『花瓶』(Tele)
【地声最低音】mid1B(B2)
★m1E–m1C#[例[え]ば可愛らし]m1B[くわ]らうとE[か]【Aメロ】
★m1E–m1C#[彼女[に]教えてやっ]て[よ]【Bメロ】
★m1E[割]れたm1E–m1C#[硝子[の]う]え[を]【Dメロ】
【地声最高音】hiA(A4) ※サビで4~8回(アウトロ含めると7~11回)
★m2G#–F#–hiA地–G#[全部い]やん[なっ]た])【サビ】
☆hiA地–m2G#[あぁー]あ] m2E[痛みG#–F#[じゃ]な]いでしょう]
※☆の方はコーラスかもです
【裏声最高音】hiC#(C#5) ※サビで登場
★忘れようとしたけれどhiC#裏–hiB–m2G#–F#地[もう]ダ]メ]だ]よ【サビ】
★hiC#裏–hiB–m2E地[僕]ら]はまた] さよ[なら]【ラストサビ】
【補足】mid2E~hiBを含むフレーズ一覧
★赤色のライト 格子に手をかけるm2E–m2D#[サ]イ]モン【Bメロ】
★m2E–m2G地–F#[あのご[じゅう]の]方]法[を]
★2E[浮かんだ悲]嘆m2F#[だっ]て]【サビ】
★m2E[こんくらいの憂]いだけで【2番Bメロ】
★E–m2F#[歩き[続け]る] [破F#–m2G#地[れ[た] [ガラス]の[うF#[え]を]【Dメロ】
★m2E–m2F#[必要[は]ぁもう]hiB裏[ない][よ] [共に朽ちF#[よ]う]
★m2E[たま]た[ま会えm2G#地–F#[た]だ[け][さ]【ラストサビ】
まず、『花瓶』についてです。この楽曲は、2022年に男性シンガーソングライターのTele(テレ)さんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発表された『NEW BORN GHOST』に初収録されました。同アルバムには、『花瓶』に加え、『バースデイ』などの人気曲が収録されています。
Tele(テレ)は,、谷口喜多朗さんによるソロプロジェクトとして2022年に活動を開始しました。Spotifyが主催する注目の新進気鋭アーティストを選出する「Early Noise 2023」にも選ばれており、2024年には日本武道館公演も行っています。今回取り上げる『花瓶』をはじめ、『鯨の子』、『ロックスター』、『Véranda』などが人気を集めています。米津玄師さんが注目のアーティストとして列挙する等、今後の益々の活躍が期待される男性シンガーソングライターです。
『花瓶』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高めのレンジで歌メロが作られています。低音域に若干の余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。
同曲は中高音域としては、サビではmid2G#~hiAが登場します(Dメロも中高音寄り)。こうした点から、「中高音域が得意な男性」などに合いやすい曲です。反面、低音域としてmid1B~mid1C#などが登場、頻度としてはmid1E辺りが多いです。こうした傾向から、「高音域が非常に得意な男性」は少し歌いにくいかもしれません。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は低音域としてmid1B等が登場し、mid1E等がかなり多いです。こうした点を考慮すると、女性はキーを上げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、4~6つ程度上げてみてください。ただ、今回は音域がかなり広く、一部歌いにくい部分が出てきやすいので注意してください。
最後に『花瓶』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2)~【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高めです(後半は明確に「高い」)。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1BはAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。今回は見た目ほどは低音感はないと私は推測しています。ただ、ABメロ全体を通してmid1E辺りが多いため、「高音域が非常に得意な男性」は少しキーを上げるのもよいと思います。
次に、地声最高音hiAはサビで登場します。登場回数はアウトロを含め、7~11回程度です。このhiAに次ぐ地声高音としては、mid2G#がピークとなる場面が全体で15回程度登場します。こうした点を考慮すると男性の音域としては高めであり、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいと思います。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。
『花瓶』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。ただ、今回はかなり音域が広い曲であるため、歌い慣れた人であっても一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。その点は留意しておいてください。
同曲はメロディー自体は分かりやすく、リズムなども取りやすそうです。音域が合うのであれば練習曲にもよいと思います。また、全体的に明るい曲調ですので、カラオケなどにも向きやすいと思います。
『花瓶』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiA(裏声はmid2G#~hiC#まで)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はサビやDメロで中高音が多いです。一方、ABメロはmid1B等が登場し、頻度としてはmid1E辺りが多いです。低音は大よそ標準的だと思います。
こうした点を考慮すると、「標準より高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。「高音域が非常に得意な男性」などについては、キーを少し上げてもよいと思います。
【まとめ】
①ABメロ中低音中心、サビやDメロは中高音中心
②原キーだと「標準より高め~高音域が得意な男性」に合いそう
③音域が広い点がハードルになるが、メロ自体は分かりやすい
④音域が合うのであれば、練習曲やカラオケ向き