『HONEY』(L’Arc-en-Ciel)
【地声最低音】mid1F(F3)
★m1F[ずっ]と眺m2A#–A[め[て]い]た【Aメロ】
★いつm2A–m1G[で[も]ぉ] いつ2A–G[で[も]ぉ]【Cメロ】
★甘m2A[い] 甘m2A[い] [え]が[おに]m2F裏[と]けていE–m2F地[た[い]
【地声最高音】hiA(A4) ※サビを中心に18回
★D–m2F–E[あ[な]た]を[連]れてhiA–E–F[く]の[さ])【サビ】
★hiA–m2G[限り]ない]ゆm2G裏[め]を
★この両手hiA[に] hiA–m2G^[つ]か[ん]で]) hiC裏[ha]
★この世界hiA[が] うhiA–E–m2F[そ]で[も]【2サビ】
【裏声最高音】hiD(D5) ※2番サビとラストサビ
★m2F地[wai]tin’ [for] hiD裏–C[sun]rise] hiA地[ha]【2サビ】
【補足】mid2E(一部略)～hiC辺りを含むフレーズ
★m1F[今]も色褪m2A[せ]たそのm2F–E[け]し]き2A[は]【Aメロ】
★真白な壁にm2D[飾]ってE–m2F[あ[る]
★m2D–m2F–E[か[わ]い]た か[ぜE[を]かm2F–E[ら]ま]せ【サビ】
★m2F地[I] want [to] hiC裏[fly]【2サビ】
★m1F[今]も色褪m2A[せ]たそのm2F–E[け]し]き2A[は]【Aメロ】
★真白な壁にm2D[飾]ってE–m2F[あ[る]
★m2D–m2F–E[か[わ]い]た か[ぜE[を]かm2F–E[ら]ま]せ【サビ】
★m2F地[I] want [to] hiC裏[fly]【2サビ】
まず、『HONEY』についてです。この楽曲は、1998年にロックバンド・L’Arc-en-Cielによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発売された『ray』に初収録されました。アルバムは200万枚以上のCDセールスを記録し、その年の年間売上のトップ10にもランクインしました。
『HONEY』はCDシングルとしては最大のセールスを記録したロック曲です。ノリの良いアップテンポのロック曲であり、配信部門でも25万ダウンロードを達成しています（Billion Hits!より引用）。また、2020年代にはストリーミング部門でも5000万再生を達成しており、長く愛され続ける作品となっています。ラルクの代表的なシングル曲の1つです。
『HONEY』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
今回の楽曲は全体的にノリの良いロックであり、中高音が連続する歌メロとなっています。低音も男性の音域としては高いことからも、通常はキーを下げた方が歌いやすいと私は分析しています。発声は力強い地声ベースですが、見せ場で裏声も用いられております。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです（mid2A辺りが比較的多いため）。一つの目安ですが、原曲キーから２～５つ程度上げてみてください。
ただ、今回の楽曲は男性曲としては低音が高いため、理論上は女性が原キーでも歌えなくもない曲です。そのため、「標準より低めの音域の女性（男声域に近似するような低音女性）」などは原キーを試してみるのもよいと思います。その辺りは実際に歌唱して微調整を加えてください。
最後に『HONEY』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)～【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1FはAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。今回は男性曲しては低音が高めです。そのため、中低音が得意な男性にとっては持ち味を活かしにくいかもしれません。
次に、地声最高音hiAはサビ18回登場します。このhiAに次ぐ地声高音としてはmid2Gがピークとなる場面が全体で2回、mid2Fが39回登場します。mid2Fやmid2Eの登場回数などを考慮すると男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいと私は分析しました。一つの目安ですが、原曲キーから２～４つ程度下げてみてください。
『HONEY』は低音域に余地があるため、キー下げが可能です。今回は地声音域はそこまで広くはないため、歌い慣れた人はもちろんビギナー向けの調整も可能であると私は分析しています。ただ、キー調整をしたからといって直ちにhydeさんのような歌唱が出来るわけではないので、弛まぬ練習を心掛けたいです。
今回の楽曲はメロやリズムなどは比較的わかりやすいです。音域がマッチするのであれば練習曲やカラオケにおススメです。一方で、ボーカルのhydeさんの歌唱がかなり個性的であり、サビの見せ場では裏声なども見られます。そうした表現についても参考にしたいです。力強い発声が特徴的であり、ロック曲に慣れている人の方がマッチしやすいと思います。
『HONEY』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E～hiA(裏声はhiDまで)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はAメロやCメロでmid2E～mid2F辺りがよく登場し、サビでhiA辺りが頻出します。低音についても男性曲としては高いです。
こうした点を考慮すると、「高音域が得意（or非常に得意）な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。また、「標準より低めの音域の女性（男声域に近似するような低音女性）」なども原キーが合う可能性があります（割合としてはかなり少ないと思いますが）。
【まとめ】
①サビが高いが、Aメロのなども含め全体的に中高音寄りの曲
②原キーだと「高音域が得意（or非常に得意）な男性」向け
③地声音域はそこまで広くなく、キー調整しやすい
④音域がマッチするのであれば練習曲やカラオケにおススメ
⑤原曲のように歌うのは力量が必要