般的な男性の音域の範囲内で、努力が報われる可能性の高い音階でもあります。そうしたmid2F#やmid2Gが上手く歌いこなせているかが試される場面であります。逆に、普段歌い慣れていない人はサビが苦しいこともあると思います。キーを少し下げて練習しても良いと思います。

 一方で、先に「注意が必要な箇所がある」と私は述べました。それはサビの部分です。具体的には「いつか君にm2G[も] hiA[oh]m2F#][oh][oh]」の箇所になります。この[oh oh oh]の場面は歌詞には記載がありません。しかし、楽曲のニュアンスなどを考えると、このhiAは省略しない方がいい箇所だと考えました。よって、今回も一応記載してあります。
 hiA辺りの音階になると、一般的な人でも声が出しにくくなります。その点で注意が必要です。mid2G辺りは確実に発声できるようにしておいて、このhiAの箇所に備えてください。高音域が苦手な人などは、場合によってはキーを少し下げても良いかもしれません。
  
 『新世界』の音域は低音部に少し余裕があります。よって、キーを下げて練習したり、歌唱したりすることも可能であります。ただ、ややリズムを取りにくい場面があります。よって、普段歌い慣れていない人はキーを下げてもややおぼつかない場面が出てくるかもしれません。「キーを下げて練習することもできるが、強くお奨めできるほど歌いやすい曲ではない」といったところです。逆に、リズム感を鍛えるといった側面で練習曲にしても良いかもしれません。

 『新世界』は楽曲全体を通して、努力が報われやすい曲でもあると思います。ボーカルのオカモトショウさんの男らしいボーカルが再現できれば、非常にカッコイイと思います。

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