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『恋』(back number)の音域

こんにちは。今回はback numberの『恋』(2012)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『恋』(back number)
『恋』(back number)の音域








【地声最低音】mid1E(E3) 

★じm1G#F#[ま[ん]できるよう1F#[な]【Bメロ】
m1EF#[もの]は]ないm2D[け]
m1E[きょ]m2D[も]明日もm1F[ぼ]2D[だ]から【サビ】


【地声最高音】mid2F#(F#4) ※全体で18回

★それでもm2F#m2E[いつ]で]も君を m1EF#[さ]が]している【Bメロ】
★きっm2Em2F#[と[だ]れ]より1G#[き]みを【サビ】
m1Em2F#E[お[も]っ]てるのは
★君の好きな映画も好m2DEm2F#[き[な[食]べ物も【Dメロ】


【補足】mid2Dmid2Eを含むフレーズ一覧

★ぼんやm2Em2D[りと]き]みをm1E[な]がめて2D[い]たんだ【Aメロ】
m1E[こ]うしゃのm2D[ま]どから
2A[や]m2Dm2E[ぱり[かわ]いい2A[なぁっ]
m1E[言]m2D[なく]なるまえに その手を【サビ】
★たんm2D[じょ][び][ぜ]んぶ全[部][っm2E[て]る]けど【Dメロ】

 まず、『恋』についてです。この楽曲は、2012年にロックバンドback numberによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発売された『blues』に初収録されました。同アルバムには、『日曜日』(過去記事)『青い春』(過去記事)『わたがし』(過去記事)といった人気のシングル作品が収められております。アルバムはロングヒットし、2015年に10万枚を超えるCDセールスを記録し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされました。

 『恋』は穏やかなバンド曲です。ストリングスなども用いられており、歌メロはAメロBメロサビと親しみやすい展開をします。作詞作曲は清水依与吏さん、編曲はback numberと島田昌典さんの共同でなされました。
 同曲はリリース当初はそこまで大きなヒットにはなりませんでした。ただ、継続的に売上を伸ばしながら、2015年のブレイク期により注目を集めます。2016年には10万ダウンロードを達成し、配信部門でゴールド認定がなされました。


 『恋』の音域的な特徴についてです。同曲は一般的な男性の音域としては標準的or若干高めで歌メロが作られております。一般的な音域の男性が原曲キーで歌唱しうる楽曲ですが、人によってはやや高音感があるかもしれません(歌い慣れた人の場合)。
 同曲は地声最高音がmid2F#であり、最近のJ-POP男性曲としては取っつきやすいです。ただ、全体的にmid2D~mid2E辺りが多いため、人によってはやや高音感があります。標準的な音域の範囲内ですが、mid1E未満の低音が登場しない分やや中高音に寄っており、中高音が得意な人の方が有利に働きやすいです。
 低音域についてはmid1Eが要所で登場する分、「高音域が非常に得意な男性」などは少し歌いにくい可能性があります。音域自体はそこまで広くないですが、低音~高音まで安定した歌唱が求められます。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は最低音mid1Eの回数が多いため、その点で女性には少し歌いにくい楽曲です。一つの目安ですが、原曲キーから3~5つ程度上げてみてください(高音域が得意な人だともう少し上げてもよい)。



 最後に『恋』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】mid2F#(F#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、やや高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1EはAメロ~サビまで広く登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、mid1Eの登場回数が多い分、「高音域が非常に得意な男性」などは少し歌いにくい可能性があります。

 次に、地声最高音mid2F#はBメロ~サビDメロで登場します(全体で18回程度)。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、登場回数が多い分、人によっては少し高音感があるかもしれません。大よそ一般的な男性の音域の範囲内ですが、場合によっては少しキーを下げることも選択肢に入れてみてください。


 『恋』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分の得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、同曲は最低音と最高音の登場回数が多いため、見た目以上に音域が広く感じる楽曲です。ビギナー向けの調整も一応は可能ですが、メロの上下が激しい分、一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。
 同曲は、メロディー自体は非常に分かりやすく、リズムなども取りやすいです。音程が合うのであれば、練習曲にはよいと思います。一方、メロは全体を通して低音~高音まで満遍なく登場するため、その点で注意が必要です。

 『恋』を原曲キーで歌唱する場合、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】mid2F#(F#4)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はmid2D~mid2E辺りが多く、mid2F#もBメロサビで登場します。低音についてはmid1Eとやや高めですが、登場回数が多いため、意外と気が抜けません。
 こうした点を考慮すると、「標準的(orやや高め)~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は分析しました。「高音域が非常に得意な男性」は少しキーを上げてもよさそうです。


【まとめ】

①最低音と最高音の登場回数が多く、見た目より音域が広い
②メロの上下が意外と低音~高音まで安定して歌唱したい
③「原キーだと標準的(orやや高め)~高音域が得意な男性」などに合いそう
④メロディー自体は分かりやすく、音域が合えば練習曲によい

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コメント

  1. 名無し より:

    音域だけ見るとそんなに高くなさそうなんですが、歌ってると案外そうでもないんですよね。最高音mid2F#の楽曲の中だとそこそこの難易度なのかなぁと思います

    • もりっしー より:

      ですね。全体を通してmid2Dーmid2F#辺りが登場するので
      体感的には意外と高い声域ですね
      ただ、中高音の適性がある人だといい練習曲になると思います

  2. らーめん より:

    リクエストした者です!いつもありがとうございます!早速申し訳ないのですが同じくback numberのfishの音域も調べてほしいです!

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます
      この曲以外にも色々リクエストが来てますので
      少し遅くなるかもですが
      なるべく早めに記事にしたいです