『Un deux』(DIR EN GREY)
【地声最低音】mid1C(C3)
★m1C–m1D[い]ま]が過ぎて行くこm1E[のしゅ]んかん【Aメロ】
【地声最高音】hiE(E5) ※全体で15回登場
★嗚呼 募る過去 君m2E[は]何hiE–hiD–A[を]見]る] 望む意思の果て[に]【Bメロ】
★hiD–hiE–C[Ah[だ]いち]をhiB[蹴]りB–hiC[す[す]め【サビ】
★un deux hiE–hiC–B[こ]なゆ]めで]満B[たす]
★hiC[わ]ずかhiE–D–B–A[な]い]の]ち]
★hiC–hiA^-hiD[この]しゅ[ん]か[ん[に]D–hiE–C[散[ら]す]
★棘の雨降りhiA[続く]先へ そhiE–hiD–C[の]眼]を] hiD–hiE[向[け]【ラスト】
★そhiE–hiD–C–A[の]さ]き]に] だhiE–D–C–D[れ]が]居[る])? E[oh]
【補足】mid2E~hiAを含むフレーズ一覧
★思い出m1E[が]生[り] m2E[つ]らなるhiA[実]へと【Aメロ】
★変わっm2E[て]行くこ[の]未来へm2F[つ]な[ぐ]
★m2E[み]ちびく[の]はだ[れ]でもない【ラスト】
まず、『Un deux』(アンドゥ)についてです。この楽曲は、2014年にロックバンドDIR EN GREYによりリリースされたアルバム『ARCHE』に収録されております。同アルバムには『輪郭』、『SUSTAIN THE UNTRUTH』といったシングル曲が収められました(アルバムでは『Sustain the untruth』と小文字表記)。アルバムは週間4位にチャートインしました。
さて、『Un deux』はアルバムの1曲目に収録されています。ミドルテンポのバンド曲で、DIR EN GREYらしいシリアスかつハードな楽曲です。歌メロについてはAメロBメロサビと展開します。作詞はボーカルの京さん、作曲編曲はDIR EN GREYによりなされました。
『Un deux』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としてはかなり高いレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいです。
今回の楽曲はサビを中心にhiEなどの高音が連続して登場します。そのため、声を張った力強いハイトーンが要求され、その点で難易度が高いです。低音域についてはmid1C等が一部登場しますが、男性曲としてはやや高めの低音だといえます。
女性が同曲を歌唱する場合についてです。今回は地声最高音がhiEであるため、女性の声域としては高いレンジになります。ただ、hiEについては、ボーカルの京さんは声を張った力強い歌唱をしています(女性曲だとあまり見ない歌い方です)。こうしたロック・メタル寄りの歌い方に慣れている女性であれば、原曲キーでもマッチするのではないかと推測しました。ただし、女性にとっては、Aメロで一部登場するmid1Cなどは歌いにくいと思いますので、可能であればキーを上げるのもよさそうです。
最後に『Un deux』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C(C3)~【地声最高音】hiE(E5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、かなり高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1CはAメロで登場します(歌い出しの方はmid1A辺りのニュアンスがある)。この辺りは男性の音域の範囲内です。「高音域が非常に得意な男性」だと若干低く感じる可能性がありますが、今回は低音域の場面はそこまで多くないので、頑張って原キーで歌ってみるのもよいと思います。
次に、地声最高音hiEはサビを中心に登場します。登場回数は15回程度と多いです。このhiEに次ぐ地声高音としては、hiDがピークとなる場面が全体で1回、hiCが8回程度登場します。こうしたことから男性の音域としてはかなり高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。ただ、今回は男性曲としては高音がかなり高いため、男性が歌いやすいレンジに調整するためには多くのキー調整が必要になります。
『Un deux』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。ただ、今回の楽曲は音域がかなり広いため、歌い慣れた人であっても一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。キーを下げるにしてもある程度高音域が得意な男性の方がマッチしやすいと思います。
今回の楽曲は、メロディー自体は比較的わかりやすく、リズムも取りやすいです。一方で、Bメロの一部で急激にhiEが登場するなど音程のアップダウンが激しい場面があります。その点は留意しておいてください。
『Un deux』を原曲キーで歌唱する場合、hiA~hiEといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はBメロの一部とサビを中心にこれらが登場し、特にhiEがピークとなる場面が多いです。低音域は一部でmid1Cなどが登場します。
こうしたことを踏まえると、「高音域が非常に得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。また、少し低音域が歌いにくいかもですが、「標準的(orやや高め)の音域の女性」等も原キーが合う可能性があります。
今回はメタルやハードロック色が強い高音のハイトーンが特徴的ですので、そうした歌唱に慣れている人は合いやすいです。
【まとめ】
①サビを中心に高音がかなり高い(低音は見た目より歌いやすい)
②原キーだと「高音域が非常に得意な男性」向け
③低音がしっかり歌えるなら、「標準(orやや高め)の音域の女性」も原キーが合いうる
④一部メロのはアップダウンが激しい場面があるので注意
⑤メタルなどの楽曲に慣れている人の方が歌いやすい
コメント
DIR EN GREYの曲はグロウルとかスクリーモとかが多かったりして歌えないものが多いんですが
この曲は歌メロがほぼクリーンなので何とか歌える感じです(それでもサビのハイトーンは調子が良くないと多分出ない)
コメントありがとうございます
ぴたっくまさんが仰るようにディルはスクリーモ系の曲とか多いですよね
音域分析としては苦手意識があったんですが
今回の曲は調査しやすかったです
私自身も試しに歌ってみたんですが
1曲通して歌うのは相当大変だと感じました
やはり京さんのハイトーンは特別ですね
サビでhiE,hiFとかが連続して出てくるのは女性からしても多分かなり高く、ずと真夜とかに近いのでディルの異常さが分かりますね
この音域でシャウト系の歌唱法まで使われると誰も歌えないです
ホントに稀有な才能です