『Let It Go〜ありのままで〜』(松たか子)

【地声最低音】mid1F(F3)
★m1F[降]り始めたゆm2A#–G#[き[ぃは]【Aメロ】
★m1G#–2A#[足]跡] G#–G–m1F[消[し[て]
★このまm1G#[ま]じゃだめな[んだm1F[と]
【地声最高音】hiD#(D#5) ※全体で7回(ロングトーン含む)
★hiD#–C–A#[な]に]も] 恐D#–C[く]な]い【サビ】
★浴びhiD#–C–hiC#^[な]が[ら]ぁ]ぁぁ 歩き出そhiD#L[う]【ラストサビ】
【補足】mid2G#(一部略)~hiC#辺りを含むフレーズ
★ 風がm2F[こ]ころにささやくの【Aメロ】
★傷m2F[つき] [だ]れ[にも] [打ちG–m2G#[明[け]ずに]【Bメロ】
★それm2F[ももう] や[めG–m2G#[よ[う]
★ありm2G#[の]ままhiA#[の] [す]がた見せるG–2G#[の[よ]【サビ】
★ありm2G#[の] まhiC地–A#[まの]ぉ]
★じhiA#–C–hiC#^-A#[ぶ[んに[な]ぁ])る]ぅA#[の]ぉ
★m2G#[風]よ吹け 少しも寒くないm1G#[わ]
★自分をた2G–m2G#–hiA#[め[し[た]いの【2番Aメロ】
★高く舞い上がるhiB–A#[お]も]いえB–A#[が]い]ぃA#[て]ぇ【Dメロ】
★花咲く氷hiA#–hiC#–C[の[結]晶]の]よう[に]
★hiC地[輝いて]いたい もA#[う]決[めC–hiC#[た[の]
★hiC#地–C[これで]ぇ]いいhiA#[の]【ラストサビ】
★m2G#[自]分を好きになっ[てhIA#[え]ぇ]
★ 風がm2F[こ]ころにささやくの【Aメロ】
★傷m2F[つき] [だ]れ[にも] [打ちG–m2G#[明[け]ずに]【Bメロ】
★それm2F[ももう] や[めG–m2G#[よ[う]
★ありm2G#[の]ままhiA#[の] [す]がた見せるG–2G#[の[よ]【サビ】
★ありm2G#[の] まhiC地–A#[まの]ぉ]
★じhiA#–C–hiC#^-A#[ぶ[んに[な]ぁ])る]ぅA#[の]ぉ
★m2G#[風]よ吹け 少しも寒くないm1G#[わ]
★自分をた2G–m2G#–hiA#[め[し[た]いの【2番Aメロ】
★高く舞い上がるhiB–A#[お]も]いえB–A#[が]い]ぃA#[て]ぇ【Dメロ】
★花咲く氷hiA#–hiC#–C[の[結]晶]の]よう[に]
★hiC地[輝いて]いたい もA#[う]決[めC–hiC#[た[の]
★hiC#地–C[これで]ぇ]いいhiA#[の]【ラストサビ】
★m2G#[自]分を好きになっ[てhIA#[え]ぇ]
まず、『Let It Go〜ありのままで〜』についてです。この楽曲は、2013年にディズニーのアニメ映画『アナと雪の女王』の劇中歌としてリリースされました。日本語の吹き替えでは、王女エルサ役の声優として松たか子さんが歌唱しており、映画および楽曲も記録的なヒットとなりました。松たか子さんのバージョンは、配信部門で100万ダウンロードを達成しており、また2025年にはストリーミング部門でも5000万再生を獲得するなど長く愛される楽曲となっています。
オリジナル原曲はアメリカ人女優で歌手のイディナ・メンゼルが歌唱しており、そちらを親しんだ人も多いかもしれません。
『Let It Go〜ありのままで〜』の音域的な特徴についてです。同曲は、女性の音域としては標準的かやや高めのレンジで歌メロが作られています。一般的な音域の女性は原曲キーかあ若干キーを下げて歌唱するのもよいと思います。
今回の楽曲はAメロは中低音寄り(1番Aメロが顕著に低い)であり、サビで大きく盛り上がります。サビではhiD#やhiC#など高めの音階が登場しますが、原曲および松たか子さんの声を張った発声ニュアンスなどを考えると、「標準よりやや高め」くらいではないかと私は分析しました。
同曲は中高音が得意な人に合いやすい傾向にありますが、①サビ以前はhiA以上の高音がほとんど登場しないこと、②hiC以上はそこまで多くない点、③低音でmid1Fが登場しmid1G#辺りもよく見られるといった点なども考慮すると、「高音域が非常に得意な女性」などは少しキーを上げてもよいかもしれません。
男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから5~7つ程度下げてみてください。「高音域が非常に得意な男性」についても若干キーを下げた方が安定すると思います。ただ、今回はサビの高音が比較的キンキンとしたニュアンスがあるため、男性が歌っても意外と合うのではないかと私は分析しています(とりわけ、英語バージョンなどは顕著)。
最後に『Let It Go〜ありのままで〜』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)~【地声最高音】hiD#(D#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、やや高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1Fは1番Aメロで登場します。このmid1Fは女性の音域の範囲内ですが、今回はmid1G#などもよく見られ、女性の音域としては低音感があります。今回の高音は見た目ほどは高くないため、「高音が得意な女性」であれば少しキーを上げてもよいと思います。
次に、地声最高音hiD#はサビやラストサビで計7回登場します。このhiD#に次ぐ地声高音としては、hiC#がピークとなる場面が全体で7回、hiCが4回、hiA#が10回登場します。hiD#やhiC#辺りがキンキンしたニュアンスである点を考慮すると、女性の音域としてはやや高めではないかと私は分析しています。一般的な音域の女性については、若干キーを下げてもよいのではないかと思います。
今回の楽曲はhiC以上の高音はややキンキンとしたニュアンスです。そのため、声を張った力強い歌唱が得意な人が合いやすいのではないかと思います。声を張った歌唱が得意なのであれば、「標準的な音域の女性」などでもマッチする可能性があると私は判断しています。逆に、柔らかなミックス寄りの歌唱をする人だと歌いにくい可能性があります。
『Let It Go〜ありのままで〜』は低音が低く、キーを下げる余地はあまりありません(低音が得意な人は若干下げてもよい)。今回の楽曲は音域自体がかなり広いため、歌い慣れた人であっても一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。高音で声を張った歌唱ができるかが1つのポイントになり、こうした歌唱が苦手な人だと、その点が1つのハードルになりやすいです。
今回の楽曲はメロやリズムは比較的分かりやすいです(楽曲自体は要所要所で転調し、複雑な要素が多いが)。そのため、音域がマッチするのであれば練習曲やカラオケにもおススメです。今回は特に高音域が映える作品であるため、歌いこなせると非常に気持ちがいいのではないかと思います。
『Let It Go〜ありのままで〜』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G#~hiD#といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はサビやDメロを中心にhiA#以上の高音がよく登場します。一方、ABメロはやや中低音寄りで、1番Aメロは顕著に低いです。
こうした点を考慮すると、「標準的(orやや高め)~高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。ただ、「高音域が非常に得意な女性」については、若干キーを上げた方がより歌いやすいのではないかと思います。
【まとめ】
①Aメロ(特に1番)は中低音中心、サビで中高音が目立つ
②原キーだと「標準的(orやや高め)~高音域が得意な女性」向け
③音域が広く、ハードルになりやすい
④「声を張った力強い高音」が得意であるとチャレンジしやすい
⑤メロがよく、歌のよさが活きやすい。カラオケなどで映える