カテゴリー

『乙女解剖』(初音ミク[DECO*27])の音域

こんにちは。今回は初音ミクの『乙女解剖』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲です。なお、今回は地声と裏声を区別しておりません。その点は、ご了承ください。


『乙女解剖』(初音ミク[DECO*27])、Otome Kaibou(Miku Hatsune[DECO*27])
『乙女解剖』(初音ミク[DECO27])










【地声最低音】mid2B(B3) 

m2B[ドキ]ドキしたいじゃんか誰だって【サビ】
★病ごm2B{とも]全部君のもB[とへ]添付【Bメロ】


【地声最高音】hihiC#(C#6) 

★恥をしhiC#[たい い]hiE[たい]hiD#[くら]いがC#[良いん]hiE[だっ]hiG#[て]hihiB[知っ]hihiC#[た] 

※サビで登場。曲全体で4回です。裏声でもよい


【補足】hiC#~hihiB辺りを含むフレーズ一覧

★hiC#[あ]hiG#[のよ]hiF#[る]hiE[から]【冒頭サビ】

hiE[そう]hiD#[言]えばC#[いいん]hiE[だっ]hiG#[た]【1番サビ】 
hiG#[ら]hihiA[く]G#{にな]hiF#[れる]hiE[かな]

★ドキドキしhiA[たい]hiC#[じゃん]hiB[か]誰だって【ラストサビ】
★ hiC#[あ]hiG#[のよ]hiF#[る]hiE[み]hihiB[たい]G#[に] 


 まず、DECO*27(デコニーナ)さんについて少し説明します。DECO*27さんは、2008年にボカロPtとして『僕みたいな君 君みたいな僕』を発表し、活動を開始いたします。これまでに、多くのボカロ曲を制作し、ミリオンヒット曲数では歴代1位を記録しているとのことです(2021年1月現在)。代表的なボカロPの一人であると思います。
 大きなヒットを生み出したボカロPは、その後、バンドやソロなどに重きを置かれる方も多いです。その中で、DECO*27さんに関しては、今もなお断続的にボカロ作品をリリースされる一人であり、ボカロファンにとっては思い入れのある作品も多いと思います。代表的な作品としては、『モザイクロール』、『ゴーストルール』、『ヒバナ』、『妄想感傷代償連盟』などが挙げられます。私自身は『夜行性ハイズ』という曲も好きです。

___

 さて、『乙女解剖』についてです。この楽曲は、2019年にDECO*27さんにより発表されたボカロ作品です。歌唱は初音ミクが行っており、アルバム『アンドロイドガール』に収録されました。2019年に発表された楽曲でありますが、再生回数が2400万回を超えており、最近では非常に人気の高い作品の1つになっております。

 『乙女解剖』はミディアム~アップテンポのボカロナンバーです。アレンジにemon(Tes.)さんとRockwellさんが携わっております。DECO*27さんは、最近は外部からアレンジャーを起用することも増えております。『ヒバナ』はRockwellさん、『妄想感傷代償連盟』はemon(Tes.)さんがアレンジを担当しております。
 
 『乙女解剖』の音域的な特徴についてです。全体的にみると、そこまでキーが高いわけではないのですが、サビの一部で極端に高いキーが登場し、その点で非常に苦しめられます。私自身もこの曲は歌ったことがあるのですが、原曲キー+4くらいにして、オク下げ位が合う感じです。男性の場合は、ゲンキーをオク下げで歌ってもよいかもしれません。



 さて、『乙女解剖』の音域についてですが、【地声最低音】mid2B(B3)~【地声最高音】hihiC#(C#6)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べて、非常に高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音hihiC#ですが、曲全体で4回程度登場します。ここは裏声でよいと思います。私なりのイメージなのですが、大体hiE(可能であればhiF#)くらいまで地声で歌えると、原曲キーでもかなり安定してくるのではないかと思います。一般的な女性の場合は、キーを下げて歌唱した方が歌いやすいと思います。原曲キーから3つ程度を目安に下げてみてください。

 『乙女解剖』は音域自体は非常に広いのですが、低音部分に余裕がありますので、キー調整は可能です。ただ、同曲は高音域が極端に高いですので、裏声を上手く使いこなせることが重要になります。このメロディーラインでの裏声は非常に難しいのですが、少しずつ練習してみてください。ボカロ曲の多くに言えるのですが、この曲も歌い慣れた人向けの作品といえると思います。

 ちなみに、男性でこの楽曲を歌唱する場合は、私自身の経験でいうと、1オクターブ下でもよいのではないかと思います。当然、1オクターブ下であっても裏声は必須になります。

 『乙女解剖』は一部高音域が非常に高く、そこまでしっかり歌いこなすのは大変です。しかし、それ以外は比較的親しみやすいメロディーですので、カラオケでも歌いやすいです。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. やま より:

    らくになれるかな の「く」ってhihiAもあったんですね!この曲は音の高低差が激しいですよね。最近hihiBあたりが出るようになったので、歌えるボカロ曲も増えそうですが、ポリープが出来そうなのであまり無理はせず、オク下で歌おうと思います(笑)

  2. もりっしー(ブログ管理人) より:

    >>1
    そうですね。ここも高いですよね。
    声出しすぎると、負担がかかりますので
    無理せずに練習した方がいいですね。
    場合によっては休みの日とか入れてもいいかもです。

  3. ロウ より:

    YouTubeの音域調査の動画でこの曲の最低音がmid1Eになっていました
    最低音がmid1Eとmid2Bどちらが正しいのか知りたいです!

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      具体的に度の動画とか分かりますか?
      一応、DAMなどもmid2Bなどになっているのですが。

      • ロウ より:

        ウォルピスカーターさんの音域調査の動画で確認しました。
        “ ウォルピスカーター 音域”で調べて貰えれば出てくるはずです。サムネに最高音hihihiA#と書いてあるやつです。

        • もりっしー より:

          確認しました。
          原曲(オリジナル)がDECO27さんのボカロ曲『乙女解剖』ですので
          正しいか否かでいうと、mid2Bの方が正確です。

          ただ、「カバー」というのは「原曲の音程を完全に忠実に再現する」
          というわけではないですので、
          「原曲とカバー曲が、同じキーなのに音域が違う」というのは結構あります。
          高音域の音程が変わることはあまり無く、低音部分が微妙に異なることが多いですね。

          ただ、歌の練習をするとき、カバー曲とオリジナル曲で、
          自分は「カバーの方が歌いやすいな。カバーの方がかっこいいな」などと感じた場合は、
          カバーの方を使って練習したりしてもよいと思います。
          原曲の音程と若干違うけど、「よいカバー」というのはたくさんあります。
          ウォルピスさんのカバーも素敵だと思います。

          • ロウ より:

            なるほど 確かにカバーを聴いてる時、「この歌い方も好きだな」って思うことがありますね。僕もウォルさんのカバー動画をよく視聴しています。
            正確に歌うことだけが正しい訳じゃないのはすごく同意できます。
            調べてくださってありがとうございます!