『DOGLAND』(PEOPLE 1)
【地声最低音】lowF(F2)
★m1D#–m1A#[大体曖昧な感情労働を想像し[て]【Aメロ】
★ほら狂った呪いm1D#[だ] 次は誰だダレダレ[ダっ]て
★さあさ 悪名よ馳せて回れ 身を焦がして粉にして街に響m1D[け]【通常サビ】
★lowG[メーデー] メーデー メーデー G[今日も]寝れないフライG–lowF[デ[ー]【2番Aメロ】
【地声最高音】hiC#(C#5) ※ラストサビ[転調₊1]で3回
★止まぬ雨のような明けm2G#–hiA#–hiC地[ぬ夜[の[よ]うな]【ラストサビ】
★うるhiD#裏–hiF[さいファン[ファー]レでまhiC#地–hiC–hiA#[ち]を]お]そえ
【裏声最高音】hiF(F5) ※ラストサビで2回
★うるhiD#裏–hiF[さいファン[ファー]レでまhiC#地–C–A#[ち]を]お]そえ【ラストサビ】
【補足】mid2F(一部略)~hiC辺りを含むフレーズ
★いつか解いてよ この解けなm2F–m2F#[い[の]ろ]いを【Bメロ】
★m2G[Ah] F[Ah] 追いか[けG[て] また逃げm2G#–G[られ]る]ん]じゃ【2番Bメロ】
★だったら僕は嘘ついて 身支度をm2F–m2G[と[との]え]て
★旗を奪って焦hiB–hiC[がすん[だ]ろ][う]hiA【Dメロ】
★さあさ 悪名よ馳m2F[せ]て回れ 身を焦がして粉にして街に響m1D#[け]
★(それを孤独と知ったのは) m2G#裏[君のせい]だ
※2番サビ終了後のロングトーンのフェイクはhiA(最高点がhiB)
まず、『DOGLAND』(ドッグランド)についてです。この楽曲は、2022年に3人組ロックバンドPEOPLE 1によりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルです。2023年1月現在、1番新しい作品であるため、アルバムには未収録です。
さて、『DOGLAND』は藤本タツキさんの同名漫画を原作としたテレビアニメ『チェンソーマン』の第10話エンディングテーマとして書き下ろされました。。『チェンソーマン』は、1話ごとに異なるエンディングテーマを使用しており、Vaundyの『CHAINSAW BLOOD』(過去記事)、ずっと真夜中でいいのに。の『残機』(過去記事)、マキシマムザホルモンの『刃渡り2億センチ』、syudouさんの『インザバックルーム』(過去記事)、TOOBOEさんの『錠剤』(過去記事)、anoさんの『ちゅ、多様性。』(過去記事)といった楽曲が作中で流れました。
『DOGLAND』はアニメの人気と楽曲の質が相まって、2023年1月現在、600万回を超える再生回数を記録しております。また、ストリーミングランキングでもいまだに上位にランクインしております。この楽曲でPEOPLE 1を知った人も多いのではないかと推測されます。
『DOGLAND』はアッパーなバンド曲です。サビ以外の部分はは韻を踏んだメロディーが印象的であり、ラップ・ロックっぽさもあります。歌メロについては、DeuさんとItoさんのツインボーカルになっており、AメロなどのラップパートはDeuさん、サビの高音はItoさんが担当されております。ボーカルが2人いる分、メロも声色もバラエティに富んでます。同曲はラストサビで転調し、キーが1つ上がります。カラオケなどでは注意したいところです。
同曲の作詞作曲はDeuさん、編曲はDeuさんとHajime Taguchiさんの共同でなされました。Hajime TaguchiさんはPEOPLE 1のアレンジでも縁が深いです。ちなみに、同曲の歌詞については、私自身はチェンソーマンの主要キャラであるデンジとポチタが想起させられました。
『DOGLAND』の音域的な特徴についてです。同曲はツインボーカルということもあり、音域自体がかなり広くなっております。ただ、ラップパートの一部を除くと若干の余地ができるので、キー下げは可能です。
ちなみに、同曲は大まかにDeuさんの低音パート(lowF~hiC)と、Itoさんの高音パート(mid1D~hC#[hiF])となっております。そのため、2人以上でパート分けするのもよいと思います。また、Deuさんのパートはラップ系のメロが多いため、音程にそこまで厳密でなくてもよいと私は感じました。
最後に『DOGLAND』の音域についてですが、【地声最低音】lowF(F2)~【地声最高音】hiC#(C#5)、【裏声最高音】hiF(F5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性音域と比べ高く、また音域も広いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音lowFは2番Aメロで登場します。この場面ではlowGなども登場し低音感があります。ただ、lowFについては一瞬しか登場しないため、あまり厳密な音程にこだわらなくてもよいと私は分析しております。
ラップパートのおおよその音域を見ていくと、mid1Cやmid1D#が登場するなど男性の音域としては低いレンジが多いですので、「高音域が非常に得意な男性」だと逆に歌いにくいかもしれません。
次に、地声最高音hiC#はラストサビで登場します。登場回数は3回程度です。同曲はラストサビで転調が行われ、キーが1つ上がります。そのため、通常のサビではhiCが地声の最高音となります。この辺りは男性の音域としては高いため、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。
同曲は、全体でみると、hiA以上の高音域が登場する場面は意外と多くないです。そのため、最高音hiC#の楽曲としてはそこまで高音感が無いと私は分析しました(その分、低音から高音まで不可欠になる)。
『DOGLAND』は音域自体がかなり広いため、原曲に忠実に歌唱する場合、キー下げの余地はほとんどありません。ただ、低音域はラップパートが多いため、音程のアレンジは利きやすいです。そのため、歌い方次第ではキーを調整することも可能です。
一方で、同曲は音域自体がかなり広いため、キー調整をしたとしても、難しい部分が多いです。同曲を歌う場合、キー調整を考慮してもある程度高音域が得意である必要がありそうです。
『DOGLAND』を原曲キーで歌唱する場合、高音域ではmid2G#~hiC#(裏声はhiF)といったレンジをしっかり歌いこなせる力が求められます。そのため、「(ある程度)高音域が得意な男性」が原曲キーにマッチしやすそうです。
同曲は全体でみるとhiA以上が求められる場面はそこまで多くないです。また、サビについてはmid1Dなどの低音も登場し、アップダウンが激しめです。そのため、低音~高音まで安定した力量が求められます。
同曲は、泥臭くエッジの利いた声質が特徴的なDeuさんと、クリアな声質のItoさんによるツインボーカルで歌われております。そのため、原曲と同様に二人以上で歌った方が原曲のニュアンスに近づきやすいかもしれません。
『DOGLAND』はアッパーなバンド曲であり、また全体として見せ場が多い作品です。再現するのは大変かもしれませんが、歌いこなせるとカラオケなどでも映えると思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。