こんにちは。今回はLiaの『鳥の詩』(2000)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。リクエストの際に、地声と裏声の部分について解説してほしいと要望が出ましたので、その点について可能な限り触れたいと思います。ライブやリミックスバージョンなどの歌唱などについても触れます


『鳥の詩』(Lia),Tori no Uta
『鳥の詩』(Lia)









【地声最低音】mid1F#(F#3)  

★消えるhiA[飛]行機雲 僕A[た]ちは見送っm1F#[た](サビ)


【地声最高音】hiC#(C#5)  ※サビとラストサビ

★いつhiA[だ]A[て]hiD裏[よ]hiC#[わ]hiB[く]て(サビ)
★あのhiA[日]hiB{か]hiC#[ら]変わらず いつまでも変わらずm1F#[に]
★悔しくてhiD裏[ゆ]hiC#地[び]hiB[を  は]C#[な]B[す]
☆悔しくてhiD裏[ゆ]hiC#地[び]hiB[を  は]C#[な]D[す](ラスサビ)


【裏声最高音】hiD(D5) ※サビとラストサビ

★いつhiA[だ]A[て]hiD裏[よ]hiC#[わ]hiB[く]て(サビ)
★悔しくてhiD裏[ゆ]hiC#地[び]hiB[を  は]C#[な]B[す]
☆悔しくてhiD裏[ゆ]hiC#地[び]hiB[を  は]C#[な]D[す](ラスサビ)


【補足】hiAhiBの注意点

★あの鳥はまだうhiA#[ま]hiB[く]A#[飛]べないけど(Aメロ)
★願いだけ秘めて見つhiB[め]hiA#[て]


 
 『鳥の詩』は、2000年に発売された恋愛アドベンチャーゲーム『AIR』(エアー)の主題歌であります。『AIR ORIGINAL SOUNDTRACK』などのアルバムに収録されており、歌唱はLiaさんによりなされています。
 『AIR』は2005年にアニメ化もなされ、京都アニメーションが制作を担当しました。アニメ版でも『鳥の詩』が主題歌となっております。歴代アニソンランキングなどでもトップにランクインすることが多いナンバーです。

 さて、『鳥の詩』はミディアムテンポの切ないポップなナンバーです。アレンジ歌メロ・歌詞等、全体として非常に美しいナンバーです。反面、歌メロはAメロBメロサビとそれぞれで転調しており、歌い慣れていない人などは音程が取り辛いかもしれません。しっかり覚えておきたいところです。


 ※リクエストの受けた際、『鳥の詩』の裏声と地声の境目が分かりにくいとコメントがありました。今回、同曲を分析してみたのですが、hiC#が主に地声で発声されており、hiDの部分は裏声で発声しているように私自身は判断しました。ただ、この辺りはコーラスが強調されているので、本当に微妙です。
 裏声か地声かを区別する際は、私自身は、hiD以外の周りの音(hiA~hiC#)などと比較して、hiDの部分の発声が変化しているか否かで判別しています。今回は、hiDの部分は若干変化しており、声の芯が少し弱められていると判断し、裏声としました。私自身が男性ということもあるかもしれませんが、女性の場合は地声と裏声の区別が難しいです。
 
 『鳥の詩』については、『鳥の詩 2004 summer version 〜Relaxin' with lovers mix〜』というバージョンがあります。アレンジなどがかなり異なるのですが、こちらは主旋律が強調されており、Liaさんの声がくっきりしております。こちらだと、hiDの部分は地声で歌唱されております。
 
 ちなみに、ライブの動画なども複数分析したのですが、ライブ動画では基本的にhiD部分は地声で歌唱しております。比較的最近のライブ(2010年代半ば頃)では、上述の【地声最高音】の★の部分は裏声で発声していますが、ラストサビの☆の部分【(hiB[は]C#[な]hiD[す~~~]】のhiDは、私が確認したライブ映像では全て地声でした。

 カラオケなどで歌唱する際は、おそらくソロでの歌唱になりますので、もしhiDが地声で柔らかく発声できるのであれば、地声で歌唱した方が良いのではないかと思います(ライブ動画などが参考になります)。一方で、自分のボーカル意外に周りにコーラスがあるのであらば、裏声でも良いと思います。また、hiDを地声で発声するのが難しい場合は、裏声でも問題ないです。





 さて、『鳥の詩』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F#(F#3)~【地声最高音】hiC#(C#5)【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロが構成されております。おおよそ、一般的な女性の音域の範囲内です(hiDを地声で歌唱する場合は少し高いです)。以下、見ていきます。

 地声最高音hiC#(もしくはhiD)については、サビで登場します。この辺りは一般的な女性の音域の範囲内ですが、声が出しにくい場合は、少しキーを下げても良いと思います。低音部分などを考慮すると、原曲キーから1~2つ程度の下げで調整した方がよいです。

 『鳥の詩』は音域がやや広めであり、サビはアップダウンが激しいです。キーを下げる余地がないわけではないですが、大きなキー調整には向きにくいです。その点で、歌い慣れていない人にとってはハードルになる部分があります。キー調整しても難しい場合は、別の曲と並行して練習してください。

 私なりの解釈なのですが、この『鳥の詩』は音域的には比較的手を付けやすい作品なのではないかと判断しました。メロなども美しいですので、興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。アニメなどが好きな方は特にお奨めしたい楽曲です。