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『Heaven’s falling down』(sana)の音域

 こんにちは。今回はsanaの『Heaven’s falling down』(2022)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、今回の楽曲はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルはアニメのオープニングバージョンが公開されております。よって当ブログでもそのOP動画を添付いたします。


『Heaven’s falling down』(sana)
『Heaven's falling down』(sana)の音域







【地声最低音】mid1G#(G#3) 

m2G#[い]たみを乗m2A#m1G#2G#[り[越]え]るた2A#[び]【Aメロ】
★心はえm2A#m1G#[い[り]に] 2A#[研]ぎ澄まさ1G#[れ]る]


【地声最高音】hiD#(D#5) ※全体で6回程度

hiBhiC#[途[切れ]C#hiD#[よう[に]【サビ】
hiD#地C#BA#[と]もす]ほ]のお]


【補足】hiA#hiC#を含むフレーズ一覧

★Destiny is m2G#[mine] 恐れ知っ[て]【頭サビ[転調−3]】
★途hiA#[切れ]A#hiC[よう[に] C[Shoot] [a] thread of light
m2G#[繰りか]えされる 宿命[の際][てhiA#[で]【Bメロ】
★Guide hiA#[me] hiC[through] ChiC#[生[き]る]意]味を
m2G#hiA#[Heaven’s fall[ing] hiB[down]A#[ら]を落[としB[て]も]【サビ】
★(望みを砕こう) hiBhiC#^-A#[狂[気の]か]み]
★いm2G#[の][のhiB[き]ら][き]【ラストサビ】

 まず、『Heaven’s falling down』(ヘブンズ・フォーリング・ダウン)についてです。この楽曲は、2022年に女性歌手のsanaさんによりリリースされたシングル作品です。現在、シングルのみのリリースであり、アルバムには未収録です。

 sana(さな)さんは、2016年にTVアニメ 『モブサイコ100』 のOPテーマ「99」で歌手としてのキャリアが始まりました。2018年には渡辺翔さんおよびキタニタツヤさんとのバンドsajou no hana(さじょうのはな)を結成し、アニメソングなどを中心にシングルをリリースしてきました(sajou no hanaは現在sanaさんのソロプロジェクトとなっています)。


 さて、『Heaven’s falling down』は、荒木飛呂彦さんの同名漫画を原作としたアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』のオープニングテーマとして書き下ろされました。『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズは1986年以降、100巻以上にわたる長編作であり、累計発行部数も1億2千万部を超えております(2022年時点)。そうしたこともあり、主題歌となった『Heaven’s falling down』もストリーミングなどで多くの再生回数を獲得しております。

 『Heaven’s falling down』はミドルテンポのバンド曲です。全体的にロック色が強いアレンジであり、ボーカルも地声ベースの力強い歌唱となっております。歌メロは頭サビ(通常サビより3つキーが低い)で始まり、AメロBメロサビと展開します。
 同曲の作詞は藤林聖子さん、作曲・編曲は菅野祐悟さんによりなされました。藤林さんはこれまでに多くのアニソン・特撮の作詞を担当しており、きただにひろしさんの『ウィーアー!』(過去記事)などが特によく知られているのではないかと思います。菅野さんは主題歌の作曲のみならず、テレビドラマや映画、アニメの劇伴音楽などでも知られており、『ジョジョ』シリーズについても3部以降の音楽を担当しております。

 『Heaven’s falling down』の音域的な特徴についてです。同曲は、女性の音域としては高めのレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。
 同曲は、Aメロは中低音中心であり、Bメロ⇒サビと中高音域の割合が増えていきます。そのため、音域がやや広めです。低音域はmid1G#,mid2A#のコンボであるため、「高音域が得意な女性」だと若干低く感じるかもしれません。ロック曲ということもあり、歌声は地声ベースの声を張った歌唱です。

 ちなみに、同曲を男性が歌う場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。ただ、今回はロックの力強い歌唱なので、「高音域が非常に得意な男性」だと意外と原曲キーなどでも歌唱可能かもしれません(通常はキーを少し下げた方が余裕はあるはず)。その辺りは、実際に歌唱してみてください。



 最後に『Heaven’s falling down』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G#(G#3)~【地声最高音】hiD#(D#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1G#はAメロで登場します。この辺りは女性の音域の範囲内です。ただ、今回はmid1G#,mid2A#のコンボが続くため、見た目よりも低音感があると思います。高音域が非常に得意な女性などはキーを上げるのもよいかもしれません。

 次に、地声最高音hiD#はサビで登場します。登場回数は全体で6回程度です。このhiD#に次ぐ地声高音としては、hiC#がピークとなる場面が全体で8回程度あります。こうしたこともあり、女性の音域としては高く、通常は少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度下げてみてください。


 『Heaven’s falling down』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分の得意とするレンジに調整することができると思います。ただ、今回の楽曲は音域自体がそれなりに広いため、ビギナーなどは一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。
 同曲はメロディー自体は比較的分かりやすいです。ただ、比較的転調が多いため、人によっては少し音程が取りにくいかもしれません。原曲をしっかり聴き込んでおきたいところです。特に、「Bメロ⇒サビ」など場面が変わるタイミングの音程に注意したいです。

 『Heaven’s falling down』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G#~hiD#といった中高音域をしっかり歌いこなせることが求められます。今回はサビおよびその周辺で中高音域が多く、いずれも地声ベースでの歌唱になります。ただ、ロック曲で声を張る歌唱であるため、「地声最高音hiD#のポップ調の曲」よりは間口が広いのではないかと私は推測しております。
 こうしたことを踏まえると、「標準より高め~高音域が得意な女性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。ちなみに、「高音域が非常に得意な女性」は少しキーを上げた方がより歌いやすいと私は考えております。

【まとめ】

①Aメロは中低音寄り。Bメロ⇒サビと進むにつれ中高音域が増える。
②原キーだと「標準より高め~高音域が得意な女性」に合いそう。
③メロは分かりやすい。転調が多いたため、音程に注意したい
④ロック曲なので、地声をベースとした力強い歌唱を意識したい

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