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『フェイク』(Mr.Children)の音域

こんにちは。今回はMr.Childrenの『フェイク』(2007)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『フェイク』(Mr.Children)
『フェイク』(Mr.Children)の音域








【地声最低音】mid1F(F3) ※かなり聞き取りにくい

★言ってしまえm2A[ば][ら]なんか似せて作っ[たマ]ガイ[モノです]【Aメロ】
★誰かを呪ってやるって気m2E[持]ち膨m2A[ら]まし【Bメロ】
m2Am1G[虚[し]さを] [かm2E[かえ]て 夢m1G[を]【サビ】
m1G[ぶ]ら下げ 二階m2A[建][の][日][と]TAKE OFF
m2E[oh] m1Gm2A[は]いに]G[って]
☆諦めちゃm1F[ま]た始めから出m2GF[直した]りし]
m1G[か]らだじゅm2FE[う]に]染みついてい[る] 2AG[嘘をし[ん]じていく]


【地声最高音】hiB(B4) ※全体で4回程度

hiBm2G[ま]だ]自分をm2A[き]らいに【サビ】


【補足】mid2E(一部略)hiAを含むフレーズ一覧

m2ED[上]げ][こし]て暮らしています【Aメロ】
m2GE[ほっ]ぺ]たからG[横隔]ま]くまで【Bメロ】
★なれずにいるみたいだ oh oh hiA[oh] m2G[oh] oh oh【サビ】
★飛m2GhiA[び[込ん]でくるおm2E[と] 目に入[る]映像【Dメロ】
m2A[何]が見m2GF[え]ます]か?
★誰hiA[の] m2A2E[声[が聞]こえ[ます]か?
m2A[い]つまでm2E[も] 2A[抱き]しめて[いれるm2F[か]な]

 まず、『フェイク』についてです。この楽曲は、2007年にロックバンドMr.Childrenによりなされました。アルバムとしては、同じ年に発売された『HOME』に初収録されました。同アルバムは、『箒星』、『しるし』(過去記事)といったシングルが収められております。アルバムは、120万枚を超えるヒットを記録し、日本レコード協会よりミリオン認定がなされました。

 『フェイク』はアップテンポのバンド曲です。同曲は、手塚治虫さんの同名漫画を原作とした実写映画『どろろ』の主題歌として書き下ろされました。こうした背景もあってか、ダークな印象のあるロック曲になっています。作詞作曲はボーカル&ギターの桜井和寿さん、編曲は小林武史さんとMr.Childrenによりなされました。


 『フェイク』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としてはやや高め~高めのンレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいです。
 低音域が高い曲は、それに伴い中高音の頻度が増えるため体力的に辛くなりやすい傾向になります。ただ、今回の楽曲は低音が高いのですが、mid1G~mid2A辺りが非常に多いです。要所でhiB、hiAなどの高音が見られるため最高音は高いですが、サビはアップダウンが激しいため注意したいです(特に「高音域が得意な男性」)。ただ、低音が多い分、高音が少し歌いやすいです。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は最低音などを見ると女性がそのまま歌えなくもない曲です。ただ、先述のようにmid2Aなどの回数が非常に多いため、女性の得意レンジなどを考慮するといくらかキーを上げた方がより歌いやすいのではないかと私は分析しました。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度上げてみて下さい。ただ、「低音域が得意な女性」などは原キーがマッチする可能性もあるため、その辺りは実際に歌唱して微調整を加えてください。



 最後に『フェイク』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)~【地声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、やや高め~高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1Fはサビで登場します。このmid1Fについては歌い出しの瞬間的な音であり、かなり聞き取りにくいです。このmid1Fを除くと、mid1G辺りが登場し、mid2A辺りがかなり多いです。これらは男性の音域の範囲内ですが、「高音域が非常に得意な男性」だと若干歌いにくい可能性があります(女性だとかなり歌いにくいかもです)。

 次に、地声最高音hiBはサビで登場します。登場回数は4回程度です。このhiBに次ぐ地声高音としては、hiAがピークとなる場面が全体で4回、mid2Gが13回程度登場します。こうしたことを考慮すると男性の音域としては高めといえ、一般的な男性は少しキー下げた方が歌いやすそうです。一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度下げてみてください(人によってはもう少し下げてもよいかも)。
 ただ、今回の楽曲はmid2A辺りの低音が多いため、その分高音域が歌いやすい可能性があります。その辺りもキー調整の参考にしてください。


 『フェイク』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回の楽曲は音域がそれなりに広いため、ビギナーについては一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。また、キー調整をしたとしても、ただちに原曲のように歌唱できるわけではないため、弛まぬ練習を重ねてください。
 同曲はメロディー自体は分かりやすく、またリズムもある程度取りやすいです。ただ、私個人としては、Dメロについては少し癖があるように感じました。原曲をしっかり聴き込んでおきたいです。

 『フェイク』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F~hiBといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はBメロやサビを中心に高いです。一方、低音域としてはmid1G~mid2A辺りが多いです。サビでは最高音が登場する反面、低音域も多いため、アップダウンに注意したいです。女性などは少し歌いにくい可能性があります。
 こうした点を考慮すると、「標準より高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。


【まとめ】

①低音は意外と高いが、登場回数が多い
②原キーだと「標準より高め~高音域が得意な男性」
③サビはアップダウンが激しいため注意(特に女性)
④メロは分かりやすいが、Dメロは少し癖があるので注意

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コメント

  1. りゅーくん より:

    YUIさんのRainという曲やって頂けたら嬉しいです!!

  2. hiB出ないマン より:

    細かいことで恐縮ですが、『箒星』(ほうきぼし)が『彗星』になっちゃってますね

    • もりっしー より:

      ご指摘ありがとうございます。修正しました
      よく見ると全然違う文字なのに気付きませんでした
      感謝します