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『冬の磁石』( キンモクセイ ) の 音域

こんにちは。今回はキンモクセイの『冬の磁石』(2005)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲です。
 なお、同曲はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルはショートバージョンの動画のみが公開されております。よって、当ブログでもその動画を添付いたします。


『冬の磁石』(キンモクセイ)
『冬の磁石』(キンモクセイ)の音域






【地声最低音】mid1B(B2) 

m1EF#[ま]ふ]ゆの恋がm2Dm2E[揺[れ]【Aメロ】
★星屑のよm1F#[ぞ][ぁm1E[に] [飛]び出[すm1D[き]
★戸惑うこの部屋ぁm1E[を] 飛び出m1Dm1BE[す[ぼ]く]


【地声最高音】hiA(A4) ※全体で5回

★見透かすくらm2E[い] [とF#m2GhiAF#[う[め[い]だ]った[ぁ]【サビ】
★見透かすくらm2E[い] [とうm2F#GhiA^[め[[だ]っ]た]【ラストサビ】
★ぼm2F#G^hiAF#[く[の][ゆ[の]は]じまり


【補足】mid2Emid2Gを含むフレーズ一覧

★冬m2Gm2F#E[の]く]う]きは ぼ[く][こ]ころを【サビ】
★走り出m2Dm2E[す[景]色] [ご][出Em2F#[す[こ]いは]【Bメロ】
★気がつけm2E[ば] [冬m2F#m2G^[の[か]なた]

 まず、『冬の磁石』についてです。この楽曲は、2005年にロックバンド・キンモクセイによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発表された『13月のバラード』に初収録されました。『13月のバラード』は大滝詠一さんのアルバム『NIAGARA CALENDAR』の影響を受けて、1月~12月までをテーマとして12曲(+3曲)が収録されております。今回取り上げる『冬の磁石』は1月の曲として、1曲目の収められました。ちなみに、大滝さんの同アルバムは、日本初のカレンダーアルバムと言われています。

 さて、『冬の磁石』はアップテンポのバンド曲です。タイトルにもあるように冬がテーマとなったラブソングですが、全体的に疾走感があります。歌メロは頭サビで始まり、AメロBメロサビと展開します。作詞作曲は、
 ちなみに、この楽曲は大滝詠一さんの『さらばシベリア鉄道』をオマージュした楽曲だといわれております。2曲を合わせて聞き比べてみるのも面白いかもしれません。


 『冬の磁石』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては、高めのレンジで歌メロが作られております。一般的にな男性は少しキーを下げた方がマッチしやすいと思います。
 同曲はAメロでmid1D,mid1Bといった中低音が登場し、Bメロサビにかけては中高音が多くなります。こうしたことから、音域は低音~高音まで広いです。ただ、全体でみると中高音の割合が高く、相対定期に高音域が得意な人の方がマッチしやすいと思います。

 ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから4~5つ程度上げてみてください。今回は音域が広いため、歌える人が限定されるかもしれません。



 最後に『冬の磁石』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2)~【地声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1BはAメロで登場します。登場回数は2回程度です。このmid1Bについては男性の音域の範囲内ですが、「高音域が得意な男性」だと少し歌いにくい可能性があります。そのため、「高音域が非常に得意な男性」などはキーを上げるのもよいと思います。

 次に、地声最高音hiAはサビで登場します。登場回数は5回程度です。このhiAに次ぐ地声高音としては、mid2Gがピークとなる場面が全体で10回程度登場(ロングトーンを含む)します。こうしたことから、男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度上げてみてください。


 『冬の磁石』は低音域に若干の余地があり、キー下げは可能です。そのため、歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジ調整することができると思います。今回の楽曲は、音域が広い作品であるため、人によっては一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。その辺りは留意しておいてください。
 同曲はメロディー自体は比較的わかりやすく、音域が合うのであれば練習曲にはよいと思います。疾走感もあるため、カラオケなどで歌うのもよさそうです。

 『冬の磁石』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiAといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。これらはBメロやサビで多く見られ一部ロングトーンも含みます(いずれも地声ベース)。また、低音域についてはmid1Bなどが登場するなど、それなりに低音感があります。
 こうしたことを踏まえると、「標準より高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。「高音域が非常に得意な男性」などはキーを少し上げるのもよいと思います。


【まとめ】

①Aメロは中低音が見られ、Bメロサビは中高音が増える
②原キーだと「標準より高め~高音域が得意な男性」などい合いそう
③メロがよく、疾走感もあるため、カラオケ向き
④音域は広いため、ビギナーなどには向きにくい

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