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『晴れたらいいね』(DREAMS COME TRUE)の音域

 こんにちは。今回はDREAMS COME TRUEの『晴れたらいいね』(1992)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『晴れたらいいね』(DREAMS COME TRUE)
『晴れたらいいね』(DREAMS COME TRUE)の音域







【地声最低音】mid1G(G3) ※頻度は低い

m1G[つ]ぎの日曜 昔みたいにm2G[あ]めがm2A[降]れば川ぞ2A[こ]【Aメロ】


【地声最高音】hiD(D5) ※全体で2回

hiChiD[お[茶]も(上手にいれるからね)【2番Aメロ】
★(今度は) わhiChiD^-A[たしが運[転]す]る]から【ラストサビ】


【補足】hiAhiCを含むフレーズ一覧

★追いかけていた 見失わないようm2G[に]【Aメロ】
★抱えられm2A#[て] 渡ったおがhiA[わ] (今はひらり)【Bメロ】
★一緒に行hiAhiC[こ[う]よ”こCA#A^[くわの実](ま][採っ])てね【サビ】
★晴hiAm2G[れ]た][いいA[ね]×2 A[晴れ]た][いいA[ね]【ラストサビ】

 まず、『晴れたらいいね』についてです。この楽曲は、1992年にDREAMS COME TRUEによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発表された『The Swinging Star』に収録されました。同アルバムは『決戦は金曜日』(過去記事)などの人気曲が収録されており、300万枚を超える爆発的なヒットを記録しました。

 さて、『晴れたらいいね』は、NHK朝の連続テレビ小説『ひらり』の主題歌として書き下ろされました。CDセールスとしては、アルバムの先行シングルにも関わらず60万枚を超えるヒットとなりました。ちなみに、ドラマは30年以上前の作品ですが、2023年にNHKで再放送が行われていたらしく、人によってはここ1年くらいよく耳にした人もおられるかもしれません。
 同曲は、AメロBメロサビ展開するR&Bです。場面ごとに転調が行われており、その点が非常に心地よいです(音程を取るのが苦手な人は注意したい)。作詞作曲はボーカルの吉田美和さん、編曲はベース担当の中村正人さんによりなされました。


 『晴れたらいいね』の音域的な特徴についてです。同曲は、女性の音域としてはやや高めのレンジで歌メロが作られております。原曲キーが合う人もおられるかもですが、場合によっては少しキーを下げることも選択肢です。
 今回の楽曲はAメロBメロは中低音域が中心になっており、サビで大きく盛り上がります。サビではhiA~hiC等の音階が多く登場し、この辺りが安定して歌えると形になりやすいです。ボーカルの吉田美和さんはhiC等をやや声を張ったニュアンスで発声されています。発声は地声ベースでファルセットなど裏声は少ないです。

 男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすそうです。今回は中高音としてはhiAやhiCがサビで多い点を考えると、原曲キーから5つ程度下げてみてください。ちなみに、「高音域が非常に得意な男性」だと今回は原曲キーで歌唱可能かもしれませんが、通常はいくらかキーを下げた方がより安定すると推測しています。



 最後に『晴れたらいいね』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3)~【地声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、やや高めです。以下、見ていきます。

  まず、地声最低音mid1GはAメロで登場します。ただ、このmid1Gは歌い出しの瞬間的な音であるため、私個人としてはあまり厳密な音程にこだわらなくてもよいのではないかと推測しています。低音域としてはmid2A辺りを安定的に歌えると形になりやすいです。「高音域が非常に得意な女性」などは少しキーを上げてもよいかもしれません。

 次に、地声最高音hiDは2番サビとラストサビで登場します。登場回数は2回程度です。このhiDに次ぐ地声高音としては、hiCがピークとなる場面が全体で10回程度登場します。こうした点を考慮すると、女性の音域としてはやや高め~高めといえます。私なりの印象ですが、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいのではないかと推測しています。一つの目安ですが、原曲キーから1つ程度下げてみてください。


 『晴れたらいいね』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分の得意なレンジに調整することができると思います。今回の楽曲は低音~高音まで音域がそれなりに広いです。そのため、ビギナーなどは一部歌いにくい部分が出て来るかもしれません。また、吉田美和さんの抑揚の付け方などを考慮するとやはり歌い慣れた人向けの楽曲と言えます。
 同曲はメロディー自体は分かりやすく、リズムも比較的取りやすいです(息継ぎなどは最近のJ-POPと比べるとしやすい)。ただ、全体的に転調が多く、正確な音程コントロールが求められます。原曲をしっかり聴き込んで慣れておきたいです。

 『晴れたらいいね』を原曲キーで歌唱する場合、hiA~hiDといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回は、サビを中心にこれらが多く見られます。終盤以外はサビの尺がそこまで長くないので、見た目よりは歌いやすいのではないかと私は推測しています。
 こうした点を考慮すると、「標準よりやや高め~高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。今回はABメロがそこまで高くないため、「高音域が非常に得意な女性」などは少しキーを上げてもよいかもしれません。


【まとめ】

①ABメロは中低音中心、サビでは中高音が増える(音域は広め)
②原キーだと「標準よりやや高め~高音域が得意な女性」などに合いそう
③メロは分かりやすいが、転調が多いので音程注意。聴き込んでおきたい
④息継ぎなどはしやすいので、音域が合えば練習曲などにもよい

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コメント

  1. ああ より:

    リクエストに応えて頂きありがとうございます!
    この曲は自分が生まれるより前の曲ですが、この曲を聴くとなんだか懐かしい気持ちになります。郷愁を感じますね

    • もりっしー より:

      サウンド面の良さもありますが、歌詞がいいですよね。絵が浮かぶ歌詞です

  2. サプリめんた より:

    mihimaru GTの気分上々↑↑の音域をお願いします

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます
      少し前にもカバーされましたよね(記憶違いだったら申し訳ない)