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『狂信者のパレード -The Parade of Battlers』(音羽-otoha-)の音域

 こんにちは。今回は音羽-otoha-さんの『狂信者のパレード』(2024)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『狂信者のパレード -The Parade of Battlers』(音羽-otoha-)
『狂信者のパレード -The Parade of Battlers』(音羽-otoha-)の音域








【地声最低音】mid1D(D3) ※やや聞き取りにくい

★受けm2F[容]れ難いm1FG[悲][に]迷っ[て]しまっ])た【Aメロ】
★愛m1G[は]無い 愛[は]無い m1D[そ]こ][は]愛は無い【Dメロ】


【地声最高音】hiC(C5) ※全体で8回程度

★聞hiChiA#A^[こ]え][いの]ぉ])?【Bメロ】
★誰かを呪うhiCA#A[感情]さ]え]も供2G[物][ように]AA#[取[り込んで]ぇ]【サビ】


【補足】hiAhiA#を含むフレーズ一覧

★帰hiAm2G[れ]ない][の日]をいhiAhiA#[たん[で]る]【Aメロ】
★たhiAm2G[だ]うつしく生][たA[い]だけ【Bメロ】
hiA[掻っ]裂いて引き摺ってあm2F[ばい]てよ A[一]切の劣等をな[げ]うっ[て]【サビ】
★甚だ馬鹿馬鹿しいm2F[運]命など
★圧m2FhiAG[倒的な迄にク[ソ]生きて抜い]て][け]【Dメロ】

 まず、『狂信者のパレード -The Parade of Battlers』についてです(以下、『狂信者のパレード』)。この楽曲は、2024年に女性シンガーソングライターの音羽-otoha-さんによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルとして発表された後に、EP作品『狂信者のパレード』として発表されました。この記事を執筆時点では、アルバムには未収録です。
 さて、同曲は枢やなさんの漫画を原作としたテレビアニメ『黒執事 -寄宿学校編-』のオープニングテーマとして書き下ろされました。楽曲の質も相まって、音羽さんのYouTube公式チャンネルで公開されたMVは150万回を超える再生回数を記録しています。

 音羽さんは、2024年にメジャーデビューした女性シンガーソングライターです。メジャーデビュー以前よりソングライティングやギター演奏などで注目を集め、2022年にはアニメ『ぼっち・ざ・ろっく』への楽曲提供でも大きな話題となりました。今回取り上げる『狂信者のパレード』は自身初のアニメ主題歌をとなっています。


 『狂信者のパレード』の音域的な特徴についてです。同曲は大よそ女性の音域の範囲内(もしくはやや低め)のレンジで歌メロが作られています。一般的な音域の女性が原キーでの歌唱が可能そうです(若干低音が低いかもしれません)。
 同曲は、AメロBメロサビと歌メロが展開される楽曲です。中高音域としてはhiA等がよく見られ、BメロサビではhiCが登場します。一方、全体でみると中低音域が比較的多い曲であるため、低音域の安定も重要となる曲です。人によっては少しキーを上げた方が歌いやすいかもしれません。音域は低音~高音まで広く、ロック色が強い地声ベースでの歌唱になります。

 男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから4~5つ程度下げてみてください。今回は高音域の登場頻度や音羽さんの発声ニュアンスなどを考えると、「高音域が非常に得意な男性」などは原キーで歌唱可能かもしれません。



 最後に『狂信者のパレード』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)~【地声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内(もしくはやや低め)です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1DはDメロで登場します。このmid1Dは歌い出しの瞬間的な音で、やや聞き取りにくいかもしれません。今回はmid1Fやmid1G等の低音も比較的多く、女性の音域としてはそれなりに低音感があると思います。また、上の音域一覧では少しわかりにくいですが、それなりに中低音域の頻度が高いです。そのため、人によっては少しキーを上げてみるのもよいと思います。

 次に、地声最高音hiCはBメロやサビで登場します。登場回数は8回程度です。このhiCに次ぐ地声高音としては、hiA#がピークとなる場面が全体で11回、hiAが36回程度登場します。こうした点を考慮すると、女性の音域としては大よそ標準的ですが、高音域が苦手な方だと少し歌いにくく感じられるかもしれません。そのため、「標準より低めの音域の女性」などは少しキーを下げることも選択肢に入れてみてください。


 『狂信者のパレード』は低音域が低く、キーを下げる余地はあまりありません。低音域が得意な人ならばキーを下げてもよいと思いますが、一般的にはキーを下げにくい曲だと私は分析しています。今回の楽曲は音域が広いため、ビギナー向けの練習曲としては若干使いにくいかもしれません。
 同曲はメロディー自体は比較的わかりやすいです。一方で、歌い回しが速く、息継ぎなどもしやすい場面もあります。そのため、歌詞などはしっかり覚えていた方がよいと思います。音羽さんの声質なども考えると低音が利いた陰のある声質の人に合いやすそうです。

 『狂信者のパレード』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G~hiCといった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はhiA等が比較的多く、要所でhiC等が見られます。反面、低音域としてはmid1F辺りがAメロでよく登場し、それなりに低音感があります。
 こうした点を考慮すると、「標準よりやや低め~標準より高めの音域の女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。また、「高音域が非常に得意な男性」などももしかしたら原キーが合う可能性があります。「高音域が得意な女性」についてはいくらかキーを上げた方がより歌いやすいのではないかと推測しています。

【まとめ】

①AメロやDメロは中低音中心、Bメロやサビが中高音中心(音域が広い)
②原キーだと「標準よりやや低め~標準より高めの音域の女性」などに合いそう
③「高音域が得意な女性」などはキーを上げた方がよさげ
④メロが速く、息継ぎなどはしにくそう。歌詞などはしっかり覚えておきたい
⑤声質が暗く、ロック系などに慣れている人に合いやすそう


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