『HELLO～Paradise Kiss～』(YUI)
【地声最低音】mid2D(D4)
★m2G[I can see] G–hiA#[す[ぐ]にわm2D[か]るわ【Aメロ】
【地声最高音】hiD#(D#5) ※全体で2回（ライブだと裏声）
★好hiD#地–D–C–A#[き]に]な]る]【Dメロ】
★戻れhiD#地–A#地[な]いね]【ラストサビ】
【裏声最高音】hiG(G5) ※サビで登場
★hiA#地–hiD#裏[ア[ナ]タD#–hiG^[きっと[わ]らう]でA#[しょ]【サビ】
【補足】hiA#～hiD#辺りを含むフレーズ一覧
★m2G[He]llo〜[He]llo〜 Hello〜【イントロ】
★違うじhiA#[ぶ]んに気hiC地–A#[づ]い[て])いる【Bメロ】
★hiA#地–hiD#–D^-A#–G#[あのら([く]園[の])さ]きに]ぃ【サビ】
★でもねぇhiA#[ちょっ]と飛び込めhiD#裏–A#地[な]いわ]
★惑m2F–m2G[わ[せ]る優し]G[い]あ]くま
★忘れたhiC–A#[い]わ]【2番Bメロ】
★いっそ出hiC地–A#[逢]わ]なかったら 良C[か]っ]たのに【Dメロ】
★始まhiC地–A#[り]の]予感 止C[め]ら]れない
★hiC地–A#[く]や]hiD裏–hiD#[しいけ[ど]
★m2G[He]llo〜[He]llo〜 Hello〜【イントロ】
★違うじhiA#[ぶ]んに気hiC地–A#[づ]い[て])いる【Bメロ】
★hiA#地–hiD#–D^-A#–G#[あのら([く]園[の])さ]きに]ぃ【サビ】
★でもねぇhiA#[ちょっ]と飛び込めhiD#裏–A#地[な]いわ]
★惑m2F–m2G[わ[せ]る優し]G[い]あ]くま
★忘れたhiC–A#[い]わ]【2番Bメロ】
★いっそ出hiC地–A#[逢]わ]なかったら 良C[か]っ]たのに【Dメロ】
★始まhiC地–A#[り]の]予感 止C[め]ら]れない
★hiC地–A#[く]や]hiD裏–hiD#[しいけ[ど]
まず、『HELLO～Paradise Kiss～』についてです。この楽曲は、2011年に女性シンガーソングライターのYUIさんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発売された『HOW CRAZY YOUR LOVE』に初収録されました。同アルバムには、『It’s My Life』、『Rain』（過去記事）などのシングル曲が収められています。アルバムは２０万枚を超えるヒットを記録し、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされました（ランキングデータブログBillion Hits!より引用）。
さて、『HELLO～Paradise Kiss～』はタイトルからも想起されるように、矢沢あいさんの同名漫画を原作とした実写映画『パラダイス・キス』の主題歌として書き下ろされました。楽曲の質も相まって、同曲はCDシングルとして10万枚超のセールスを記録、また、配信でも25万ダウンロードを記録する等大きなヒットとなりました。加えて、ストリーミングでも5000万再生を記録しております（Billion Hits!より引用）。YUIさんの人気曲の1つです。
『HELLO～Paradise Kiss～』の音域的な特徴についてです。同曲は、女性の音域としてはやや高め～高め（一部は明確に「高い」）レンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいです。
今回の楽曲は、中高音としてmid2G～hiA#辺りが多く、要所でhiCなども登場します。今回はhiD#の地声高音は2回ですが、低音がmid2Dと高いため、見た目より高く感じやすいのではないかと私は分析しています。こうした点を考慮すると、「中高音域が得意な女性」などが歌いやすい曲だといえそうです。
今回はサビやDメロ辺りを中心に裏声が要所要所で登場します。地声と裏声が交差する場面が多いため器用な発声は不可欠です。
男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから５～７つ程度下げてみてください。「高音域が非常に得意な男性」などについてもいくらかキーを下げた方が安定すると思います。
最後に『HELLO～Paradise Kiss～』の音域についてですが、【地声最低音】mid2D(D4)～【地声最高音】hiD#(D#5)、【裏声最高音】hiG(G5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、やや高め（一部は明確に「高い」）です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid2DはAメロで登場します。この辺りは女性の音域としては高いです。そのため、中低音が得意な女性などは持ち味を活かしにくい可能性があります。
次に、地声最高音hiD#はDメロとラスサビで2回登場します。このhiD#に次ぐ地声高音としては、hiCがピークとなる場面が全体で14回、hiA#が32回登場します。低音が高い点なども考慮すると、女性音域としてはやや高め～高め（hiD#の部分は明確に高い）であると私は分析しました。低音に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が若干歌いやすそうです。一つの目安ですが、原曲キーから１～2つ程度下げてみて下さい。
ちなみに、今回の地声最高音hiD#は「ライブでは裏声」で歌唱されています。そのため、高音域が得意でない方などはライブでの歌唱も参考にしてみてもよいかもしれません。
『HELLO～Paradise Kiss～』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。今回の楽曲は地声音域自体はそこまで広くないため、キー調整の融通は利きやすく、ビギナー向けの調整も可能だと思います。ただ、サビなどを中心に地声と裏声がよく切り替わるため、器用な発声が不可欠になります（女性だと比較的克服しやすい印象だが）。
今回の楽曲はメロやリズムは比較的分かりやすいです。音域がマッチするのであれば練習曲やカラオケにもおススメです。先述したように、サビでは裏声と地声が行き来する場面が多いため、そうした発声が1つの大きなカギになります。裏声の練習には非常によいと思います。
『HELLO～Paradise Kiss～』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G～hiD#(裏声はhiGまで)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回は、全体的にhiA#辺りが比較的多く、BメロやDメロなどで地声hiCもよく登場します(hiD#はDメロで2回)。
こうした点を考慮すると、「標準より(やや)高め～高音域が非常に得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。
【まとめ】
①全体的に中高音寄りの曲（低音も高め）
②原キーだと「標準より(やや)高め～高音域が非常に得意な女性」向け
③サビなどで裏声と地声の切り替わりが多い。器用な発声が不可欠
④メロ自体は分かりやすく、練習曲向き（キー調整もしやすい）
⑤高音が得意でない人は、「地声最高音hiD#を裏声」で歌ってみるのもよいかも