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『風』(コブクロ)の音域

こんにちは。今回はコブクロの『風』(2002)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『風』(コブクロ)、Kaze(Kobukuro)
『風』(コブクロ)の音域







【地声最低音】mid1D(D3) 

m1E[う]すでのシャm1D[ツ][じゃ][だ] 少し寒い春の【Aメロ】


【地声最高音】mid2G(G4)  ※サビで多く登場

★舞いm2E[上]m2G[が][る]E[な]G[び][ら]に吹かれて【サビ】
★あなm2E[た]m2G[と][見]た春をおE[もう]

★本m2F[当]の自分の 弱さと強さと 向きm2G[合っ]F[てい]くんだ【Cメロ】
★m2E[こ]m2F[の]風は あm2G[な]F[た]E[で]すか?【ラストサビ】


【補足】mid2Emid2Fを含むフレーズ一覧

m2E[どう]m2F[し]てだろう? 泣[い]てた【サビ】
★指先をつないで歩いた あなたにm2D[は]もうとm2E[ど][か]ない【2番Aメロ】


 まず、『風』についてです。この楽曲は、2002年にポップデュオ・コブクロによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2002年の『grapefruits』に初収録され、ベストアルバムなどにも収録されております。
 2006年のベストアルバムの発売に際して出演したテレビ番組では、披露されることも多かった人気曲であります。シングル曲としてもロングヒットを続け、配信でも25万DLを記録した人気曲です。2006年の紅白歌合戦でも披露されております。

 『風』はアコースティックギターを基調としたバラード曲です。ストリングスなども用いられております。歌メロについては、AメロサビCメロで作られており、サビはヨナ抜き音階になっております。
 同曲の作詞作曲はコブクロの小渕健太郎さん、アレンジを笹路正徳さんによりなされております。笹路さんは、1980年代にはプリンセス・プリンセス、UNICORN、SHOW-YAといったバンド、90年代にはスピッツの編曲に携わったアレンジャーです。

 『風』の音域的な特徴についてです。この楽曲は、大よそ、一般的な男性の音域の範囲内で作られております。ただ、上述のように、サビではmid2G辺りの登場回数が多く、mid2E~mid2G辺りがしっかり歌いこなせることが求められます。また、声の調子なども黒田さんのように切なくコントロールする必要があります。一般の男性の音域であり、手を付けやすいとも言えますが、高い水準で歌い上げるにはしっかりとした練習が必要になります。低音が意外と多く登場するので、キー調整はやや行いにくいです。
 さて、『風』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)~【地声最高音】mid2G(G4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内といえます。以下、見てきます。

 まず、地声最高音mid2Gについてはサビで多く登場します。この辺りは一般的な男性の音域の範囲内といえます。ただ、この最高音mid2Gは曲全体では20回前後も登場するため、歌い慣れた男性でも意外としんどいかもです。場合によっては、キーを下げてもよいと思います。mid2E~mid2G辺りをしっかり歌いこなす力量が求められます。
 反面、この楽曲は、低音域として、mid1D~mid1Eも多く登場します。高音域が得意な男性は逆にキーを上げてもよいかもです。

 『風』は音域自体はそこまで広いわけではありませんが、上述のように低音から高音まで満遍なく登場します。そのため、意外とキー下げが行いにくいのではないかと私は分析しました。歌い慣れた人であればよいですが、ビギナーなどには意外と歌いにくい曲かもしれません。もしキー調整をしても難しい場合は、他の易しめの曲と並行して練習してみてください。
 コブクロの作品としては、当ブログでは、以前に『桜』(過去記事)を取り上げております。こちらは見た目ほど音域が広くなく、練習曲としてより使いやすい印象です。

 『風』は、中高音域をしっかり歌いこなす力量が求められ、歌い手の実力が試されます。ただ、音域的には一般的な男性の音域の範囲内であり、チャレンジしやすいです。また、小渕さん、黒田さんの歌唱表現なども参考になると思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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