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『絶頂賛歌』( 和ぬか ) の 音域

 こんにちは。今回は和ぬかさんの『絶頂賛歌』(2022)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『絶頂賛歌』(和ぬか)
『絶頂賛歌』(和ぬか)の音域








【地声最低音】mid1D#(D#3) 

m1Fm1GG#[僕]の]心]をお[ど][せ]たん2D#m2F[で[す]【Aメロ】
★この身屈m1G#[め]ますm1D#F[か]ら]
m2F[そ][あm2G#G[ふ]れ][吐]息のm1G#m1D#[原[因]なん]だって【Dメロ】


【地声最高音】mid2G#(G#4) ※全体で34回

★(靡くだけ 今は) m2FGm2G#^[それ[だ[け]で]【Aメロ】
★hey hey m2F[hey] FGm2G#^[Mid[night[光][Da]r]ling]【Bメロ】
m2G[ああ] m2G#G[願うはさ]ん]度の絶F[頂を]【サビ】
m2G#G[む][の]) F[な][で]至る [uh]


【裏声最高音】hiC(C5) ※サビなどで登場

m2F[こ][え] [きhiC裏hiA#[れ]ぬ] [よGG#[く[ぼ]う]に]GG#[ま[か]せ]て]【Bメロ】
★今宵も僕らは繁栄の m2G#G[た][に]) hiC裏hiA#[愛]を] F[は][つ]【サビ】


【補足】mid2D#(一部略)mid2Fを含むフレーズ一覧

★ほとm2D#[ば][く][おm2F[る][みF[の] F[その]髪が【Aメロ】
★(Midnight光線Darling) m2F[ぼ][に仕え][気になっ][ら]【Bメロ】

 まず、『絶頂賛歌』についてです。この楽曲は、2022年に男性シンガーソングライターの和ぬかさんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2023年に発表された『審美眼』に初収録されました。同アルバムには、『真っ裸』、『ヒロイック』などのシングルが収録されております。

 さて、『絶頂賛歌』は2022年にリリースされた作品で、和のテイストとバンドサウンドが融合した夏らしいダンサブルなアレンジが人気です。ミュージックビデオの人気も高く、2024年5月時点で約1500万回の再生回数を記録しております。作詞作曲は和ぬかさん、編曲は和ぬかさんと100回嘔吐さんによりなされました。100回嘔吐さんは和ぬかさんの楽曲のアレンジに多く携わっており、楽曲の世界観の一翼を担っております。同氏は【ずっと真夜中でいいのに。】のアレンジなどでも知られています。


 『絶頂賛歌』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高めのレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいといえます。
 同曲はAメロBメロサビと歌メロが盛り上がっていきます。サビが特に高いのですが、AメロBメロ辺りも意外と高く、全体として中高音寄りのメロとなっています。低音域については、mid1D#辺りが見られますが、回数としては多くなく、こうした点でもやはり中高音寄りといえます。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は最低音がmid1D#が複数回登場します。こうした点を考慮すると、女性の音域としては低めであり、通常はキーを上げた方が歌いやすそうです。一つの目安ですが、原曲キーから3~5つ程度上げてみてください。一方で、「標準より低い音域の女性」などは原曲キーがマッチする可能性があります。




 最後に『絶頂賛歌』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)~【地声最高音】mid2G#(G#4)、【裏声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1D#はAメロやDメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。「高音域が非常に得意な男性」だと若干低音感があるかもしれませんが、今回は低音自体の頻度がそこまで高くないため、原キーのままでもおおむね歌いやすいと私は想定しています。

 次に、地声最高音mid2G#はAメロ~サビで登場します。とりわけBメロサビで登場回数が多く、曲全体で34回程登場します(いずれもmid2Gとのコンボ)。このmid2G#は男性の音域としてはやや高く、登場回数なども考慮すると、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいといえそうです。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。


 『絶頂賛歌』は低音域に余地があり、キー下げはしやすいです。歌い慣れた人であれば、ある程度自分の得意なレンジに調整することができると私は考えました。ただ、同曲は音域がそれなりに広いため、ビギナーなどは一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。キー調整をしても難しいと感じた場合は、別の易しめの曲と並行して練習してみてください。例えば、高音域が苦手な人は『寄り酔い』(過去記事)などの方が取っ付きやすい可能性があります。
 今回の楽曲はメロ自体は分かりやすく、リズムなども取りやすそうです。音域が合うのであれば、カラオケなどにも向きそうです。ただ、歌メロは比較的速く、息継ぎの間隔も短いため、歌詞などをしっかり覚えて余裕を持っておきたいです。

 『絶頂賛歌』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F~mid2G#といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回は全体的にこれらが多く、体感的には高いといえます。一方、低音域はmid1D#程度であり、標準的です。
 こうした点を考慮すると、「標準より高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。また、「標準より低い音域の女性」なども原曲キーが合う可能性があります(一般的には低い)。


【まとめ】

①AメロやDメロで低音が見られるが、全体的に中高音寄り
②原キーだと「標準より高め~高音域が得意な男性」などに合いそう
③女性だと「標準より低い音域の女性」が原キーに合う可能性(通常はキー上げ推奨) 
④メロは分かりやすく、カラオケ向き

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コメント

  1. はる より:

    リクエストから取り上げていただきありがとうございます。
    とても分かりやすく解説していただきありがたいです。歌うときの参考にさせていただきます。

    • もりっしー より:

      こちらこそリクエストありがとうございます
      私自身も記事にしたかったのですが、機を逸していたのです
      これからの季節に特にいい曲だと思います。応援してます