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『Spin』( KUZIRA ) の 音域

こんにちは。今回はKUZIRAの『Spin』(2021)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『Spin』(KUZIRA)
『Spin』(KUZIRA)の音域






【地声最低音】mid2B(B3) 

m2B[I] m2G#m2F#[remem]ber] cle[ar[ly]G#【サビ】
★Your m2F#[voice] m2G#[shot] [through] my head [to toe]2B


【地声最高音】hiC#(C#5) ※全体で8回

★So that’s why we stand here to[ge]ther]hiC#hiB To sing for[eve]r m2G#
m2G#[Stacked] hiB[up] hiC#[piles] B{of] C[D’s]【Bメロ】


【補足】mid2F#mid2G#を含むフレーズ一覧

m2G#[Shall we] go [Shall we] go… Carry on【サビ】
★Can you hear the m2G#F#[ra]di]o [sin]ging【Bメロ】

 まず、『Spin』(スピン)についてです。この楽曲は、2021年にロックバンドKUZIRAによりリリースされたアルバム『Superspin』(スーパースピン)に収録されております。同アルバムはバンドの初のフルアルバムであり、今回取り上げる『Spin』はアルバムのリード曲であり、アルバムの発売に先立ち、レーベルの公式チャンネルでミュージックビデオが公開されました。

 KUZIRA(くじら)は大学の軽音楽部のメンバーで結成され、2018年には初の全国流通ミニアルバム『Deep Down』を発売します。ジャンルとしてはパンクロック、メロディック・ハードコアなどにあたります。ちなみに、KUZIRAはPIZZA OF DEATH RECORDSに所属しておりますが、このレーベルはHi-STANDARDやWANIMA(現在は事務所のみ所属)といったハードコアバンドのレーベルとして知られております。

 『Spin』はアッパーなメロコアナンバーで、サビとBメロからなるシンプルな作品です。演奏時間も1分50秒程度と短く、密度が濃いパンクな作品です。バンドの中でも高い人気の1曲でありますが、歌詞はバンドの決意表明のような内容になっております。ちなみに、歌詞はすべて英語詞ですので、カラオケなどの際は事前にしっかりとした準備が必要になると思います。

 『Spin』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られております。低音域には余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいと思います。
 同曲は最低音がmid2Bと男性曲としてはかなり高いです。そうしたこともあり、相対的にmid2F以上の中高音域が頻出します。楽曲の特性上サビの割合が高いため、体感的にかなり高く感じやすく、高音域が得意な人でのスタミナが求められます。音域的には女性の方が合いやすいかもしれません。

 ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合についてですが、原曲キーでも合いやすいのではないかと私は想定しました。今回は最低音がmid2Bと高く、最高音はhiC#です。そのため、音域的には女性曲に近似します。ただ、女性の得意な声域を考慮すると、原曲の歌唱ニュアンスに近づけたい場合は、少しキーを上げてもよいかもしれません。



 最後に『Spin』の音域についてですが、【地声最低音】mid2B(B3)~【地声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid2Bはサビで登場します。このmid2Bは男性曲の最低音としては高いです。mid2Bが最低音となる男性曲は、ほぼ「一般的な男性にとってはキーが高い曲(スタミナも不可欠)」となります。今回の『Spin』についても明確にこの傾向が当てはまります。反面、女性にとっては比較的合わせやすそうです。

 次に、地声最高音hiC#はサビやBメロで登場します。登場回数は8回であり、2分弱という演奏時間を考慮すすると多いと思います。このhiC#は男性の音域としてはかなり高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから4つ程度下げてみてください(これでも人によっては高いと思います)。


 『Spin』は低音域には余地があるため、キー調整はしやすいです。今回は音域自体はそこまで広くないので、キー調整に抵抗が無ければ、自分が歌いやすいレンジに調整することができそうです。ただ、原曲の最高音が高いため、一般的な男性が歌いやすいレンジに調整するには大きなキー下げが必要になります。そのため、違和感を感じやすい人も多いかもしれません。

 『Spin』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G#~hiC#といった高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はサビの割合が高く、全体的に中高音寄りです。高音域が得意な男性であっても体力的にしんどくなりやすいのではないかと推測されます。
 こうしたことを踏まえると、「高音域が非常に得意な男性」」、「女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。


 『Spin』はメロディアスなハードコア曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。また、歌詞自体もよく、英語詞に抵抗が無ければおススメだと感じました。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. ぴたっくま より:

    こんなに高いんですね、本当にメロコアはみんなキー高い
    個人的にフォーリミ好きな人はこのバンド気にいる人多いと思います、既にライブシーンでは人気ですがそういう意味ではこれからに更に期待できますね(東海地方という共通点もある)

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      カラオケで歌うのは結構大変だと思います。
      フォーリミ歌える人だと合いやすいかもですが。

      KUZIRAは岐阜出身のバンドですよね。
      ここ10~15年くらい東海地方はバンドもそれ以外の歌手も
      かなり層が厚い気がします。