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『波乗りジョニー』( 桑田佳祐 ) の 音域

 こんにちは。今回は桑田佳祐さんの『波乗りジョニー』(2001)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『波乗りジョニー』(桑田佳祐)
『波乗りジョニー』(桑田佳祐)の音域







【地声最低音】mid1B(B2) 

m1D[あ][い][ぎ]さ[を]m1C#[は]しり【Aメロ】
m1Bm1D[こ][の]季])節がやってくる
★夢と希望の大空m1D[に]君がm2D[待]っている
★同じ波はもう来なm1D[い] 逃がm1B[し]DC#[く[な]い]
★せつm2E[な]い胸にm1Dm1C#[な[み]お]とが打ちよせる【サビ】


【地声最高音】hiA(A4) ※各サビ1回ずつ(全体で3回)

★終わりm2E[な]hiAm2GF#[な]つ]の]誘]惑に【サビ】


【補足】mid2Emid2Gを含むフレーズ一覧

m2F#[君を守ってやる]m2G[と]【Bメロ】
m2Em2F#[神に誓った[よ]る]なのに
★弱気な性とEm2Fm2G[う[らはら[な]ま]ま]に か[らだ疼]いて[る]
☆だかm2Dm2E[ら 好[ぅ]きだ][言っ]E[て]んし][なっ]【サビ】
m2E[そ]して笑っ[てもm2F#[う]い]ち度
m2Em2F#[ひ[と]は彷徨う F#[こ]い]は陽炎 嗚呼…蘇る

※☆についてはコーラスの下のパートが主旋律となります(高音域が得意な人は上を歌ってもよい)。

 まず、『波乗りジョニー』についてです。この楽曲は、2001年にサザンオールスターズのフロントマンである桑田佳祐さんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2002年のベストアルバム『TOP OF THE POPS』に初収録されております(このアルバムのリリース前に発表されたフルアルバム『ROCK AND ROLL HERO』には未収録)。
 アルバム『TOP OF THE POPS』はミスチルの桜井和寿山とのコラボ曲『奇跡の地球』、当ブログでも取り上げた冬のバラード曲『白い恋人達』(過去記事)、『祭りのあと』といった人気曲が収録されております。アルバムは、出荷ベースで200万枚を超える大ヒットとなりました。

 さて、『波乗りジョニー』は桑田さん自身が出演するコカ・コーラのキャンペーンCMソングとして制作されました。楽曲の質も相まって、同曲は、100万枚を超える大ヒットとなります(桑田さんのソロ作品としては最大のヒット)。桑田さんは、コカ・コーラのCMソングとして『白い恋人達』や『ROCK AND ROLL HERO』にもタイアップが付いております。
 『波乗りジョニー』のミュージックビデオでは、桑田さんは敏腕プロモーターの古賀紅太(コガ・コータ)役を演じております。ちなみに、福岡県南部には「古賀コーラ」というご当地コーラがあり、私としては二重の意味でニヤニヤさせられました。


 『波乗りジョニー』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としてはやや高め~高めのレンジで歌メロが作られております。一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいと思います(ただ、音今回はキー下げは少ししにくい)。
 同曲はAメロBメロサビと展開します。Aメロは低音域が中心であり、高音域が得意な人だと少し歌いにくいかもしれません。Bメロサビでは中高音域が多くみられるようになります。そのため、低音~高音まで広く求められる作品です。

 ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。女性歌手の中では過去にMay J.さんが原曲キーより7つ高いキー(mid1F#~hiE)でカバーされてます。カラオケではキーを5つ下げて、1オクターブ上を歌唱するとよいと思います。ただ、今回は音域が広いため、歌える人が限定される作品だと私は分析しました。



 最後に『波乗りジョニー』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2)~【地声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域としてはやや高め~高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1BはAメロで登場します。今回はmid1D以下の低音域が多いため、低音感があるのではないかと推測しました。高音域が得意な男性だと歌いにくいかもしれません。

 次に、地声最高音hiAはサビで登場します。登場回数は3回です。このhiA以外ではBメロでmid2Gをピークとした場面が計6回登場します。今回は標準よりやや高め~高めといったところであり、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいのではないかと私は判断しました。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。


 『波乗りジョニー』は低音域に若干の余地があり、キー下げが可能です。ただ、今回は音域自体がかなり広く、mid1Bなどもしっかり歌われているため、大きなキー下げには向きにくい作品だと私は判断しました。歌い慣れた人であればよいと思いますが、ビギナーの練習曲には向きにくいのではないかと私は判断しました。
 同曲はメロディー自体はポップで分かりやすく、リズムも取りやすいと思います。音域が合う人であれば、練習曲としてはおすすめです。カラオケにも向きやすいノリの良い作品だと思います。

 『波乗りジョニー』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiAといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はmid1B~mid1Dといった低音域も多くみられます。そのため、低音~高音まで安定した歌唱が不可欠になります。
 こうしたことを考慮すると、「標準より(やや)高め~ある程度高音域が得意な男性」が原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。高音域が非常に得意な男性の場合、キーを上げるのもよいと思います。



【まとめ】

①低音~高音まで音域がかなり広い
②原キーだと「標準より(やや)高め~ある程度高音域が得意な男性」に合いそう
③メロは分かりやすく、カラオケ向き


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コメント

  1. 名無し より:

    リクエストした者です。音域調査お疲れ様です!!

    この楽曲は桑田佳祐氏ソロ作品の中でも難しいと言われてますが、音域が広いからなんでしょうね。誇張抜きで迂闊にキー変更すると地獄を見ると思います。

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      私も今回初めて調査したのですが、予想以上に音域が広かったですね。
      ただ今回調査していて、メロディーが非常にいい曲だとも感じました。
      桑田さんは結構癖のある歌い方をされるので、どの作品も難しさがありますね。

  2. リアス式海岸 より:

    ラッツアンドスターのめ組のひとお願いします

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます。
      携帯電話のCMで話題になりましたね。