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『Forever Love』( X JAPAN )の音域

こんにちは。今回はX JAPANの『Forever Love』(1996)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『Forever Love』(X JAPAN)
『Forever Love』(X JAPAN)の音域






【地声最低音】mid1C#(C#3) ※重要度は低い

m1C#[変]わり続けるこの時代に【Aメロ】

※mid1F辺りを最低音としてもよい


【地声最高音】hiD(D5)  ※全体で12回

hiA#hiChiDA[あ[ふ[れ]る]おもいA#[だ][け]【サビ】
★All I hiA#[see is] hiD[blue] hiC[in] D[my] CA#[hea]rt]【2番最初】


【補足】hiAhiCを含むフレーズ一覧

★もう独m2F[り]で歩けない 時代の[かm2G[ぜ]が強すぎて【Aメロ】
★Ah 傷つくことなんて 慣hiA#hiA[れ]た]m2G[ず] A#A[だ]け][どい]まは
★変hiA#hiA[わ]ら]ないあA#A[い][ある]hiCA#[な]ら]

★涙 受m2GhiAhiA#[け[止め[て] [も][う]A#壊れそうな All my heart【Bメロ】

hiChiA#For[e]ver Love] For[e]ver Dream]【サビ】

 まず、『Forever Love』(フォーエバー・ラブ)についてです。この楽曲は、1996年にロックバンドX JAPANによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては1996年リリースの『DAHLIA』(ダリア)に収められました。同アルバムには、『Rusty Nail』(過去記事)『Tears』(過去記事)といった人気シングルが収録されており、CD約60万枚の売上枚数を記録しました。

 『Forever Love』はフロントマンのYOSHIKIさんが劇伴を担当した映画『X』のテーマ曲として使われました。加えて、2001年・2004年の国政選挙において、自民党の広報曲としてテレビCMで繰り返し放送され、その点を記憶されている方も多いのではないかと思います(当時、総理大臣を務めた小泉純一郎氏がバンドのファンでもありました)。X JAPANの中でも特に知られたバラード曲で、約60万枚のCDセールスを記録しました。

 『Forever Love』はストリングス・ピアノなどが基調となったロックバラードです。演奏時間が8分を超える大作であり、楽曲が進行するに従い、バンドサウンドが強調されるようになります。また、バラード曲ということもあり、ボーカルToshIさんのクリーンなハイトーンが存分に生かされた作品でもあります。25年以上前の作品にも関わらず、いまだに「歌ってみた」などでも多く投稿されております。


 『Forever Love』の音域的な特徴についてです。同曲は男性としてはかなり高いレンジで歌メロが作られております。私なりの印象ですが、「高音域が印象的なJ-POP」といわれると、1990年代ではこの曲を思い浮かべる方も多いのではないかと感じました。高音域が非常に得意な男性は、同曲に挑戦してみたい衝動に駆られやすいのではないかと思います((今回同曲を取り上げた一因でもあります)。一般的な男性の場合は、キーを下げた方が歌いやすそうです。
 ちなみに、低音域については、上図が示す程低くなく、むしろ高音寄りです。そのため、キー下げはしやすいです。また、女性が原曲キーで歌うことも可能であり、男性よりもむしろ女性の方が合いやすいかもしれません。


 最後に『Forever Love』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3)~【地声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、かなり高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1C#はAメロで登場します。ただ、このmid1C#については歌い出しの瞬間的な音ですので、あまり厳密にこだわらなくてもよいと思います。私なりの印象ですが、mid1F辺りで歌っても違和感は少ないと感じました。
 先述のように、同曲は低音域が高めの作品であるため、一般的な女性が原曲キーで歌うことも可能です。同曲は、男性よりもむしろ女性の方が合いやすい人が多いのではないかと私は推測しております。

 次に、地声最高音hiDについては、サビを中心に登場します。登場回数は12回と多めです。このhiDは男性としては相当に高く、通常はキーを下げたほうが歌いやすそうです。ただ、一般的な音域の男性が歌いやすいレンジに調整するためには、大きなキー調整が必要になります。


 『Forever Love』は低音域に余地があり、キー調整は可能です。大きなキー調整が必要になりますが、歌い慣れた人であれば、自分の得意なレンジに調整することができそうです。同曲はToshIさんのハイトーンが魅力の作品です。キー調整をするにしても、hiB,hiCといった高音域が使いこなせた方が、原曲の表現に近づきやすいです。先述しておりますが、どちらかといえば、女性の方がアプローチしやすい曲ではないかと思います。

 『Forever Love』を原曲キーで歌唱する場合、hiD,hiCといった高音域を歌いこなせる力が求められます。この辺りは男性としてはかなり高い声域になります。そのため、「高音域が非常に得意な男性」、「標準的~標準より高めの女性」などが原曲キーに合いやすそうです。


 『Forever Love』は演奏時間が8分と長く、カラオケで歌うには少し大変な作品かもしれません。ただ、ボーカルが活きやすいアレンジであり、高音域が得意な男性などは歌いこなしたいと感じやすいのではないかと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. ぴたっくま より:

    ハイトーンのバラードと言えばこの曲ですよね、自分は最初hiDが出ませんでしたが、この曲を歌えなかったので音域というものを調べ始めた時にひとつの指標にしていました
    売上は60万ですが、下手なミリオンヒットより現代人には知られていますよね、CDメインだった時代でもそのようなケースは割と見られますよね

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      「ハイトーンのバラード」といえばこの曲ですよね。
      知名度高いので、私もミリオンヒットだと思ってました。

      記事にも書いたのですが
      この曲今もカバーがちょくちょく投稿されてるみたいなので
      高音域が得意な人がチャレンジしてるのかもしれません。

  2. YUKE より:

    B’zの新曲「SLEEPLESS」が公式YoutubeにフルでUPされたので調査お願いしたいです!

  3. gnu より:

    ハイトーンと言えばTOSHIさんか小野正利さんという印象です!
    良ければ小野正利さんの「You’re the only」も取り上げて欲しいです!

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます。
      小野さんは以前にアニメのタイアップ曲を取り上げたのですが
      そちらはまだでしたね。