『GO!!!』(FLOW)
【地声最低音】mid1G#(G#3)
※【補足】を参照ください
【地声最高音】mid2G#(G#4) ※全体で4回
★m2D#–F#-m2G#[さ[ぁ[こ]こ]ろ]の目 見開いて【Bメロ】
【補足】mid2D#~mid2F#を含むフレーズ一覧
★We are m2D#[Fi]ghting m1G#[Drea]mers 高みを2D#[目]指して【サビ】
★O[li]m2F# F#–E[O]li] O[li] Oh-! Just go my way!
★m2D#[Right here Right now] [ぶっ放せ Like a 弾丸m2F#[ライ]ナー]【ラップ】
★m2D#[険]しい修羅の道の中 他人の地図を広げてm2D#[ど]こへ行く【Aメロ】
★m2D#[し]かと真実(いま)を見極[めm2F#{ろ] (G#–F#[Ye]ah!])【Bメロ】
まず、『GO!!!』についてです。この楽曲は、2004年にロックバンドFLOWによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年にリリースされた『GAME』(ゲーム)に初収録されました。同アルバムには、『ブラスター』、『ドリームエクスプレス』、『シャリララ』といったシングル曲が収められております。アルバム『GAME』は約18万枚のCDセールスを記録し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされました。
さて、『GO!!!』は岸本斉史さんの同名漫画を原作としたテレビアニメ『NARUTO -ナルト-』のオープニングテーマとしてタイアップが付きました。楽曲の質も相まって、同曲はCDシングルとしては12万枚、また着うたフル部門でも10万ダウンロードを記録するヒット曲となりました。2015年には配信部門で25万ダウンロードを記録し、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされました。アニソンとしても高い人気の1曲であり、2023年にはリリース20周年を記念してセルフカバーもなされています。
『GO!!!』はアッパーなバンド曲です。通常のAメロBメロサビという構造に加え、ラップパートも挿入されたミクスチャー・ロックとなっています。メロは頭サビで始まり、全体的にハイテンションな作品です。作詞作曲はギター担当のTAKEさん、編曲はFLOWと亀田誠治さんによりなされました。
『GO!!!』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としてはやや高めのレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいと思います。
同曲は最低音がmid1G#であり、男性曲としては高いです。そうしたこともあり、相対的にmid2D#~mid2F#といった中高音域の頻度が高い作品となります。また、全体的にメロとメロの継ぎ目が短く、息継ぎなどが大変そうな楽曲です。場合によっては複数人で歌唱するのも選択肢だと思います。
ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを少し上げた方がより歌いやすいと思います。ただ、最低音がmid1G#で中高音が頻出する作品であるため、音域的には原キーでの歌唱も不可能ではないといえそうです。ただ、息継ぎのしにくさは避けられません。
最後に『GO!!!』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G#(G#3)~【地声最高音】mid2G#(G#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、やや高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1G#はサビで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、男性曲の最低音としては高いです。mid1G#が最低音となる男性曲は、かなり高い確率で「一般的な男性にとってはキーが高い曲(スタミナも不可欠)」となります。今回の『GO!!!』についても明確にこの傾向が当てはまりそうです。
次に、地声最高音mid2G#はBメロで登場します。登場回数は4回程度です。このmid2G#は男性の音域としてはやや高い音階になります。今回は全体的に中高音寄りの曲ということもあり、やはり一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいのではないかと私は推測しました。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。
『GO!!!』は低音域に余地があり、キー下げはしやすいです。同曲は音域が1オクターブと広くないため、キー調整の融通は非常に利きやすいです。そのため、キー調整に抵抗が無ければ、多くの人が歌いやすいレンジに調整することができるといえます。
一方、先述のように、同曲は歌メロと歌メロの継ぎ目が短く、息継ぎなどがしにくい作品です。そのため、カラオケの際は「どのメロを歌うか」、「どこで息継ぎをいれるか」といったことまで整理しておくとよいと思います。
『GO!!!』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D#~mid2G#といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回は全体的に中高音域の頻度が高く、息継ぎもしにくいため、ある程度高音域が得意な男性でもスタミナが不可欠となります。
こうしたことを踏まえると、「標準より高め~(ある程度)高音域が得意な男性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。また、「標準より低い音域の女性」なども原曲キーが合う可能性があります。息継ぎが大変な曲でもありますので、複数人での歌唱も選択肢に入れてください。
『GO!!!』はアッパーなバンド曲であり、カラオケでも歌いやすいと思います。また、NARUTOのオープニングテーマということもあり、思い入れの強い人も多いのではないかと推測されます。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。