なお、今回はボカロ曲ということもあり、地声最高音と裏声最高音を区別せずに、単に【最高音】とします。
『きゅうくらりん』(いよわ feat.可不)、Kyu-kurarin(Iyowa feat.Kafu)
【地声最低音】mid1G#(G#3) ※重要度は高くない
★m1G#[お]おきく育っもの 結ばれたつぼみhIB[が]【Aメロ】
※不可欠な低音はmid2B辺り
【最高音】hiG#(G#5) ※全体で1回
★hiB[喜び]hiF#–hiE[よ]り] B–hiG#[安堵がさ[きに] B[来]ちゃった【2番Aメロ】
【補足】hiB~hiFを含むフレーズ一覧
★hiB–hiE[うるさく鳴い[た] B–E[文字盤を[見]てた【Aメロ】
★hiB[きっ]と[きっ]と[か]が[みhiC#[越]し]
★結ばれたつぼみhiB[が] hiC#–B[こん]な]にも 愚かしい
★hiB[ああ] かせB–hiC#[き[に]なっ]ちまうよ【通常サビ】
★たhiE[と]えばこm2B[ん]や2B[ね]むって 目覚めたときhiB[に]【2番Aメロ】
★hiB[起]き[る]り[ゆ]う[が] ひとB–hiE[つ[も] 見つからない
★ああ 虹がかかっている空 きれいと思C–hiC#[い[た]くC#[て]【ラストサビ[転調−3]】
★hiC[ああ] のろ[いhiD[に]なっ]ちまうよ【ラストサビ[転調₊1]】
★ああ あきらめhiC#–hiC[たっ]て]言わC#[なく]ちゃ]
★あhiC–hiD–hiE–hiF[た[ま[の[な]かで ノイズが鳴りやまF[ない]から]
★hiD–hiC#[空っぽが埋まら]ない]こと 全部ばれてたらどうしよう
☆ああ あのhiC–hiD[子[の]言う]hiF–hiE–hiD#[と]お]り]
★hiF[ああ] F–E–D–C[し]あ]わ]せ]に[なっ]ちまうよ
★最後 見たhiC–hiD[の[は]そん[なhiE–hiF[ゆ[め]
※通常サビではhiE,ラストサビではhiFが多い
まず、『きゅうくらりん』についてです。この楽曲は、2021年にボカロPのいよわさんによりリリースされました。いよわさんは、2018年に『終末のお天気』でボカロPとしての活動を開始し、これまで5曲がニコニコ動画のミリオン達成曲となっております。
さて、『きゅうくらりん』は2021年に発表され、ニコニコでは450万再生、YouTubeでは2500万回を超える再生回数を記録しております。こうしたことから、2023年4月現在、いよわさんの代表的な作品の1つといってよいと思います。ボカロ曲のみならず、最近はビルボードのネクストブレイク曲としてランクインするなど、ボカロという枠を超えた人気を獲得しつつあります。
『きゅうくらりん』はアッパーなポップ曲です。全体として明るい作品ですが、歌詞内容などに不安定な要素があり、そうしたギャップが魅力の作品でもあります。歌メロはAメロサビと展開し、ラストサビでは転調が行われ、キーが1つ上がります。ちなみに使用ボカロはタイトルにもあるように可不が用いられております。
同曲は全体的にポップな作品ですが、2番のAメロ等音程やリズムが取りにくい場面があります。こうした点はいよわさんの楽曲の1つの特徴でもあるのですが、カラオケなどの際は注意したいところです。
ちなみに、私個人としては、サビの一部で音程をあえて外してるフレーズが特に耳に残りました(上の音域一覧の☆の場面です)。同じ場面が全体で4回あるのですが、ラストサビの最後だけは音程が取れております。こうした点は、登場人物の心情などともリンクしているのではないかと私は解釈しました。
『きゅうくらりん』の音域的な特徴についてです。同曲は、ボカロ曲ということもあり、女性曲としては高いレンジで歌メロが作られております。低音域には余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
同曲は最低音がmid1G#となっておりますが、必要不可欠な低音はmid2B辺りであり、女性曲としては高いです。そのため、相対的に中高音域の登場回数が多くなります。上の音域一覧を見ても分かりますが、全体を通してhiB以上の高音域が頻出し、体力的にしんどくなりやすいです。
ちなみに、同曲を男性が歌唱する場合、人によっては1オクターブ下のメロディーを歌唱してもマッチするのではないかと思います。ただ、カラオケが得意な方などは通常は少しキーを上げて、オク下げで歌うのが合いやすそうだと私は判断しました。
最後に『きゅうくらりん』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G#(G#3)~【最高音】hiG#(G#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、「高い~かなり高い」です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1G#はAメロで登場します。ただ、今回のmid1G#は歌い出しの瞬間的な音ですので、大体mid2B辺りまでが歌えると低音は安定しやすいです。mid2Bは女性曲の低音としては高く、相対的に中高音域の登場回数が増えます。
次に、最高音hiG#は2番Aメロで1回だけ登場します。この辺りは女性の音域としては高く、今回は裏声などで歌った方がよいのではないかと思います。この場面以外ではhiF,hiEといった音階が多く登場します(こちらも裏声で歌ってよい)。こうしたことを踏まえると、女性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいと思います。
『きゅうくらりん』は低音域に余地があり、キー下げはしやすいです。ただ、同曲はボカロ曲ということもあり、高音域が非常に高いです。そのため、キーを調整したとしても人によっては難しく感じられそうです。器用に裏声を用いるなど歌いこなすには力量が求められます。また、息継ぎが難しそうな場面もありますので、「どこで息継ぎを入れるか」ということもしっかり考慮しておいた方が良さそうです。
『きゅうくらりん』はボカロ曲ということもあり難易度は高いですが、歌いこなせると楽しい楽曲ではないかと思います。また、私個人としてはサウンドアレンジ、歌詞など非常に耳に残りました。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
B’z「YOU&I」稲葉浩志「羽」Reol「ゆーれいずみー」04 Limited Sazabys「Every」
以上4曲お願いします……m(_ _)m
いずれもリストアップしておきます。
Reolさんは以前にリクエストされた曲を近々に記事にする予定です。
わあ、、!大好きな曲です!ありがとうございます!
やっぱりめちゃくちゃ高いですね
私も最近知ったのです。歌詞もアレンジもいいですね。
ボカロ曲は大体難しいのがデフォですね。