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『APT.』(ROSÉ & Bruno Mars)の音域

こんにちは。今回はROSÉ & Bruno Marsの『APT.』(2024)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です(自選曲としてもリストアップしていました)。
 今回の楽曲は歌詞が英語と韓国語で作られています。馴染みのない人も多いと思いますので、ハングルを日本語表記にしています([아파트]⇒[アパトゥ])。その点はご了承ください。


『APT.』(ROSÉ & Bruno Mars)
『APT.』(ROSÉ & Bruno Mars)の音域







【地声最低音】mid2A#(A#3) 

m2A#[アパトゥ アパ]トゥ×3 [Uh], [uh] huh [uh] huh【イントロ】
m2D#[Kissy] m2A#[face], D#[kissy] [face]【Aメロ】
m2D#m2A#[I’m trying to kiss your lips for re[al]


【地声最高音】hiC(C5) ※Cメロを中心に14回

hiC[Get] ya, [get] ya【Cメロ】
hiC[Hold on], ChiA#[hold] on] hiA#[I’m on m]y w[a]y


【裏声最高音】hiA#(A#4) ※サビで登場

★(All you gotta do is just) hiA#裏[meet] me at the【Bメロ[サビ]】


【補足】その他の象徴的なフレーズ

m2G#GF[Don’t you want] me like I] want] you, ba[by]【Bメロ[サビ]】
m2GF[Don’t you need] me like I need] you G[now]
★It’s whate[ver]m2D# it’s whate[ver] it’s whate[ver] you [like]【2番Aメロ】
m2D#[Turn this 아파트[アパトゥ] into a cl]ub

 まず、『APT.』(アパトゥ、아파트)についてです。この楽曲は、2024年に女性歌手のロゼ(BLACKPINK)さんと男性シンガーソングライターのブルーノ・マーズさんによりリリースされたシングル作品です。この楽曲は、、12月上旬ににリリースが予定されるロゼさん初のオリジナルアルバム『rosie』の先行シングルとしてリリースされました。
 同曲は、現在日本のストリーミングランキングなどでも上位にランクインしており、多くの人気を獲得しております。タイトルは韓国語の「아파트」(日本語でいうところの「アパート」)から来ております。韓国で有名な飲み会ゲームに「アパトゥゲーム」というものがあり、そこから由来しています。

 『APT.』はアップテンポのポップソングです。冒頭から流れる【アパトゥアパトゥ】というフレーズに中毒性があり、AメロサビCメロとシンプルな展開がなされます。歌詞の大部分は英語詞で書かれており、一部で韓国語が見られます。歌メロ自体もそこまで速くないため、外国語に抵抗がなければ日本人でも取っつきやすいのではないかと私は推測しています。


 『APT.』の音域的な特徴についてです。まず、同曲は女性ボーカルと男性ボーカルから成っており、それぞれについて述べます。
 女性については標準的(もしくはやや低め)で歌メロが作られております。「高音域が得意な女性」などは少しキーを上げてもよいかもしれません。一方、男性については、「標準より高め~高い」レンジで歌メロが作られております。一般的な男性の場合は、若干キーを下げた方が歌いやすいと私は推定しています。
 今回、女性曲については大よそ標準的であり、歌い慣れた人であれば比較的取っつきやすいレンジです。ただ、CメロについてはhiCやhiA#が連続的に登場するため、それなりに高音感があります。Aメロサビについてはmid2G#までであり、そこまで高くありません。そのため、「高音域が得意な女性」などはキーを上げた方がより歌いやすいかもです(原キーで歌うことも可能)。
 一方、男性については、mid2C~mid2G#(裏声はhiA#)で歌メロが作られております。最高音自体は滅茶苦茶には高くないものの、全体的に中高音寄りのメロであり、男性にとっては見た目以上に高音感があります。そのため、相対的に「中高音域が得意な男性」の方が歌いやすい曲だといえます。

 ※ちなみに、今回の楽曲は男性と女性の異性ボーカルからなっていますが、「女性同士」で歌ったり、高音域が得意であれば「男性同士」でも歌唱可能です。また、女性についてはソロで歌唱してもよいかもしれません。



 最後に『APT.』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A#(A#3)~【地声最高音】hiC(C5)、【裏声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内(もしくはやや低め)です。男性にとっては「高め(もしくは明確に「高い」)」です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid2A#はイントロや1番Aメロで登場します。この辺りは女性の音域の範囲内です。ただ、「高音域が非常に得意な女性」などは少しキーを上げた方がより歌いやすいかもしれません。

 次に、地声最高音hiC(男性はmid2G#)はCメロで登場します。登場回数は14回程度です。この辺りは女性の音域の範囲内です。ただ、今回はCメロという限定的な場面で14回も登場するため、高音域が苦手な人によっては若干高音感があるかもしれません。原キーで歌唱できる人も多いと思いますが、場合によってはキーを下げてみてください。
 ちなみに、男性パートについては最高音がmid2G#が最高音となります。今回は全体的に中高音寄りであるため、体感的に高く、一般的な男性はいくらかキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度下げてみてください。


 『APT.』は男女のデュエットであるため、キー調整についてはやや行いにくいです(男性と女性で得意声域が異なるため)。ただ、どちらかといえばやや中高音に寄っているため、少しキーを下げるくらいならば可能だと私は推測しています。
 ちなみに、今回の楽曲は「1人で歌う場合」や、「同性同士で歌う場合」であれば比較的キー調整の融通が利きます。キー調整のしやすさを考慮すると、「ソロ or 同性同士」の方が歌いやすい曲かもしれません。

 『APT.』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G#~hiC(男性は裏声hiA#くらいまで)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はサビやDメロを中心にこれらが多く登場します。一方、低音域はmid2A#程度であり、大よそ標準的です。音域自体もそこまで広くありません。一方、男性にとっては全体的に中高音寄りの曲で、それなりに高音感があります。
 こうした点を考慮すると、女性は「標準よりやや低め~高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。男性パートについては、「ある程度~非常に得意な男性」等が原曲キーにマッチすると思います。

【まとめ】

①女性には標準的な音域⇒「標準よりやや低め~高音域が得意な女性」向け
②男性パートは見た目より高い⇒「高音域が得意な男性」向け
③「女性のソロ」・「女性2人以上」で歌うことも可能
④男性2人だと「高音域が得意な男性」同士で歌うとよい
⑤英語に慣れているのであれば取っ付きやすい
⑥メロは分かりやすくカラオケ向き

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