なお、同曲はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルではミュージックビデオが公開されておりません。ただ、岡崎さんの公式チャンネルでアルバムのティーザー映像が公開されていますので、そちらを動画として添付いたします(Spotifyなどのストリーミングでは視聴可能です)。
『キミの冒険』(岡崎体育)、Kimi no Bouken(Taiiku Okazaki)
【地声最低音】mid1A(A2)
★最初に会った時よりずいぶm1D[ん]日[に]焼[け]た[ね]【Aメロ】
★服もm1D–m1B[す[こし]よごれて]るくらいのほう[が] [キ]ミらしく[て]いいや
★太陽m1D–m1B[が[すぐ]にか]わかし[てく]れ[るさ]
★くたびれるまでm1D[ま]なんm1C#[で] 暗くなるD–C#[まであ[そん]で]【Bメロ】
★m1A–m1B–m1D[に]じ]い]ろの羽根を[追]い[か]けよう
★m1B–m1A[キ[ミ]が]教B[え]てB[く]れたんだ
★m1A–m1D[あき]らめわ]る[く]て 弱くて【Dメロ】
★でもその瞳にm1C#[は]ぁ m1B–C#[い]ち]輪の炎が咲く
【地声最高音】mid2G(G4) ※全体で20回程度
★さあフューチャーヒーm2E[ロー] m2F#-m2G[は[し]る]ん]だ【サビ】
★追m2G–m2F#–m2E[い]か]ぜ]を受[けて]
★一m2G[歩]踏G–m2F#–E[み]出]そ]う
【補足】mid2E~mid2F#を含むフレーズ一覧
★見たことない やったことないm2D[をお]そ[れm2E[な]い[で]【サビ】
★誰にも描けなm2E[い] キミ[の ぼう]け[んm2F#[だ]
まず、『キミの冒険』についてです。この楽曲は、2018年に男性シンガーソングライターの岡崎体育さんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2020年のコンピレーションアルバム『「劇場版ポケットモンスター ココ」テーマソング集』のボーナストラックとして収録されました。同アルバムでは、岡崎体育さんにより制作された映画のテーマソングが複数曲収録されております。また、岡崎さんがテレビアニメで提供した楽曲『ポーズ』、『ジャリボーイ・ジャリガール』といった楽曲もボーナストラックとして収められました。
さて、『キミの冒険』はテレビアニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』のオープニングテーマとして書き下ろされました。そのため、当時アニメを見ていた人にとっては非常に思い入れのある楽曲ではないかと思います。岡崎さんはポケモンとは縁が深く、先述の楽曲など多くの作品の主題歌を担当しております。
『キミの冒険』はアップテンポのバンド曲です。頭サビをイントロとして歌メロが始まり、AメロBメロサビと展開します。Aメロ⇒Bメロ⇒サビと楽曲が進行するにしたがって、歌メロの音域も高くなっていきます。
同曲の作詞作曲は岡崎体育さん、編曲は野村陽一郎さんによりなされました。野村さんはこれまでに多くのアーティストの作曲編曲を担当しておりますが、とりわけ、乃木坂46の『好きというのはロックだぜ!』、日向坂46『ドレミソラシド』などがよく知られていると思います。
『キミの冒険』の音域的な特徴についてです。同曲はおおよそ一般的な男性の音域の範囲内、もしくはやや高めのレンジで歌メロが作られております。高音域が苦手な方は少しキーを下げてもよいかもしれません。
一方、同曲は低音域がかなり低く、mid1D以下が非常に多く登場します。そのため、高音域が得意な人などは苦労させられるかもしれません(キーを上げてください)。また、女性が歌うにも非常に困難なレンジです。
同曲を女性が歌う場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。同曲はmid1D以下の割合が高く、男性にとってもかなり低いレンジとなります。そのため、女性の場合は極めて困難なレンジであり、私個人としてはキー上げを推奨します(ネットのカラオケ動画を見ると、女性が原キーで歌唱してる音源があったのですが、そうした方は極々一部だと思います)。
最後に『キミの冒険』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A(A2)~【地声最高音】mid2G(G4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内、もしくはやや高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1AはAメロやBメロで登場します。同曲のAメロやBメロはかなり低音感があり、一般的な男性でも苦労させられると思います。そのため、しっかり練習を重ね歌い慣れておく必要があります。また、高音域が得意な男性などはキーを上げるのも良さそうです。
同曲は低音が低いため、女性が原曲キーで歌うのは困難です。私個人としては、ある程度で低音域が得意な女性であってもキーを上げることを推奨します。
次に、地声最高音mid2Gはサビを中心に登場します。登場回数は20回程度と多いです。同曲はAメロBメロは中低音中心であり、サビが大きく盛り上がります。そのため、登場回数が多くても、若干体力的なゆとりはある方ではないかと私は分析しました。ただ、サビではmid2Gのロングトーンが登場するため、今回は「標準的~やや高め」の音域としております。
『キミの冒険』は低音域が低く、キー下げをする余地はほとんどありません。低音域が非常に得意な方などは若干キーを下げてもよいかもです。ただ、キー調整をするときは、女性や高音域が得意な男性などがキーを上げるケースが多いのではないかと推測されます。
同曲は、ポケモンアニメのオープニングテーマ曲ということもあり、歌メロ自体はかなり親しみやすいです。ただ、音域が広い分、ビギナーの練習曲には少し使いにくいのではないかと私は分析しました。
『キミの冒険』を原曲キーで歌唱する場合、高音はmid2D#~mid2Gといったレンジをしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はAメロBメロDメロでmid1D以下の低音が多いため、低音~高音まで広く求められます。これらを踏まえると、「標準的な音域~標準より(やや)高めの音域の男性」などがマッチしやすいと私は分析しました。逆に高音域が得意な男性だと、低音域がかなり歌いにくいのではないかと私は推測しております。低音域については、男性シンガーソングライターのEveさんの楽曲などが得意な人は歌いやすいかもしれません。
『キミの冒険』はアッパーなバンド曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。また、ポケモンの主題歌ということもあり、思い入れの強い方も多いのではないでしょうか。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。