カテゴリー

『寄り酔い』(和ぬか)の音域

こんにちは。今回は和ぬかさんの『寄り酔い』(2020)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『寄り酔い』(和ぬか)、Yoriyoi (Wanuka)
『寄り酔い』(和ぬか)の音域







【地声最低音】mid1C#(C#3) 

★だm1E[か]m1D[ら]E[よ]そ見しないで【2番Aメロ】
m1C#[言]えるわけないじゃん [言]えるわけないじゃん【Bメロ】

※最低音m1C#は重要度としては低いです。m1E辺りを低音の基準としてもよいです。


【地声最高音】mid2G#(G#4)  ※ラストのサビで3回

★いm2G#[え]m2F#[ま]m2D#[で]送ってもらいD#[たい]【転調サビ[+2]】
★ななm2F#[な] m2G#-F#[なー][ら]【ラスト】
★朝まで あm2G#[なた]m2F#[とい]m2D#[たい]


【補足】mid2D#mid2F#を含むフレーズ一覧

★いm2F#[え]m2E[ま]で送ってもらいたいの【通常サビ】

★出来れば君にちょっと 濡らして欲しいm2D#[の]【転調サビ[+2]】

m2D#[なー]なら D#[なー]なら ふふふふ【ラスト】
m2D#{な]m2F#[な][な な]F#[な][な]なな
★家までm2D#[ぇ] [ 送ってもら]m2F#[い]D#[たい]
★朝までm2D#[ぇ] あなたといD#[たい]


 まず、『寄り酔い』(よりよい)についてです。この楽曲は、2021年に男性シンガーソングライターの和ぬか(わぬか)さんによりリリースされました。配信限定の作品であり、ストリーミングなどでも視聴することが可能です。活動間もないということもあり、フィジカルでのリリースは現在確認できません。
 『寄り酔い』はTik tokなどを中心にバズり、Spotifyのチャートでも上位にランクインするなど、大きな潮流となっております。YouTubeで公開されたMVは1か月で300万回近い再生回数を記録し、活動間もない歌手としては異例の人気になっております。

 『寄り酔い』はアンニュイな雰囲気を持ったポップナンバーです。韻を踏んだリズミカルなメロ、本音と建前が交錯したきわどい歌詞表現などは、RADWIMPSの世界観などを想起させらました。
 アレンジはずっと真夜中でいいのに。などでも活躍されている100回嘔吐さんによりなされております。歌詞にもある「暗くてぬるい部屋」での夢うつつのような世界を上手く表現されていると感じました。歌詞、メロ、アレンジなどを含め、非常に中毒性が高いです。
 同曲は、ラストサビで転調し、キーが2つ上がります(#2)。カラオケなどでは注意してください。

 『寄り酔い』の音域的な特徴についてです。図にも示しておりますが、比較的取っつきやすいレンジになっております。一部mid2G#などやや高い場面もありますが、楽曲の多くのメロがmid2D#より低い音階で構成され、手を付けやすいです。キー調整も可能であります。



 さて、『寄り酔い』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3)~【地声最高音】mid2G#(G#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内、もしくは少し高いといったところです。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音mid2G#はラストのサビで登場します。同曲は、ラストのサビで転調し、キーが2つ(#2)上がります。よって、通常のサビではmid2F#が最高音となります。
 この楽曲は、mid2F#~mid2G#辺りの中高音域の登場回数は比較的少ないです。原曲キーでも取っつきやすいですが、高音域が苦手な方は少しキーを下げてもよいです。

 『寄り酔い』は音域自体もそこまで広くなく、キー調整の融通も利きやすいです。普段歌い慣れていない人向けの調整も可能であり、練習曲としても使用しやすいのではないかと私は分析しております。リズムやメロも親しみやすく、難しい部分も少ないです。

 このように、『寄り酔い』は、比較的努力が報われやすい楽曲なのではないかと思います。私なりのイメージですが、声を張りすぎない方が、原曲のニュアンスに近づくのでないかと分析しました。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. はる より:

    寄り酔いの分析ありがとうございます。とても参考になります。
    リクエストさせていただきたいのですが、和ぬかさんの絶頂讃歌もし可能であればよろしくお願いします。

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます
      私も気になっていたのですが時間の関係で後回しになっていたのです