『シル・ヴ・プレジデント』(P丸様。)
【地声最低音】mid1G(G3)
★だだだm2G#[大胆]不敵 センセーショナルクローm1G#[ズアップ]【Aメロ】
★m2G#[大]嫌い？ m2A#[しょう]がない【Bメロ】
★クズm2B[は]病気ね m2G#[バイ]バイ・バイ
★ダメですかm2A#–m1G[そ[う]ですか【サビ】
【地声最高音】hiD#(D#5) ※全体で５回程度
☆なんにもないけどさhiA#–hiC[ば[きた]い] でhiD#[しょ]【Bメロ】
★だだだm2G#–hiD#地[大[統]領にhiA#[なっ]た]ら[ね]【サビ】
※☆の方は裏声かもしれません
【補足】hiA#～hiCを含むフレーズ一覧
★まずは君を捕まhiA#–hiC[え[るね] 濡れたhiA#[タ]オルで【サビ】
★洗いざらいhiB–hiC[吐[か]せ[る])ね
★m2G#[だ]れですか [あ]の[おんhiC[な]
★m2G#{ロ]マンスの不hiA#[祥]事] [逃A#–hiC[が[さない]
★hiC[消]しhiA#[て]あげ[る] しる・ヴ・ぷれぷhiB–hiC[れ[プ]レ[ジ])デント
まず、『シル・ヴ・プレジデント』についてです。この楽曲は、２０２１年に女性マルチクリエーターのP丸様。によりリリースされたアルバム『Sunny!!』に初収録されました。同アルバムには、当ブログでも取り上げた『メンタルチェンソー』（過去記事）などの楽曲が収められています。
『シル・ヴ・プレジデント』は先述のように非シングル曲でした。ただ、Tik Tokを中心にバズり、その年の「TikTok流行語大賞」にノミネートされるなどSNSを大きく賑わせた楽曲となりました。２０２２年には、ストリーミングで５０００万再生を記録し、日本レコード協会よりゴールド認定もなされています。また、公開されているMVも1億再生を突破するなど大きな人気を獲得しています。
『シル・ヴ・プレジデント』の音域的な特徴についてです。同曲は女性の音域としては高いレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいです。
今回の楽曲は、AメロBメロは中低音中心で、サビで中高音が頻出するメロとなります。そうしたこともあり、音域はそれなりに広い曲です。ただ、mid1G-mid2A#などの低音階は少なく、サビではhiC等の頻度が高いため、標準より高めの音域の女性の方がマッチしやすい曲といえます。サビでは高音域が連続する反面、一部mid1G～mid2A#等の低音も見られるため、メリハリのある歌唱を心掛けたいです。
ちなみに、記事には書いてませんが、セリフのパートはhiCやhiFといった音階が含まれており高いです。そのため、原曲のような音程で再現しようとすると、やはり高音域が得意な人の方が合いやすいです。
男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから６つ程度下げてみてください。ただ、今回の楽曲は、P丸様。の声質がかなり可愛らしいため、男性がカバーするのはハードルがあるかもしれません。
最後に『シル・ヴ・プレジデント』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3)～【地声最高音】hiD#(D#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1Gはサビで登場します。この辺りは女性の音域の範囲内です。ただ、今回は高音が続くサビで突発的に低音が登場するため、歌いにくい可能性もあります。「高音域が非常に得意な女性」などは若干キーを上げてもよいかもしれません。
次に、地声最高音hiD#はサビやBメロで計５回登場します。このhiD#に次ぐ地声高音としてはhiCがピークとなる場面が全体で３０回程登場します。こうした点を考慮すると、女性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから２～３つ程度下げてみてください。
『シル・ヴ・プレジデント』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回の楽曲は音域がそれなりに広いため、人によっては歌いにくい部分が出てくるかもしれません。楽曲は可愛らしいですが、ビギナーなどは特に気を付けたいです。
今回の楽曲はメロディー自体は比較的わかりやすいです。ただ、サビについては高音域が連続する中で、最低音が登場する低めのフレーズが挟み込まれます。その点で、高音から低音までメリハリを付けて歌いたいです。音域がマッチするのであれば練習曲などに向きますが、全体的に可愛らしい曲であるため、明るい声質の人に合いやすそうです。
『シル・ヴ・プレジデント』を原曲キーで歌唱する場合、hiA#～hiD#といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はサビを中心にこれらが登場します。ABメロの中高音については大部分がmid2G#程度です。低音についてはmid1G～mid2A#等が見られ、大よそ標準的です。
こうした点を考慮すると、「（ある程度）高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。
【まとめ】
①ABメロは中低音中心、サビが高い（セリフパートも高い）
②原キーだと「（ある程度）高音域が得意な女性」向け
③サビは中高音中心だが、一部で低音が登場するので注意
④音域が合えば、カラオケにも向く。明るい声質の人の方が合いやすい