なお、今回はAメロなど一部音程が分かりにくい部分や、主旋律が判別しづらい部分がありました。カラオケの際はそこまで厳密である必要性は少ないともいますが、そうした点も踏まえて記事を参照くださいませ。
『THE HERO!! 〜怒れる拳に火をつけろ〜』(JAM Project)
【地声最低音】mid2A(A3)
★喝m2F#[采]なん[て] 欲しm2B[く]はない2B[さ]【サビ】
☆m2F#[俺]はあ[き]らめなm2A[い] そ[の胸]にあ[すG#[をえ]が]き【Dメロ】
※Dメロはどのパートが上のパートを調査してます。
【地声最高音】hiF#(F#5) ※全体で1回
★hiD[どう]なっhiF[てん]だ? なD–hiF#[に[も感じねぇ] D[もはや敵居ねー]【2番Aメロ】
アウトロのロングトーンがhiF#
【補足】mid2G(一部略)~hiFを含むフレーズ一覧
★hiD[ONE PUNCH!]【イントロ】
★hiD[なん]だっhiF[てん]だ] hiD[フラス]トF[レー]ション 俺は止まら[ない]hiD【Aメロ】
★hiD[俺は喝!! 常に勝つ!! 圧勝!!]
★Power! Get m2G[po]wer! ギリギリげ[ん]かいま[で]【Bメロ】
★m2G–m2F#{HE]RO] 俺を讃[えm2G–hiA地[る[こ]え]や【サビ】
★だから 人hiA地–m2G[知れず悪]と]闘う
★hiA–hiB地[繰り出せ鉄[拳]
★舞い上がれ hiA–m2G#-A–hiB[強]くた[か[く]【Dメロ】
☆hiB{どんなと]きで[も] hiD裏[なにがあっ]てD[も]
※Dメロは上のパートで調査してます。
まず、『THE HERO!! 〜怒れる拳に火をつけろ〜』についてです(以下、『THE HERO!!』)。この楽曲は、アニソン歌手によるグループJAM Project(ジャム・プロジェクト)によりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2016年の『AREA Z』に初収録されました。同アルバムには、『牙狼<GARO>-DIVINE FLAME-』の主題歌となった『刃 ~the divine blade~』などが収められております。
さて、『THE HERO!! 』は漫画家ONEさんによる同名作品を原作としたアニメ『ワンパンマン』のオープニングテーマとして書き下ろされました。『ワンパンマン』は累計発行部数が2800万部に達する人気漫画であり、海外などでも知名度が高い作品です。
楽曲の質も相まって、『THE HERO!!』も大きなセールスを記録、配信部門で10万ダウンロードに達し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされました(配信売上データブログBillion Hitsより引用)。また、レーベルのYouTube公式チャンネルでは5800万回の再生回数を記録しており、人気の高さがうかがえます(2023年9月時点)。
『THE HERO!!』はアッパーなハードロック・メタルナンバーです。とりわけAメロやBメロなどヘヴィメタルのニュアンスが強く、そうしたものが好きな方は特に楽しめると思います。メタル色が強い作品ということもあり、歌メロも中高音域が中心となります。作詞作曲は影山ヒロノブさん、編曲は宮崎誠さんによりなされました。宮崎さんはアニメや声優ソングなどでも縁が深いアレンジャーです。
『THE HERO!!』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としてはかなり高いレンジで歌メロが作られております。低音域には余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
同曲はAメロではメタルなどで多く見られるハイトーンボイスが用いられております。そうしたこともあり、とりわけAメロやフェイクで高音域が多く見られます。一方、Bメロやサビについてもmid2F#~hiBといった中高音域がが見られるため、Aメロのハイトーンを除いても標準より高いレンジとなります。原曲のように複数人で歌唱するのもよいと思います。
ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、個人差はありますが、原曲キーでも歌唱が可能そうです(Aメロのハイトーンは大変かもですが)。今回の楽曲は最低音もmid2A(もしくはmid2B)と高く、音域的には女性の声域と近似します。YouTubeで検索すると、女性のVTuberの方がカバーしている動画も見つかりました。
最後に『THE HERO!! 〜怒れる拳に火をつけろ〜』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3)~【地声最高音】hiF#(F#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、かなり高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid2AはDメロで登場します(今回は、Dメロは上のパートを調査してます)。このmid2Aは男性曲の最低音としては高く、mid2Aを最低音とする男性曲はほぼ「一般的な男性にとってはキーの高い楽曲(要スタミナ)」となります。今回の『THE HERO!!』もそうした傾向が明確に当てはまります。
次に、地声最高音hiF#は2番Aメロで登場します。登場回数は1回です。今回の楽曲はAメロでhiD~hiFといった高音域が多く見られます。そのため、男性の音域としては極めて高いです。私なりの印象ですが、ハードロックなどでよく見られるハイトーンなどが使いこなせる人だとチャンスはあるかもしれませんが、一般的にはやはり大変な場面になります。私個人としては、hiF#という音階にこだわり過ぎず、hiDくらいのハイトーンが歌えると形になるのではないかと推測しております。
ちなみに、Aメロを除いても、サビではhiAやhiBといった音階が複数回登場します。こうした点を考慮しても一般的にはやはり少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。
『THE HERO!!』は低音域に余地があり、キー下げはしやすいです。ただ、今回の楽曲はAメロでハイトーンが登場する等、特殊な歌唱が見られる楽曲です。そのため、キー調整をするにしても、メタルやハードロックでよく見られる歌唱に慣れている方の方が原曲のニュアンスを再現しやすいと思います。そうした点で難易度が高いといえます。カラオケなどで気軽に歌う際は、「Aメロにあまりこだわらない」というのも選択肢かもしれません。
『THE HERO!!』を原曲キーで歌唱する場合、AメロではhiA~hiF#といったハイトーンが登場します。Bメロやサビではmid2F#~hiB辺りがしっかり歌いこなせる力が求められます。男性曲としては全体的に中高音域が多い楽曲です。こうしたことを踏まえると、「高音域が(非常に)得意な男性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。また、「標準よりやや低め~高音域が得意な女性」なども原曲キーにマッチする可能性があります。いずれにしても、Aメロではメタルなどで用いられるハイトーンの歌唱が必須になります。
また、ハイトーンの多いAメロを除外し、Bメロやサビだけを歌う場合は、「ある程度高音域が得意な男性」などが原キーに合いやすいと私は推測しております。
【まとめ】
①全体として中高音寄りであり、男性曲としては高い
②原キーだと「高音域が得意な男性」、「やや低め~高音域が得意な女性」等に合いそう
③Aメロはメタルやハードロックで用いられるハイトーンボイスが不可欠
④「Bメロサビだけ歌う」のも選択肢(それでも原キーだと「ある程度高音域が得意な男性向け」)
コメント
リクエストに答えていただきありがとうございます!この曲は本当にAメロが1番大変ですよね
コメントありがとうございます。
ホントにAメロがエグイです。
hiFとかに厳密にこだわらなくてもよいと思いますが、
それでもこの雰囲気を作り出すのは難しいですよね。
SUPER BEAVERさんの「儚くない」リクエストよろしいでしょうか?
リストアップしておきます。
以前リクエストした曲のめどが立ちましたので
近いうちに記事になると思います。
了解です!
Nobody knows who he is. の音階ってわかりますか?
そこは場面ごとに音程が違ってたので、少し困ったのです。
一番サビが特に高くて、「hiF#-hiD[Nobo]dy] F#[knows who he is]」ですね。
大体hiD~hiF#辺りを含んでる感じです。