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『花言葉』(Mr.Children)の音域と感想

こんにちは。今回はMr.Childrenの『花言葉』(2004)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。
 なお、『花言葉』はアルバム『シフクノオト』の1曲であり、MVなども公開されておりません。代わりの動画として、登志さんのギターカバー動画を添付いたします。こちらであれば、ボーカルの表現がフル尺で確認できます。


『花言葉』(Mr.Children),Hanakotoba

【地声最低音】mid1D(D3) 

★身の程を知らないまま [可]能性を漁り(Aメロ)
★あの日見せた[ぼ]くの知らなかった顔(サビ)


【地声最高音】hiA(A4)  Cメロおよび転調後(+2)のサビ

★なぐmid2F#[さ]mid2G[め]hiA[も] [な][に][をい]まさら(Cメロ)
★集めて並[べ]mid2G#[て]F#[ぇ]ぇ 忘れぬよう願う(転調後サビ)
★コスモスの咲m2G#[く][き][せ]m2F#[つ]に君は去った



【補足】

★魔が差したぼmid2F#[く]にさよなら夏の終わ[り](Aメロ)
★あm1D[わ]れみと背伸mid2G[び]m2F#[で]ぇぇ 告げられた別れ(通常サビ)
★「木漏mid2F#[れ]m2G[日][が][笑][み][を]連れてきてくれるから」(Cメロ)
★さよなら さよなら さよm2F#[な]ら(ラストサビ)

『花言葉』(Mr.Children)









 まず、『花言葉』についてです。この楽曲はMr.Childrenが2004年にリリースしたアルバム『シフクノオト』に収録されている楽曲です。シングル曲やリード曲ではありませんし、CMなどのタイアップも付いておりません。しかし、私個人が非常に良い曲だと思ったので取り上げることにしました。ファンにも好きな人が多いのではないかと思います。

 『花言葉』のサウンドについてですが、演奏時間3分強のピアノやアコギを基調としたバンド曲です。歌のテーマが「失恋」ということもあり、どことなく初期の頃のミスチルを彷彿とさせる楽曲でもあります。メロディーはAメロとサビ、Cメロからなる簡単な構成ですが、最後のサビで転調が行われ、キーが2つ上がります。そのため、短い曲でありながら、聴き手に強い印象を与える楽曲であると思います。
 個人的には、櫻井和寿さんが奏でているアコースティックギターの音色が非常に気持ちが良いです。特にAメロの部分で強く感じます。

 歌詞についてですが、失恋がテーマになっております。タイトルにも出てくるコスモスの『花言葉』には「乙女の真心」、「調和」、「謙虚」だそうです。2番サビの「コスモスの花言葉は咲かなかった」という意味はおそらく前者2つが意味的に近いのではないかと思います。
 歌詞の中に「魔が差した僕にさよなら」とありますので、別れの原因は「僕」の方にあったのかもしれません。非常に切ない楽曲です。




 さて、『花言葉』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3) ~【地声最高音】hiA(A4)でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも少し高いです。

 まず、『花言葉』では転調が行われており、ラストのサビでキーが2つ上がります。そのため、ラストのサビでは最高音がhiAですが、2番までのサビでは最高音がmid2Gになります。故に、一般的な音域の男性であれば、2番のサビまでは到達できる可能性が高いと思います。普段歌い慣れていない人は、一つの目標として、2番のサビまでを歌いこなすという目標を立てると良いと思います。もしくは原曲から1~2つ程度キーを下げるのもアリだとおもいます。キーを1~2つ下げると、地声最低音が、mid1C#(mid1C)、地声最高音がmid2G#(mid2G)に設定されます。
 
 『花言葉』は音域もそこまで広くなく、男性の高音域として使われることの多いmid2F#,mid2Gといった音階も登場します。また、楽曲自体がフォーク調であり、難しいテンポや速いセリフ回しなどもありません。そうした意味では、練習曲として使いやすい部分が多いと思います。

 先にも述べましたように、

①2番サビまでを原曲キーで歌う
②キーを1~2程度下げて、楽曲全体を使って練習する


といった使い方が考えられると思います。Mr.Childrenのシングル曲やリード曲のような知名度や人気はありませんが、非常に良い曲ですので、ファン以外にももっと広く知られてもよいと感じております。

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