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『THE SIDE EFFECTS』(coldrain)の音域

こんにちは。今回はcoldrainの『THE SIDE EFFECTS』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。

 なお、同曲はDメロがデスボイスで歌唱されております。ここについては正確な音程の特定が難しく、また「音程」そのものの重要性も高くないことから、今回は音域調査の対象外としております。この場面を含めても最高音最低音に変更はありません。その点を踏まえた上で、記事を拝読ください。


『THE SIDE EFFECTS』(coldrain)
『THE SIDE EFFECTS』(coldrain)の音域






【地声最低音】mid1F(F3) 

m1G[One] step forward 1G[Two] steps Gm1F[back[wards]【Aメロ】
★Will you ever bo[ther]m1G lis[ten[ing]Gm1F


【地声最高音】hiD#(D#5)  ※全体で2回

★(Still under fire for the things we love) hiA#[Hey,] A#[just] hiD#hiC#[li]sten]【Bメロ】


※少し聞き取りづらいかもです


【補足】hiA#hiC#を含むフレーズ一覧

hiA#[Made in] m2G#[the] A#[land of] hiC[the] A#[ri]sing] sun【Bメロ】
hiA#[De]cade [in] the [rain],A#-hiC[pro[ving] [who] we C[are]

★We are the hiC#[side] hiC[e]ffects【サビ】
★A hiC[product] m2G#[of] love, a hiC[product] m2G#[of ha]te
★No one hiC#[asked] hiC[for] your love No one C#[asked] C[for] your hiA#[hate]
★Be[fore]hiC C[it’s] too hiA#[late],13 C[just] A#[let] us be us

hiC#が12回、hiCが35回超と多い。

 まず、coldrain(コールドレイン)について少し説明します。coldrainは2007年に結成、2008年にメジャーデビューしたロックバンドです。ジャンルとしては、大まかにポストハードコア、メタルコア、パンク、ハードロックなどに属します。そうしたこともあって、ボーカルのMasatoさんについてもハイトーンボイス、シャウトやデスボイスなどが非常に魅力的です。
 私なりの印象ですが、coldrainは楽曲もそうですが、ライブが非常に魅力的なバンドであり、フェスでも頻繁にメインステージに立つなど大きな活躍をみせております。また、2010年頃から時折、アニメやゲームの主題歌も担当しており、そこから知ったという方も多いのではないかと思います。

 ちなみに、私自身もこれまで、coldrainやSiM、Fear, and Loathing in Las Vegasなどの楽曲を取り上げようとチャレンジしたのですが、音程を特定し難いデスボイスやシャウトがネックになって、なかなか記事に出来ませんでした(自選曲で挫折したものもいくつかあります)。今回ようやく1つ記事を書き上げることが出来ました。



 さて、『THE SIDE EFFECTS』(ザ・サイド・エフェクツ)についてです。この楽曲は、2019年にロックバンドcoldrainによりリリースされたアルバム『THE SIDE EFFECTS』に収録されております。同アルバムには、『MAYDAY (feat. Ryo from Crystal Lake)』、『REVOLUTION』といったシングル曲が収録されております。
 その中で、『THE SIDE EFFECTS』は、タイトルからも分かるようにアルバムのリード曲のような位置づけになっております。ミュージックビデオも制作されており、coldrainの公式チャンネルでも視聴可能です。


 『THE SIDE EFFECTS』はアップテンポのハードコアナンバーです。Aメロは落ち着いたサウンドアレンジであり、Bメロサビで大きく盛り上がっていきます。2番終了後のDメロではデスボイスが用いられております。作詞はボーカルのMasatoさん、作曲はギター担当のY.K.Cさんによりなされました。
 ちなみに、歌詞はすべて英語詞て書かれているため、その辺りがハードルになるかもしれません。ただ、同曲の歌メロは比較的ゆったりした歌い回しであるため、ある程度英語を理解されている方であれば、チャレンジしやすそうだと私は分析しました(難易度が低いという意味ではない)。

 『THE SIDE EFFECTS』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としてはかなり高いレンジで歌メロが作られております。そのため、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。
 同曲は、低音域が比較的高く、キー下げはしやすいです。ただ、Masatoさんの表現などを考慮すると、ある程度高いレンジで歌メロを展開した方が原曲のニュアンスに近づきやすそうです。



 最後に『THE SIDE EFFECTS』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)~【地声最高音】hiD#(D#5)歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、かなり高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1FについてはAメロで登場します。この辺りは男性曲の最低音としては少し高いですが、一般的な男性の音域の範囲内といえます。また、やや低音が歌いにくいかもしれませんが、女性が原曲キーで歌唱することも理論上は可能です。ただ、J-POPの女性曲ではあまりなされない歌唱スタイルですので、表現面で取っ付きにくいかもしれません。

 次に地声最高音hiD#についてはBメロの最後で登場します。私なりの印象ですが、このhiD#については、あまり音程に厳密である必要はない気がします。参考程度に考えてもよいと思います。
 一方、同曲はBメロやサビでhiC,hiC#などの高音域が頻出します。そのため、高音域については、このhiC,hiC#辺りをしっかり歌いこなせることがカギとなります。ただ、このhiC辺りについても男性曲としてはかなり高いレンジですので、通常はキーを下げた方が良さそうです。
 ちなみに、同曲を原曲キーで歌唱する場合、hiC#,hiC辺りをしっかり地声で歌うことが不可欠となります。そのため、「高音域が非常に得意な男性」、「標準~やや高めの女性」などが原曲キーにマッチしやすそうです。


 『THE SIDE EFFECTS』は低音域に余地があり、キー下げはしやすいです。歌い慣れた人であれば、自分の得意なレンジに調整することができるといえます。ただ、ボーカルのMasatoさんのような表現がしたい場合、キーを下げるにしてもhiA,hiBなどの高音域が歌えた方が原曲の表現に近づきやすいです。その点で、やはり高音域が得意な人向けの楽曲といえます。

 『THE SIDE EFFECTS』は原曲キーだと、男性の声域としてはかなり高く、また英語詞ということもあり取っつきにくいかもしれません。ただ、歌いなせるのであれば非常にかっこいいですし、ロックやハードコアなどの歌唱の参考にもなると思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. ぴたっくま より:

    速めの記事化ありがとうございます(かなり知りたくて催促してしまいました)
    ラウドロック系はSiMにしろベガスにしろ楽曲の特性上、音域サイト的にはデスボが悩ましい問題になると思われ、coldrainは待望の記事化って感じです。
    クリーンをこの音域で歌いながらデスボを一人二役してるのはまじで超人って感じです、身長も高いのでただ元の声が高いとは恐らく違いそうです
    個人的にはイケボと言われたら某低音の人より真っ先にMasatoを思い浮かべます。また近いうちにcoldrainはリクエストあると思います

  2. もりっしー より:

    ぴたっくまさんありがとうございますです。
    私も以前に『MAYDAY』辺りをチャレンジしたのですが、やはり挫折しました。
    今回は記事にできてよかったです。

    私もはじめはボーカル二人と思ってたので、ただただ驚きです。
    パワフルなんですが、ホントに器用でテクニカルですよね。ヤバいですw

    今回のように記事にできるかはわかりませんが、またリクエストお願いします。