『はるばらぱれ』(粗品)
【地声最低音】mid1D#(D#3)
★(神様なんて いないってことが) m1F#–G#[決定した]冬]【Aメロ】
★m1F#[頬を]すり[よ]せて 泣いたなあ【Bメロ】
★m1D#–m1F#[一]瞬戻]っ[て来m1F[ないか]な]【サビ】
【地声最高音】mid2F(F4) ※全体で4回
★m1F#[じゅ]うにがつがm2D–m2F[つ[の]嘘みたいなあ1F#[さ]【Aメロ】
【補足】mid2C#~mid2D#を含むフレーズ一覧
☆m1F#–m1F[ベッ[ド]の]へり[ま]でのm2C#–D–m2D#[ぼ[っ[て]【Bメロ】
☆(廊下で崩れ) m2A#-2A-1G#-m1G[落[ち[て[く]
★はm2C#[る]ば[ら]ぱれ は[る]ば[ら]ぱm1F#[れ]【サビ】
まず、『はるばらぱれ』についてです。この楽曲は、2024年にお笑いコンビ霜降り明星の粗品さんによりリリースされたアルバム『星彩と大義のアリア』に収録されております。同アルバムには、ボカロ曲のセルフカバー『ビームが撃てたらいいのに』などが収められております。
今回のアルバムは全体的にパンクロック色が強い作風となっています。そうしたこともあってか、ビームPとして発表されたボカロ曲『ぷっすんきゅう』『童貞が作ったラブソング』『サマーアイスフェードアウト』『怪獣少女は火を吹かない』、当ブログでも取り上げた『 乱数調整のリバースシンデレラ feat. 彩宮すう(CV: 竹達彩奈)』(過去記事)などの作品は収録が見送られました。
さて、『はるばらぱれ』はアルバムの先行曲として発表され、ミュージックビデオも公開されました。歌詞については、粗品さんが17歳のときに亡くなった父親に向けて書かれており、MVも自身の体験を元に描かれております。
『はるばらぱれ』はアップテンポのロックナンバーです。バンドの良さが活きたパンキッシュなナンバーであり、歌詞なども印象的です。歌メロはAメロBメロサビと展開しますが、全体的にシンプルであり、耳に残りやすいのではないかと思います。作詞作曲編曲は粗品さんによりなされました。ちなみに、ボーカルやギターも粗品さん自身が担当しています。
『はるばらぱれ』の音域的な特徴についてです。同曲は大よそ一般的な男性の音域の範囲内で歌メロが作られております。歌い慣れた人であれば、一般的な男性が原曲キーで歌唱しやすい曲です。
同曲は最近のJ-POP男性曲と比べると低音域の割合が多く、mid2D#~mid2F辺りの中高音の回数は少なめです(ただしロングトーンを含む)。ただ、低音域もそこまで低いわけではなく、大体mid1F~mid1G#辺りが多く見られます。基本的な歌メロは大体1オクターブであるため、比較的取っつきやすいのではないかと思います。
一方、今回の楽曲はmid1F~mid2F辺りが歌メロの中心となり、中高音域の比率は少ないです。そのため、「高音域が得意な男性」などはキーを上げた方が歌いやすいかもしれません。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから6つ程度上げてみてください(高音域が得意な人はもう少し上げてもよい)。
最後に『はるばらぱれ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)~【地声最高音】mid2F(F4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1D#はサビで登場します。mid1D#は歌い出しの瞬間的な音であるため、かなり聞き取りにくいです。低音域としてはmid1F~mid1G#辺りが多く、この辺りがしっかり歌えると低音は形になりやすいです。「高音域が得意な男性」などは少し歌いにくい可能性がありますので、キーを上げるのもよさそうです。
次に、地声最高音mid2FはAメロで登場します。登場回数は4回程度(いずれもロングトーン)です。mid2Fに次ぐ地声高音としては、mid2D#がピークとなる場面が全体で3回程度登場します。このmid2Fは一般的な男性の音域の範囲内ですが、慣れてない人だとスムーズな発声が損なわれる可能性があります。ただ、今回は登場回数も多くなく、比較的克服しやすいと思いますので、少しずつ練習を重ねて見てください。慣れないうちは少しキーを下げるのもよさそうです。
『はるばらぱれ』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分の得意なレンジに調整することができると思います。今回の楽曲は基本的なメロがmid1F~mid2Fの1オクターブで作られております。そうしたこともあり、キー調整の融通は比較的しやすいです。ただ、低音域は登場回数が多いため、キーを下げ過ぎると歌いにくくなる可能性があります。その点は留意しておいてください。
今回の楽曲はメロディーも覚えやすく、リズムなども分かりやすい方だと思います。一方、Bメロについては半音ずつメロが移動する場面があります(上の☆のフレーズ)。音程を取るのが苦手な方は特にBメロに注意して練習を重ねてみてください。慣れるとカラオケや練習曲にはよい曲だと思います。
『はるばらぱれ』を原曲キーで歌唱する場合、mid2A#~mid2Fといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。mid2D#~mid2F辺りはそこまで多くなく全体で7回程度です。一方低音域としてはmid1F~mid1G#辺りが多く登場します。
こうした点を考慮すると、「標準よりやや低め~標準より高めの音域の男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。「高音域が得意な男性」については少しキーを上げた方がより歌いやすい可能性があると考えます。
【まとめ】
①パンク曲であるため、全体的に元気がいい曲
②基本的な歌メロはmid1F~mid2Fで音域は狭め。低音の頻度が高い
③原キーだと「標準よりやや低め~標準より高め」の音域の男性などに合いそう
④メロは比較的わかりやすいが、Bメロは音程が取りにくそうな場面がある
⑤慣れるとカラオケや練習曲にもよいと思います
コメント
以前可愛いあの娘が気にゐらないの音域調査をリクエストした者です。
以下の曲をリストアップして、ご都合の良い時に記事にしていただきたいです。
ちゃんみな
「ハレンチ」「B級」
中村中「友達の詩」
倉橋ヨエコ「友達のうた」
back number
「ハイスクールガール」「stay with me」「思い出せなくなるその日まで」「ミスターパーフェクト」「サマーワンダーランド」「怪獣のサイズ」
クリープハイプ「オレンジ」
西野カナ「GO FOR IT!」
曲数が多くなってしまい申し訳ありません。もりっしーさんの音域の分析や歌い方の解説、適正キーの目安などをいつも参考にさせていただいています。
お手数ではありますが、これらの曲をご都合の良い時に記事にしていただけると嬉しいです。
いずれもリストアップしておきます。
この中だと特にバクナンは他にリクエストが多いため、少し時間がかかるかもしれません
ちゃんみなさんは自選曲としてリストアップしてましたので楽しみです
DIR EN GREYのvanitasという曲をリクエストします!
リストアップしておきます
ディルは他にリクエストが来てるんですが
なるべく早く記事にしたいです