なお、『銀河鉄道999』はEXILEがカバーしたバージョンがYouTube公式チャンネルに公開されております。今回、当ブログではその動画を添付いたします。EXILEのバージョンは途中でラップパートが挟まれ、また原曲よりもキーが1つ低い(♭1)です。その点を踏まえて、視聴していただくと幸いです。
『銀河鉄道999』(ゴダイゴ)、The Galaxy Express 999(Godiego)
【地声最低音】mid1B(B2) ※あまり厳密でなくてよい
★m1B–m1E[ふ]る]い夢は 置いて行くm2F#–E[が]いい]【Aメロ】
★A m2D[ne]ver ending jour[ney]m1E【サビ】
※mid1E辺りで代用してもよい。見た目より中高音寄りの曲
【地声最高音】mid2G#(G#4) ※各サビ1回ずつ
★A m2G#–m2E[jour]ney] [to] m2F#[the sta]rs]【サビ】
【補足】mid2D~mid2F#を含むフレーズ一覧
★さあ行くんだ その顔m2D#–m2F#–E[を[上]げて]【Aメロ】
★あm2E-m2D#[たらし]いか[ぜ])に こE[ころを]洗おう
★(ふたたび始まる) ドm2E[ラ]マE-m2D#[の]ため[に]
★あm2D–m2E[の人[は]も]う 思い出だけ[ど]【Bメロ】
★きm2D–m2E[みをと[お]く]で 見[つ]め[てるE[ぅ]
★The Galaxy Express 99[9 Will]m2Em2F#[take] [you] m2D#[on] a journey【サビ】
まず、【ゴダイゴ(GODIEGO)】について少し説明します。ゴダイゴは1975年に結成されたロックバンドです。1978年に『西遊記』の主題歌となった『ガンダーラ』、『モンキーマジック』が大ヒットし、人気バンドの仲間入りを果たしました。
人気曲の印象が強い同バンドですが、ゴダイゴの音楽ジャンルは、プログレッシブロック、サイケデリックロック、フォークロック、AORなどに分類されることが多いです。バンドのフロントマンであるミッキー吉野さんがアメリカのバークリー音楽大学を卒業されていることもあり、アルバム『DEAD END』などを聴くとアーティスト性の強い凝ったサウンドが印象深いです。日本の音楽に多大なる影響を与えたロックバンドといえます。
さて、『銀河鉄道999』(ぎんがてつどうスリーナイン)についてです。この楽曲は、1979年にロックバンド・ゴダイゴによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、1980年に発売された国内初のベストアルバム『GODIEGO HIT SPECIAL』に初収録されました。作詞は山川啓介さんと奈良橋陽子さん、作曲はボーカルのタケカワユキヒデさん、編曲はキーボード担当のミッキー吉野さんによりなされました。br />
『銀河鉄道999』はタイトルを見ても分かるように、映画版の『銀河鉄道999 (The Galaxy Express 999)』のために書き下ろされました。アニメと楽曲の人気が相まって、大きなヒットを記録し、ゴダイゴの代表的な楽曲の1つとなりました。これまでにカバーも多くなされており、代表的なアニソンの1つとしても知られております。「アニメや原作漫画を見ていなくてもこの楽曲は知っている」という人も多いかもしれません。
ちなみに、『銀河鉄道999』は2008年にEXILEによりカバーされており、着うた部門でミリオンヒットを記録しております。こちらのバージョンで初めて同曲を知ったという人も多いかもしれません。同バージョンはゴダイゴの原曲よりもキーが1つ低くなっており、またラップパートなども挿入され、原曲とは異なるR&Bナンバーとなっております。
『銀河鉄道999』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としてはやや高いレンジで歌メロが作られております。全体でみるとmid2D~mid2F#辺りの中高音が多く、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいです。
同曲の低音は、上のピアノ画像が示すほどに低くなく、mid1D~mid1E辺りを低音の基準としても良さそうです。どちらかといえば中高音が多い楽曲であり、一般的には高音が辛くなりやすいのではないかと推測されます。2008年のEXILEによるカバーでは原曲よりもキーを1つ下げたmid1D#~mid2G辺りで歌唱されています。この辺りをキー調整の一つの参考にしても良さそうです。
ちなみに、『銀河鉄道999』を女性が歌う場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいと思います。同曲は見た目ほど低音が低くないため、もしかしたら原曲キーで歌唱可能な女性もおられるかもしれません。ただ、女性の得意レンジなどを考慮すると、一般的にはキー上げを推奨します。
最後に『銀河鉄道999』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2)~【地声最高音】mid2G#(G#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、やや高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1BはAメロで登場します。この辺りは男性の音域としては低いです。ただ、今回のmid1Bは歌い出しの瞬間的な音であり、あまり音程に厳密にこだわらなくてもよいと私は判断しました。大体、mid1D,mid1E辺りまでが安定していると違和感なく歌えるのではないかと推測されます。
同曲は見た目よりも低音が低くないので、女性が原曲キーで歌唱することも不可能ではないと思います。ただ、女性の音域などを考慮すると、キーを上げた方がより歌いやすいと思います。
次に、地声最高音mid2G#はサビで登場します。登場回数は各サビで1回ずつです。同曲は、全体を通してmid2D~mid2F#辺りの中高音も多いです。そのため、一般的な男性にとっては若干キーが高く、キーを下げた方が歌いやすいと思います。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください(♭1~2)。
『銀河鉄道999』は体感的な低音が高いため、キー下げは可能です。そのため、ある程度歌い慣れた人であれば、自分の得意なレンジに調整することができそうです。一方、ビギナーにとってはもしかしたら少し歌いにくい部分が出てくるかもしれません。もしキー調整を行っても難しいと感じた場合は、別の易しめの曲と並行して練習してください。
同曲はメロディー自体は比較的取っつきやすいのですが、Aメロ⇒Bメロ、Bメロ⇒サビの場面で転調が行われます。そのため、慣れていないとBメロ辺りで音程が狂いやすいです。そうした点も念頭に置いて練習に励みたいです。
『銀河鉄道999』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D#~mid2G#辺りの中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。先述のように、mid2D~mid2F#辺りは全体的に多く、一般的な男性にとっては体力的に消耗しやすいかもしれません。そのため、「標準よりやや高め~ある程度高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。とりわけ、ある程度高音域が得意でカラオケで歌い慣れている男性は非常に楽しめる楽曲ではないかと推測されます。
『銀河鉄道999』はアッパーなバンド曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。また、今の楽曲と比べて、難しい部分も多くなく個人的にはお奨めしやすい楽曲だと感じました。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
リクエストした者です!!取り上げていただきありがとうございます!!
ゴダイゴは意外とキー高い曲が多い印象ですね。「ビューティフル・ネーム」「ホーリー&ブライト」あたりがかなり中高音が多くて辛い印象があります。
私はゴダイゴについて詳しく聞いてこなかったのですが
「ビューティフルネーム」は日本のオリジナルではなく
洋楽の曲だと思ってました。
アルバムなども聴いてみたのですが、
いい曲が多くて、もっと深めたいと強く感じました。
ご紹介いただきありがとうございます。
ビューティフルネーム、ホーリー&ブライトの方もリクエストさせてよろしいでしょうか。
大丈夫です
リストアップしておきます
ゴダイゴはに「ガンダーラ」のリクエストも来てるので
先にそちらが記事になるかもしれません