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『嫌々』(HALVES)の音域

 こんにちは。今回はHALVESの『嫌々』(2024)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『嫌々』(HALVES)
『嫌々』(HALVES)の音域







【地声最低音】lowG#(G#2) ※全体で16回登場

m1F#[間違った罪][感] [残酷なm1D#E[心][図]【Aメロ】
☆最悪なよC#m1BlowG#[る[に掛け[る]こ]と]DC#B[ば[もな[い]
☆感情が夜にm1B-lowG#[溶け[る]こ]ともな[いlowG#[か]ら]


【地声最高音】mdi2D(D4) ※全体で約40回登場する

★はm2C#m2D[な[れ]な]い散々[な言D[わ]れ]よう【Bメロorサビ】

※メロの種類が少なく全体的にシンプル

 まず、『嫌々』についてです。この楽曲は、双子のユニットHALVES(ハーヴス)によりリリースされたシングル作品です。HALVESは楽曲制作を担当するりょうまさんと、MVを製作するみらいさんによる双子のユニットで、近年のヒットで大きな注目を集めています。
 『嫌々』は、Tik Tokなどをきっかけに広く知られるようになりました。YouTubeチャンネルで公開された、ミュージックビデオは2025年11月現在、1800万回を超える再生生花数を獲得しています。


 『嫌々』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域の範囲内(J-POPの男性曲としてはやや低めのレンジ)で歌メロが作られています。一般的な男性が原曲キーで歌唱しうる楽曲ですが、場合によっては若干キーを上げても良いかもしれません。
 今回の楽曲は全体的にシンプルであり、「中低音中心のAメロ」と「中高音中心のサビ」から構成されます。メロ自体も大体3~4種類くらいのフレーズが繰り返される作りになっています。低音についてはlowG#やmid1B辺りを含み、男性曲としてもそれなりに低音感があります。一方、中高音についてはmid2B~mid2D辺りが連続しますが、J-POPの男性曲としてはやや控えめな中高音です。こうした点を考慮すると、標準的な音域の男性が原曲キーで歌唱しうる楽曲で、標準よりやや低めの音域の男性などもマッチすると私は分析しています。ただ、今回はボーカルが休憩できるような間奏がないため、体力的に辛くなりやすいです。
 今回は最高音mid2Dですが、登場回数が非常に多く、サビではm2B~m2Dが息継ぎする間もないほど連続します。そのため、「標準より低めの音域の男性」の一部は、サビが少し高く感じる可能性もあります。その辺りは、実際に歌唱して微調整を加えてください。

 女性が同曲を歌唱する場合、人によっては1オクターブ上のレンジ(mid1G#~hiD)を歌唱することが可能です。ただ、1オクターブ上だとhiDが40回も登場するため、「高音域が得意な女性」などでないと体力的に辛い可能性があります。そのため、一般的な音域の女性については、「原キーから2~3つ程度下げて1オクターブ上を歌唱する」のがよいのではないかと私は推定しています。



 最後に『嫌々』の音域についてですが、【地声最低音】lowG#(G#2)~【地声最高音】mdi2D(D4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内(J-POPの男性曲としては(やや)低め)です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音lowG#はAメロで計16回程度登場します。この辺りは男性の音域としては低めです。ただ、lowG#に次ぐ低音がmid1Bであるため、見た目よりは若干歌いやすいとも考えています。「高音域が得意な男性」などはキーを上げて歌唱しても良いかもしれません。

 次に、地声最高音mid2Dはサビを中心に計40回登場します。この辺りは男性の音域の範囲内であり、J-POPの男性曲としてはやや低めの中高音になります。そのため、標準的な音域の男性が原キーで歌唱しうる楽曲です。ただ、登場回数が非常に多いため、「標準より低めの音域の男性」などは体力的に少し辛くなる可能性もあります。


 『嫌々』は高音域に余地があり、キー上げなどは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とすることができそうです。ただ、今回の楽曲は音域がそれなりに広いため、ビギナーなどは一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。
 今回の楽曲はメロやリズムは分かりやすいです。ただ、歌メロのテンポが速く、歌詞も独特なフレーズが多いです。そのため、歌詞をしっかり覚えた上で、楽曲に臨みたいです。慣れないうちは少しテンポを落としてもよいかもしれません。音域がマッチするのであれば練習曲やカラオケにもよいと思います。

 『嫌々』を原曲キーで歌唱する場合、mid2B~mid2Dといった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回のサビはこの3音(あと1音はmid2C#)から成っております。J-POPの男性曲としてはやや低めです。一方、中低音についてはlowG#やmid1B等がよく登場します。
 こうした点を考慮すると、「標準より(やや)低め~標準より高めの音域の男性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。


【まとめ】

①Aメロは中低音中心でlowG#などが多い
②サビは中高音中心だがJ-POPの男性曲としてやや控えめ
③原キーだと「標準より(やや)低め~標準より高めの音域の男性」向け
④メロがシンプルで覚えやすい。歌メロが速いため、歌詞は覚えておきたい


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