『青いベンチ』(サスケ)、Aoi Bench(Sasuke)
【地声最低音】mid1D(D3)
★君は来るだろうか 明日のクラm1D–m1E[ス]か]いE[に]【Aメロ】
【地声最高音】hiA#(A#4) ※ラストサビで2回
★この声が枯れm2F–hiA#地–G[るくら[い]に]【ラストサビ[転調₊1]】
【裏声最高音】hiC(C5) ※ラストサビで登場
★m2G#地–G–F[い]た]み]だhiA#裏–hiC[け[が]ちょっ[と動]いた【ラストサビ[転調₊1]】
【補足】mid2F~hiAを含むフレーズ一覧
★半分に折り曲げたあm2E–m2F#[ん[ない]をもう一度[見]る【Aメロ】
★駅で待つm2E{は]ず無い 君をさm2G–m2F#[が]す]けF#[ど]ぉ]【Bメロ】
★この声が枯れるくらhiA–m2F#[い]に] m2G[き]み]に好きと【サビ】
★hiA–m2G–m2F#[ああ] [季]せ]つ]は 思っ[たG[よ]り]も進ん[でて]【Dメロ】
★気づかないほm2G–m2F#[ど]と]おF#–m2E[く]ぅ]
★m2G#–G–m2F[き]み]に]好きと言えばよかった【ラストサビ[転調₊1]】
※hiAが全体で8回程度
まず、『青いベンチ』についてです。この楽曲は、2004年にフォークデュオ・サスケによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年の『Smile』には初収録されました。
アルバム『Smile』はシングルのヒットもあり、40万枚近いヒットを記録、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされました。
『青いベンチ』はサスケがインディーズ時代から大宮駅の路上ライブで披露していた曲で、2003年には埼玉県の大宮限定でシングルがリリースされました。その後、人気が全国に飛び火し、2004年にはデビューシングルとして全国リリースされるようになります。シングルはインディーズながら30万枚を超える大ヒットになりました。
同曲は、2011年に手越祐也さんと増田貴久さんのユニット・テゴマスによりカバーされ、リバイバルヒットしました。これまでにテゴマス以外にも多くのアーティストにカバーされ続けており、今もなお愛される1曲となっております。YouTubeチャンネルでは5000万回近い再生回数を記録しております。
『青いベンチ』はミドルテンポのポップです。アコースティックギターやハーモニカなどフォーキーなスタイルであり、メロディーも親しみやすいです。ラストサビでは転調が行われ、キーが1つ上がります(#1)。作詞作曲はメンバーの北清水雄太さん、編曲は関淳二郎さんにより行われました。
『青いベンチ』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高めのレンジで歌メロが作られております。低音域には余地があるため、一般的な男性は少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。
同曲は、Aメロでmid2F#などが登場し、どちらかといえば中高音寄りの楽曲です。そのため、一部低いところはありますが、ある程度高音域が得意な男性などにはマッチしやすい楽曲なのではないかと思います。
ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。最低音がmid1Dですので、「標準的な音域の女性」は原曲キーから3つ程度上げるとマッチするのではないかと推測されます。
最後に『青いベンチ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)~【地声最高音】hiA#(A#4)、【裏声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高めの音域で歌メロディーが作られております。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1DはAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、高音域が非常に得意な男性だと若干歌いにくいかもしれません。高音域が非常に得意な男性はキーを上げるのも選択肢として考えてよいと思います。また、mid1D,mid1E辺りは女性にとってはかなり低いため、通常はキー上げを推奨します。
次に、地声最高音hiA#についてはラストサビで登場します。登場回数は2回です。同曲はラストサビで転調し、キーが1つ上がります。そのため、ラストサビ以前はhiAが多く、全体で8回程度登場します。こうしたことから、一般的な男性にとっては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度下げてみてください。
『青いベンチ』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することができると思います。ただ、同曲は親しみやすいメロとは裏腹に意外と音域が広いです。そのため、ビギナーだとキー調整しても一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。
『青いベンチ』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiA#(裏声はhiC)といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はAメロやBメロもそれなりに中高音域が多いです。こうしたことを踏まえると、「(ある程度)高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。
『青いベンチ』は今もなお愛される人気曲であり、歌詞なども共感しやすいと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。