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『うれしい!たのしい!大好き!』(DREAMS COME TRUE)の音域

 こんにちは。今回はDREAMS COME TRUEの『うれしい!たのしい!大好き!』(1989)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『うれしい!たのしい!大好き!』(DREAMS COME TRUE)
『うれしい!たのしい!大好き!』(DREAMS COME TRUE)の音域







【地声最低音】mid2A#(A#3) 

★初m2G[めて]ぇ会[っ]m2A#[時]から違うモノ感じて2A#[た]【Aメロ】


【地声最高音】hiD#(D#5) ※全体で4回程度

★ずっm2G#[と]探し[てhiA#hiChiDhiD#地[た[ひ[と[に]【サビ】


【補足】mid2G#hiFを含むフレーズ一覧

m2G[この]パワ[ーの]ぉみhiC地hiA#[な][と])を]ぉぉ【Bメロ】
★ただそれだhiA#G[け]じゃ] 済まされないことのようなF#[気][しm2G#hiA#[て[る]
hiA#[きっとそう]なんだA#[めぐりあえ]たんだ【サビ】
★ホントはあなたもm2G[知っ]てたはず【Dメロ】
★最初からわたhiChiA#[し][好]きだったくせに
★うれm2G#[し]いたの[しhiA#hiC[い[大]好き!【ラストサビ】
★O[hhhhh]hiD# hiFD#[Yeaaa]aaaah]【アウトロのフェイク】

 まず、『うれしい!たのしい!大好き!』についてです。この楽曲は、1989年に音楽ユニットDREAMS COME TRUEによりリリースされたシングル作品『うれしはずかし朝帰り』の2曲目に収録されております。いわゆるカップリング曲であり、アルバムとしては同じ年にリリースされた『LOVE GOES ON…』に初収録されました。同アルバムには、シングル『LAT.43°N 〜forty-three degrees north latitude〜』や、人気曲『未来予想図II』(過去記事)といった作品が収録されております。アルバムはロングヒットを続け、最終的には出荷ベースで200万枚を超えるCDヒットを記録しました。

 さて、『うれしい!たのしい!大好き!』はカップリング曲でありながら人気が高く、ベストアルバムなどにも収録されております。2020年10月には配信部門で10万ダウンロードを達成し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされました。大きなタイアップが付いたわけでもないですが、ストリーミングやカラオケなどでも人気が高く、ドリカムの代表的な1曲として考えられております。


 『うれしい!たのしい!大好き!』はミドルテンポのなダンスポップです。全体として明るい印象の作品であり、イントロを聴くとワクワクする人も多いのではないかと想像されます。歌メロはAメロBメロサビと展開します。作詞作曲はボーカルの吉田美和さん、編曲はバンドメンバーの中村正人さんによりなされました。

 『うれしい!たのしい!大好き!』の音域的な特徴についてです。同曲は女性の音域としては標準的(一部が高め)のレンジで歌メロが作られております。今回の楽曲は最高音hiD#ですが、高音域が求められる場面が限られており、「標準的な音域の女性」でも原曲キーで歌えるという人も一定数おられるのではないかと私は推測しております。
 同曲は地声最高音がhiD#ですが、各サビ1回ずつと限定され、hiC辺りも7回程度と標準的です。また、曲全体ではmid2G以下の場面も多いため、意外と標準的な音域の女性でも原キーでのチャレンジがしやすいのではないかと私は推測しております。ただ、最高音hiD#が登場する場面では、しっかりとした高音域のコントロールが不可欠であり、力量が求められます。吉田美和さんの微妙な抑揚なども参考になると思います。


 ちなみに、男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。同曲を過去にカバーした男性歌手では、クリス・ハートさんが原キーより3つ低いキー(mid1G~hiC[地声hiA])辺りで歌唱されております。この辺りだと「標準より高めの男性」に合いやすいと思います。
 ちなみに、私なりの印象ですが、今回の楽曲は「高音域が非常に得意な男性」だと原曲キーでも歌唱可能なのではないかと推定しました。ただ、安定した歌唱を目指す場合は、「高音域が非常に得意な男性」でもキーを少し下げた方が無難です。



 最後に『うれしい!たのしい!大好き!』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A#(A#3)~【地声最高音】hiD#(D#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な一般的な女性の音域と比べ、やや高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid2A#はAメロで登場します。この辺りは女性の音域の範囲内です。今回の楽曲は最低音はそこまで低くないですが、意外とmid2G以下の場面が多く、低音域も安定した歌唱が不可欠になります。

 次に、地声最高音hiD#はサビで登場します。登場回数は4回程度です。このhiD#以外ではhiCがピークとなる場面が全体で7回程度登場します。こうしたことを踏まえると、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度下げてみてください。
 一方、今回の楽曲は最高音hiD#が求められる場面が限定されており、比較的声を張りやすい場面でもあります。また、曲全体でmid2G以下が登場する場面も多いです。そのため、私なりの推測ですが、歌い慣れた人であれば「標準的な音域の女性」でも原曲キーでの歌唱が可能なのではないかと予測しています。歌い慣れた女性は原曲キーでチャレンジしてみるのも選択肢です。


 『うれしい!たのしい!大好き!』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することができると思います。
 今回の楽曲はメロディーは全体的に分かりやすいのですが、Bメロの後半やサビの一部など一部音程が取りにくそうな場面があります。音程を取るのが苦手な人は、原曲を聴いてしっかり慣れておきたいです。

 『うれしい!たのしい!大好き!』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G#~hiD#といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回は最低音が低いわけではありませんが、意外とmid2G以下の場面も多く、そこまで高音一辺倒というわけではありません。
 こうしたことを踏まえると、「標準よりやや高め~ある程度高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました(個人的には、「標準的な音域の女性」もチャンスはありそう)。逆に、「高音域が非常に得意な女性」などはキーを上げるのもよいと思います。


【まとめ】

①最高音は高いが、全体でみると標準的な音域が多い
②原キーだと「標準的(orやや高め)~ある程度高音域が得意な女性」などに合いそう
③メロも比較的分かりやすいが、サビとその近辺は少し注意が必要

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コメント

  1. ああ より:

    リクエストに応えて頂きありがとうございます!
    こういった底抜けに明るい曲もドリカムの魅力のひとつだと思います!

    • もりっしー より:

      いい曲ですよね。
      ドリカムは以前は熱心に聴いてこなかったのですが
      最近は少しずつ掘り始めてます。改めて楽曲のクオリティに驚かされてます。

  2. ああ より:

    リクエストです!ドリカムの「朝がまた来る」と「晴れたらいいね」をお願いします!順番はどちらからでも構いません!

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます。
      リクエストありがとうございます。